【最新版】猫の寿命はどれくらい? 迎える前に知っておくべき基本事項

【最新版】猫の寿命はどれくらい? 迎える前に知っておくべき基本事項

犬の飼育頭数は減少を続けていますが、都心部での飼いやすさから猫の飼育頭数は微増を続け、2017年には犬を抜いて1000万匹に迫る数になっています。飼いやすいとは言っても、命を預かる飼い主としての責任は変わりません。「かわいい子猫」の時期はとても短く、大人になって寿命を迎えるまで20年近く一緒に過ごすことになります。今回は猫の平均寿命について、室内飼いや野良猫との違い、純血種や雑種など猫種の違いなどを紹介します。

統計で見る猫の平均寿命

一般社団法人ペットフード協会が発表した2018年の最新データによると、犬の平均寿命が14.29歳だったのに対し、猫の平均寿命は15.32歳でした(2017年は15.33歳)。「家の外に出ない」猫の平均寿命が15.97歳だった一方で、野良猫を含まない「家の外に出る」猫の平均寿命は13.63歳で、完全室内飼いか外飼いかで寿命に大きな差が出る結果となりました。

リードにつながれ飼い主さんと一緒に外に出る犬と違って、猫は外に出る場合は自由に動きますので、交通事故や他の猫との喧嘩による怪我、病気などの影響が大きいと言えます。猫は死期を悟ると自ら姿を消すと言われることもありますが、猫が急に姿を見せなくなった場合は事故などで死んでしまった場合がほとんどです。

なお、野良猫は上記の理由から平均寿命が5年ほどと考えられています。



猫の寿命は年々伸びているって本当?

下のグラフは、ペットフード協会が発表している過去5年間の猫の平均寿命の推移です。

猫の平均寿命の推移グラフ
猫の平均寿命の推移(2014年〜2018年)

2014年のデータでは平均寿命は14.56歳でしたので、5年間で0.76歳も増加していることになります。このように、平均寿命が年々増加している要因は、
  • 飼い主さんの猫に対する健康意識が高まっていること
  • フードや医療が進歩していること
  • 外飼いの猫が減っていること
が挙げられます。

猫は犬よりも平均寿命が長い?

データを見ると、猫は犬よりも平均寿命が長いですが、猫の場合室内飼いが主であることが大きな要因だと言えます。外に出ることは、怪我を負ったり、病気を患ったりすることにつながるためです。

また、犬の場合は小型犬と大型犬で平均寿命が大きく異なり、超小型犬の平均寿命が15.01歳なのに対して、中・大型犬の平均寿命は13.36歳となっています。

猫の平均寿命を種類ごとに見る

海外の記事によるため、一概には言えませんが、猫の種類によって平均寿命が異なるようです。アビシニアンシンガプーラが9歳で最も寿命が短い可能性があり、バリニーズが20歳で最も寿命が長いようです。

種類
平均寿命
アビシニアン
9〜15歳
アメリカンボブテイル
13〜15歳
アメリカンカール
15歳
アメリカンショートヘア
15〜20歳
アメリカンワイヤーヘア
7〜12歳
オーストラリアンミスト
14〜19歳
バリニーズ
18〜22歳
ベンガル
12〜16歳
バーマン
12〜16歳
ブルーシャトー
12〜15歳
ボンベイ
15〜20歳
ブリティッシュショートヘア
12歳
ヨーロピアンショートヘア
15〜22歳
エキゾチックショートヘア
12〜14歳
ヒマラヤン
15歳
ジャパニーズボブテイル
15〜18歳
メインクーン
12〜15歳
マンチカン
12〜14歳
ノルウェイジャンフォレスト
12〜14歳
オシキャット
10〜15歳
チンチラペルシャ
15歳
ラグドール
12〜17歳
ロシアンブルー
15〜20歳
スコティッシュフォールド
15歳
シンガプーラ
9〜15歳
ソマリ
10〜12歳

猫の寿命ギネスは30歳!?

最近では、20年以上生きる長寿猫もいるほどですが、海外のギネス情報によると、テキサス州に住むスクーターちゃんは、なんと30歳。獣医療の進歩と健康管理の向上により、寿命は長くなっていますが、ここまで長寿なのは遺伝子の性質でしょう。



猫の体調管理が長生きの秘訣

アイペット損害保険が発表した「ペットの傷病ランキング2018」によると、0歳の猫に特徴的な傷病は「下痢」や「結膜炎」であるのに対し、1〜6歳は「膀胱炎」や「皮膚炎」といった傷病が見られます。7歳以上になると「腎不全」や「腫瘍」が増えてきています。

0歳
5歳以上
7歳以上
1位
下痢
膀胱炎
腎不全
2位
結膜炎
皮膚炎
腫瘍
3位
異物誤飲
下痢
膀胱炎
4位
外耳炎
尿石症
糖尿病
5位
猫風邪
異物誤飲
皮膚炎

これらの疾患にならないようにケアをしてあげることが長生きの秘訣です。


日々の健康管理が大切

普段から耳や歯のケアをするだけでなく、最も多い腎臓疾患のケアのために、日頃から尿の回数や量を確認しましょう。少しでも異変があると思ったら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。


健康診断に行く

猫は痛みに強いため、本当に疾患が悪化しないと症状に現れません。そのため飼い主さんが自分でケアできていると思っても、実際は重病化してしまっていることも多いです。成猫でも1年に1回、老猫になってきたら半年に1回は健康診断で診てあげるようにしましょう。


老猫になった時に気をつけたい食事

慢性腎臓病、変形性関節症、糖尿病、甲状腺機能亢進症などは10歳を超えると疾患率が高くなりますが、大半の病気は症状が進行してから出てくるものです。そのため、シニア猫に適した食事は病気の進行を遅らせるだけではなく、予防効果のあるものが望ましいです。

栄養状態が悪かったり、逆に過度であっても猫は短命であることがわかっています。つまり、痩せていても太っていても長生きはできないということです。若い頃から生涯を通じて良好な栄養状態を保つことが必要です。不妊手術や去勢手術後はどうしても太りやすくなりますが、今はこれらの手術後に適した栄養要求量を満たした食事が出ているので、それらを利用して太り過ぎを防ぐとよいでしょう。

腎臓に良い食事とは

腎臓には、十分な良質タンパクを含み、リンを抑えていて、EPA・DHAを増量した食事が良いと言われています。完全肉食の猫ちゃんですが、「大豆」や「グルテン」などの植物性タンパクは消化が良くリンの含有量が低いので、上手に利用すれば健康につながります。

また、EPA・DHAは魚の油に多く含まれています。これらには免疫力を上げたり炎症を抑えたりする作用もあるので、グルーミングをあまりしなくなって皮膚がかさつきがちになったり、関節症を起こしやすくなったりする高齢猫ちゃんの食事には積極的に取り入れると良いです。


関節症に良い食事とは

ミドリイガイやグルコサミン、コンドロイチンといった成分は、関節症の症状を軽減することがわかっています。そして、これらはサプリメントでとることができます。その他、猫の健康管理については、以下の記事をご覧ください。ペトことオリジナルの日本産メインにこだわった関節のサプリメント「SUPPY」もぜひお試しください。

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猫の老衰の症状

猫が老化するにつれてかかる病気などが増えてしまうことは事実です。愛猫の高齢化のサインには常に目を配っておきましょう。

何歳からシニア猫? 状態で見る高齢化のサイン

一般的に、「シニア猫」と呼ばれるのは10歳前後からだと言われています。ただ年齢は個体差があるので、ここではシニア猫に分類される特徴を紹介していきます。

寝ている時間が増える

体力の低下などにより、遊ぶことが少なくなり、睡眠時間が長くなる場合があります。

歯が抜けるなどの口の症状

猫は口の中も老化現象が起こります。歯が抜ける、歯石が目立つ、食事をするときに痛がる(あまり食べたがらない)、口臭が強くなるなどの症状が気になったら、一度病院へ連れて行った方がいいかもしれません。口内の老化を放っておくと、歯槽膿漏や歯周病などの病気につながってしまうからです。これらの病気により口の中に細菌がたまると、血流に乗って内臓まで届き、内臓疾患につながる恐れがあります。老化による症状ではありますが、重病化してしまう前にお医者さんに診てもらいましょう。


猫の平均寿命は伸びている!長生きには体調管理が大切

猫の平均寿命は年々伸びており、今後も獣医療の進歩によって長くなるでしょう。しかし、体調管理を怠ってしまうと病気になるリスクは増えますので、日頃から体調管理をしてあげるようにしましょう。

第2稿:2019年4月28日 公開
第2稿:2017年4月7日 公開
初稿:2016年1月21日 公開
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