猫が布団に入ってくるのはなぜ? ふみふみやおしっこをしてしまう理由を解説

飼い主さんの布団で寝るのが好きな猫ちゃんは多いですね。猫ちゃんにお布団をとられてしまったという飼い主さんもいるのではないでしょうか。冬になると寒さ対策の一貫として布団に入ってくる子も多くなると思いますが、今回は飼い主さんのお布団で寝てしまう猫ちゃんの気持ちや、お布団におしっこをしてしまう場合の対策を紹介します。

猫が布団に入ってくる理由

猫

愛猫と一緒のお布団で寝ているという飼い主さんも少なくはないでしょう。自分のベッドがあっても飼い主さんとお布団で一緒に寝るのが好きな子は少なくないようです。

暖かいから

猫は寒さにあまり強くなく、暖かい場所が好きです。猫の祖先はリビアヤマネコという野生の小型の肉食獣です。外見や大きさは日本にもよくいるキジトラ猫にそっくりですが、住んでいる場所は中東からエジプトにかけての砂漠地帯です。そのため寒さにあまり強くありません。

「猫はこたつで丸くなる」と歌にもあるように、こたつは猫の天国ですね。暖かい場所が好きな猫にとって、お布団の中はとても居心地が良い場所なのです。夏場にはあまりお布団で一緒に寝なかった猫ちゃんも、冬になると飼い主さんの布団にもぐり込んでくるということは珍しくないでしょう。


甘えたいから

猫と飼い主さんの関係は親と子の関係に似ています。猫にとって飼い主さんは自分を守り愛してくれる保護者、つまり親のような存在なのです。ひとりが好きといわれる猫ですが、正確にはひとりが好きなのではなく、ひとりで過ごしたい時があるということであり、飼い主さんには甘えたくなる動物です。甘えたいという気持ちになったら何が何でも飼い主さんを振り向かせようとします。

布団に入ってきた猫ちゃんはゴロゴロと喉を鳴らしますね。飼い主さんとべったりくっつくことができて、飼い主さんの匂いに包まれてとても甘えた気持ちを満足させることができているのです。


飼い主さんを信頼しているから

猫が飼い主さんの布団に入ってくるのは、「暖かいから」という物理的な理由のほかに、飼い主さんを信頼しているからという理由もあります。猫はキライな人とは一緒に寝ません。

猫にとっても眠るという行為は体を無防備にすることですね。信頼していない人に無防備な姿をさらすのは猫にとって危険なことです。飼い主さんを信頼しているからこそ、飼い主さんのお布団に入ってくるのです。


布団をフミフミする理由は?

特にフワフワの毛布などは猫がフミフミして、おっぱいを吸うようにチュウチュウと吸うことがあります。これは、フワフワの布団が母猫の暖かさや柔らかさを思い出させ、子猫ときのような甘えた気持ちになってフミフミしているのです。

このフミフミする行動は、母猫のおっぱいを吸うときの行動なのですが、母猫に十分に大きくなるまで育ててもらえなかった子は大人になってもしてしまいます。筆者は保護活動をしているので、毎年多くの捨てられた子猫を保護しますが、どんなに大切に育てても、幼くして母猫から引き離された子たちは、大人の猫になってもフミフミする姿が見られます。

妊娠した母猫も保護したことがあり、筆者宅で大きくなるまで子育てしてもらいましたが、母猫に十分に大きくなるまで育ててもらった子はフミフミしないのです。フミフミする様子はかわいいですが、そういう背景からの行動であると考えるとちょっと切ない気持ちになります。


猫が布団を占領? 真ん中に寝るのはなぜ?

猫

猫ちゃんにドーンと布団の真ん中を占領されてしまい、飼い主さんは端っこに寝る……ということもありますね。

したいようにするのが猫

猫はあまり周囲の空気を読んだり、遠慮したりということをしません。筆者は犬とも一緒に暮らしていますが、犬が飼い主の意向にそうように行動しようとするのに対して、猫はあくまでもしたいようにします。

犬はソファに寝ていても飼い主さんが座ろうとすればどきますが、猫はどきません。猫は自分が居たい場所にいるだけであり、そこに飼い主さんが来たからといって忖度したりはしないのです。

お布団に寝る場合も同じ。猫が寝たかった場所、それがお布団の真ん中であり、飼い主さんがそのせいで端っこに寝なくてはならないことなど一向に気にしないのです。自分勝手なようですが、これが猫の魅力ですね。


安心しているから

お布団の真ん中にドーンと寝る……それは猫ちゃんが安心しているからです。猫は、元々はすみっこや狭い場所が好き。野生時代は待ち伏せ型の狩りをしていました。小型なので捕食される側になることも少なくなかったので、目立つ場所で無防備な姿をさらすことは好きではありません。しかし、安全なおうちの中で、完全に信頼できる飼い主さんの前であれば、気持ちの良い布団の真ん中に寝るという行為も心置きなくできるのでしょう。


猫が布団に粗相する理由と対策

ベッドで眠る猫

布団に粗相をしてしまう猫ちゃんもいます。布団に排泄をしてしまう理由と対策をご紹介します。

羽毛布団は粗相の元

羽毛布団は猫の粗相を誘発してしまう可能性があるようです。筆者は動物愛護の観点から羽毛布団は使用しておりませんが、譲渡した子猫が粗相をしてしまったという相談を何件か受けたことがあります。粗相をされてしまった布団を聞いてみると、ことごとく羽毛布団でした。

羽毛布団はカサカサと音がすることあり、その音で猫が尿意をもよおしてしまうのではと考えられます。また人間には感じられませんが嗅覚が鋭い猫には何らかの匂いがするのかもしれません。猫はおしっこをすることによって縄張りを主張することがあるので、獲物の匂いがする羽毛布団におしっこをしてしまうのではとも考えられます。

相談された際には羽毛布団を使うのをやめるように進言したところ、粗相をしなくなったので羽毛布団がやはり原因でした。もちろん羽毛布団におしっこをしない子もいるでしょうが、おしっこを誘発し、粗相をするのは癖になることも考えられますので、猫と一緒に寝る場合は羽毛布団を使用しない方がいいでしょう。


布団は吸水性が良い

羽毛布団ではない布団に粗相をされることもあります。猫は吸収性が良い場所でおしっこをするのが好きなので、布団が吸収性が良いと分かるとそこでおしっこをするようになってしまうことがあります。


おねしょシーツでガード

猫に布団に粗相をされてしまう危険がある場合は、おねしょシーツで布団をガードしましょう。おねしょシーツはポリウレタンなどでコーティングされている面を表にして、猫がおしっこをしたときにおしっこが吸収されないようにします。猫は自分の足がおしっこで濡れるのを嫌うため、布団におしっこをしたら足が濡れてしまったという経験をすると布団におしっこをするのをやめます。

ただし布団におしっこをする癖がついてしまっている子はこの方法でもおしっこをしてしまうことはあるでしょう。毎日。布団におしっこをされるのでは飼い主さんも大変なので、その際には寝室に入れないようにした方が良いでしょう。

猫と寝る楽しみが減るかもしれませんが、毎日、猫に布団におしっこされるというストレスがあると猫を可愛がることができなくなってしまうこともあります。それよりもお互いに快適に暮らせる方法を選んだほうがいいですね。

ペットシートのトイレを用意

布におしっこをするのが好きな猫は珍しくありません。布団でおしっこをする子は猫砂での排泄が好きではなく、布派であることが多いです。そういう子の場合はペットシートを敷いたトイレを用意してあげましょう。シートの方が吸水性がいいので布団への粗相を軽減できます。

筆者の愛猫の中にも時々、布団に粗相をしてしまう子がいるのですが、寝室にトイレシートを入れたトイレを用意してあげています。そうするとそこでおしっこをするようになり、布団への粗相はずいぶん減りました。お布団におしっこをする子はフワフワで吸収性が良い場所でおしっこをすることが好きなので、使用するシートもフワフワで厚手の吸水性が良いものを選ぶようにすると、そこでおしっこをしてくれるようになります。

また、掛け布団を使用していると洗濯が大変です、マイクロファイバーの毛布にすると洗濯も乾燥も楽にできます。数枚重ねて使用すれば、寒い冬でも掛け布団なしでも暖かく過ごすことができますよ。

一緒に寝るためには猫の健康も大切

布団の上にいる猫

寒い季節になると愛猫と一緒にお布団で寝るのは至福の時間ですね。一緒に寝るということは猫との密着度もかなり高くなります。そのため猫の健康に気をつかってあげることが、飼い主さんの健康を守ることにもつながります。

ワクチン接種やブラッシング、駆虫などの基本的なお世話をきちんとしてあげましょう。そして猫を完全室内飼育にすれば、放し飼いにするよりも猫の健康や安全を守ってあげられる率はかなり高くなりますので、安心して一緒に寝られますよ。
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