
犬はわさびを舐めたり食べても大丈夫? 食糞防止やしつけに効果的なのかも解説
お寿司や蕎麦、お刺身料理に欠かせない食材の一つがわさびです。鼻を抜けるツンとした辛味が素材の味を際立たせてくれます。しかし、わさびは犬が食べても大丈夫な食材なのでしょうか。昔しつけや食糞防止のために使われていたこともありますが、効果があるのかどうかも含め紹介していきます。
犬にわさびを与えないで

結論からお伝えすると、わさびは犬に与えるべきではありません。しつけや食糞防止として使われることがあるようですが、わさびやからしなどの刺激物は犬の胃腸に負担をかけ下痢や嘔吐を引き起こすきっかけになってしまうかもしれません。
わさびに含まれる成分
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わさびはアブラナ科ワサビ属の植物です。強い刺激の香味を持ち、お寿司やお刺身などと一緒に食べられています。日本料理に欠かせない食材の一つといえるでしょう。
わさびには抗菌活性が期待できる芥子油類が含有されています。腸炎ビブリオ、サルモネラ、O-157などの食中毒菌が増殖するのを抑える働きがあります。スーパーでよく販売されているわさびチューブは西洋ワサビ(ワサビダイコン)を使われていることもあります。
犬にとって大きな害を及ぼす成分は含まれていませんが、犬の胃腸に負担をかけてしまうため与えるべきではありません。
甲状腺に問題のある犬は注意
アブラナ科に含まれるゴイトロゲン(グルコシノレート)という成分は、ヨウ素の吸収を阻害するといわれています。必要とする甲状腺ホルモンの分泌に影響し、甲状腺に負担をかけるといわれています。そのため犬も甲状腺に問題がある場合は避ける傾向が強いようです。アブラナ科の食物を大量摂取したことによって犬の甲状腺の機能が低下したという臨床報告は見受けられませんが、元々甲状腺に疾患のある犬は念のため注意しましょう。
食糞防止、しつけに使われていた?

基本的に犬はわさびの辛味が苦手です。そのため家具など噛まれたくないものにわさびを塗って「噛むと嫌なことがある」と覚えさせる飼い主さんもいるようです。
しかし個体によっては一度慣れてしまうと効果がなかったり、少量でも胃腸の負担になったりしてしまいます。噛み癖のしつけはトレーナーに相談することが1番ですが、一時的な対策として苦味のあるスプレーグッズなどを使う方が良いでしょう。

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食糞の原因はさまざま
排泄後の糞を食べてしまう食糞を防止するため、唐辛子やわさびなどを使う飼い主さんもいます。しかし食糞の原因はストレスだったり栄養面の問題だったり、個体によってさまざまです。「糞を食べてしまうのは汚いから嫌!」という気持ちもあるとは思いますが、わさびや唐辛子などで止めるよりも先に獣医師やドッグトレーナーに相談するようにしましょう。原因が分かれば解決策が見えてくる可能性があります。
YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは、ドッグトレーナーの西岡先生が犬の食糞について解説した動画を公開しています。あわせてご覧ください。
まとめ

わさびは犬に与えないで
胃腸に負担をかけ下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある
甲状腺に負担をかける成分も含まれるため疾患のある犬は特に注意が必要
しつけには犬用のしつけグッズを活用しましょう
本稿は以下の情報を参照して執筆しています。
わさび機能性研究所「わさびの機能性」

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