アニマルセラピーとは? 効果や問題点を紹介

アニマルセラピーとは? 効果や問題点を紹介

動物を用いたセラピー療法「アニマルセラピー」をご存じですか? 動物たちは私たち人間に幸せな時間を与えてくれるだけでなく、医療の面でも人間を助けてくれています。今回は、アニマルセラピーの種類や効果、問題点を紹介します。

アニマルセラピーとは

猫二匹

アニマルセラピーとは、動物との触れ合いを通じて、人に安心を与えたり、精神的な健康を回復させたりする手法のことを指します。

アニマルセラピーには情緒水準が高い動物が適しているといわれています。そのため、一般的に情緒水準が高い(=より「情緒」を持つ)とされている哺乳類の犬・猫・馬・イルカ・うさぎなどが用いられています。

アニマルセラピーはもともとは海外発祥で、日本だけでなく世界中で実践されています。その歴史は長く、種類もさまざまです。

アニマルセラピーの種類

人と犬の手

アニマルセラピーは大きく「動物介在療法(AAT=Animal Assisted Therapy)」と「動物介在活動(AAA=Animal Assisted Activity)」に分類されます。

実は「アニマルセラピー」という言葉は日本独自の造語で、海外ではそれぞれ「動物介在療法」「動物介在活動」と呼び分けられています。

動物介在療法(Animal Assisted Therapy=AAT)

「動物介在療法」は、人間の医療の現場で専門的な治療行為として行われる、動物を介在させた補助療法です。治療を受ける人に合わせて、精神的・身体的・社会的機能の向上など治療目的を設定した上で実施されます。

動物介在活動(Animal Assisted Activity=AAA)

「動物介在活動」は、動物との触れ合いによって、情緒的な安定・レクリエーション・QOL(生活の質)の向上などを目指す活動です。学校や福祉施設などで多く行われています。

アニマルセラピーの効果

岩国医療センターのアニマルセラピーの様子
岩国医療センターのアニマルセラピーの様子

セラピー効果が非常に大きく、ストレス軽減や癒やし効果、精神的な安定をはじめとして、コミュニケーション能力や自発性の向上などもみられる場合があります。

山口県の岩国医療センターも、アニマルセラピーががん患者の緩和ケアに有用であるという報告を2016年に行っています。

セラピー犬3頭が病院に定期的に訪問したことで、患者に医療従事者とのコミュニケーションの改善がみられたほか、患者・患者の家族・医療従事者への癒やしの効果もあったと報告されています。


アニマルセラピーの問題点

ブルーの猫二匹

アニマルセラピーは人に良い効果を与えてくれる療法ですが、その反面、動物に負担がかかっている可能性があります。

動物はセラピーという目的を持って多くの人々と接する必要があるため、普通にペットとして暮らすよりもストレスや疲労などの負担が大きくなります。

人間は、動物のそのような負担についても十分考慮したうえでアニマルセラピーを行う必要があります。

動物への負担に加え、患者となる人が動物嫌いであったり、動物に対するアレルギーを持っている場合、アニマルセラピーそのものを実施できないといった問題点もあります。

まとめ

顔を合わせる人と犬

アニマルセラピーは人に安心や精神的な健康をもたらす
アニマルセラピーには犬・猫・馬・イルカ・うさぎなどが用いられる
動物側に負担がかかっている可能性があります

アニマルセラピーは、アニマルセラピーを行っている団体またはボランティアが病院や福祉施設を訪問して実施している場合が多いですが、セラピードッグなどアニマルセラピーを行える動物と触れ合える場所を用意していることもあります。

東京都など首都圏にはアニマルセラピーを行う団体やボランティアも多くあります。アニマルセラピーを受けてみたいと思った方は、ぜひお近くの地域で探してみましょう。






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