猫はドライヤーが嫌い!上手く乾かすコツや布団乾燥機を使った乾かし方まで紹介

猫はドライヤーが嫌い!上手く乾かすコツや布団乾燥機を使った乾かし方まで紹介

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猫と暮らす皆さんは、愛猫のシャンプーをした後ドライヤーをうまくかけられていますか? ドライヤーが嫌いな猫って多いですよね。猫は犬ほどシャンプーをする機会が少ないとは思いますが、必要に迫られてする時、いつも暴れて大変という飼い主さんは少なくないと思います。今回は、ドライヤーを使わずに乾かす方法や、なるべくストレスを感じないようにするドライヤーの使い方を紹介します。

猫はドライヤーが嫌い?

猫

猫をシャンプーした時は、乾かしてあげなくてはいけません。濡れたままで放置すると、菌が繁殖して臭いの原因になったり皮膚炎になってしまったりするので、ドライヤーをかける必要があります。でも、これが大嫌いな猫は多いことでしょう。

猫がドライヤーを嫌がる理由

ドライヤーに対して戦いを挑む猫がいれば、あまり怖がらない子もいます。でも、筆者はドライヤーが好きな子を見たことがありません。猫がドライヤーを嫌いな理由、それは第一にあの「ゴー」という激しい音です。同じ理由で掃除機が嫌いな子も多いと思います。

猫の聴力は人間の3倍以上も優れているとされています。さらに、猫は高音域の音が好きで、低音域の音が苦手です。猫が高い声に反応しやすかったり、女性に懐きやすいのはそのためです。ドライヤーの音は猫にとって不快な音なのです。


ドライヤーが好きな猫もいる!?

猫の保護活動をしている筆者が保護した猫は100匹以上になりますが、その中でドライヤーを好きだった子は1匹もいませんでした。しかし、中にはドライヤーが好きな子もいるようです。

ドライヤーが好きな猫

ドライヤーを使わずに猫を乾かす方法

ドライヤーが嫌いで大暴れしてしまう猫であれば、できるだけドライヤーを使わないで乾かすことがベストでしょう。実は、筆者もほぼドライヤーを使いません。

タオルドライをする

皆さんはシャンプーをした後、まずはタオルで水分をふき取ってからドライヤーをすると思います。短毛の猫は、部屋の温度が低すぎなければタオルドライだけでほとんど乾いてしまうこともあります。

コツは吸水性の高いタオルを使うこと。ペット用のものもありますし、水泳用の速乾タオルを使う手もあります。かなり短時間で乾いてしまいますのでドライヤーいらず。猫にとってはかなりストレスが少ない方法でしょう。

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水を使わないシャンプーを使う

猫も使える「ペット用の水を使わないシャンプー」があります。猫がシャンプーを嫌いなのは「水が苦手だから」という理由が大きいのですが、このシャンプーを使えばその点を回避できます。最初から泡で出てくるタイプだと、猫も冷たくないのでよりいいですね。シャンプーのように濡れないので短時間で乾き、ドライヤーは必要ありません。

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布団乾燥機を活用する

布団乾燥機をドライヤー代わりにする飼い主さんもいます。布団乾燥機はドライヤーほど大きな音がせずに、風量も一極集中のドライヤーに比べれば穏やかです。筆者も試してみましたが、普段から布団乾燥機を使っていますし、布団乾燥機で膨らんだ布団に飛び込んで遊んだりしていたので、あまり嫌がらずに使用することができました。事前にしっかりタオルで水分をとっておくと短時間で済みます。

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ファンヒーター

冬季であればしっかりタオルドライをした後にファンヒーターの前で毛を乾かすことができます。ファンヒーターはドライヤーのように大きな音がせず、熱風は広範囲で出てきます。猫は温かいファンヒーターが大好きですから、ファンヒーターの前にお気に入りの猫ベッドを置いてあげましょう。

ただし、ファンヒーターを使う際は猫が火傷など怪我をしないようファンヒーターガードを設置するなど安全管理をしっかりしてあげてくださいね。

また、同じ姿勢だと下側になったほうの毛が渇かないので、ときどき体勢を変えてあげてください。猫ベッドにも吸水性の良いタオルを敷いておくといいでしょう。

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こたつ

猫用のこたつを利用してもいいですね。大好きな場所で毛を乾かせるので、猫はノーストレスで過ごすことができます。

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暑い日にシャンプーする

ファンヒーターやこたつは猫にとってのストレスがかなり低いアイテムですが、たいてい冬場にしか室内に置いていませんよね。夏にシャンプーするときは、暑い日を狙ってシャンプーしましょう。タオルドライと気温だけで、ドライヤーが無くても乾かすことができます。

猫にシャンプーは必要?

シャンプーした猫

猫は自分で毛づくろいをし、被毛を整え清潔にするので健康な猫であれば頻繁なシャンプーは必要ありません。何度もシャンプーをするのは猫にとって多大なストレスです。シャンプーしたとしても年に1回か2回程度で十分でしょう。

筆者は、保護猫が汚れているとか、病気でウンチまみれになったなどの理由がなければほとんどシャンプーをしません。猫はストレスに弱い動物と言われていますから、シャンプーでストレスをかけることは猫の健康によくないと考えるからです。

ブラッシングをして抜け毛を取り、皮脂を被毛に行き渡らせ、蒸しタオルで拭いてあげるだけでも猫の毛はフワフワ、ツヤツヤになりますよ。

毛づくろいする猫

猫が外に出て汚れるなどの場合は頻繁なシャンプーが必要になるかもしれませんが、完全室内飼育で健康であれば、猫は臭いもせず汚れたりもしません。臭いがする、ふけが大量に出るなどの症状がみられるときは猫が具合が悪いときです。まずは動物病院を受診することをおすすめします。

老猫になると自分で毛づくろいができなくなり、臭いを発したり毛が汚れてきたりすることがあります。その時は、ご紹介したできるだけストレスの少ない方法できれいにしてあげるといいですね。


ドライヤーを使って猫を上手に乾かすコツ

猫にドライヤーを使うときのコツをご紹介します。

猫にドライヤーをかける順番

まずはドライヤーをかける前に十分なタオルドライをし、ドライヤーをかける時間を極力短くするようにしましょう。ドライヤーをかける順番も大切です。お尻、お腹などの部分に強い風圧がかかることを猫は好きではありません。顔の部分はタオルドライ後に自然乾燥に任せることにして、熱風を吹き付けることは避けましょう。

おしりに風圧がかかることを嫌がる子も少なくないので、その場合はお尻は最後に乾かしてください。ほかの部分を乾かすうちに、お尻の部分もだいぶ乾くのでお尻の乾燥は短時間で済むでしょう。猫が嫌がる部分については個体差があるので、自分の猫の嫌がる場所を観察して、その部分はできるだけ最後にするようにドライヤーを使うといいですね。

ブラシ

短毛の子であればドライヤーで乾かした後に抜け毛をとり被毛を整える程度のブラッシングで十分ですが、長毛の子はきちんとブラッシングをしてあげないと毛玉になってしまします。長毛の子の毛を整えるにはスリッカーブラシがおすすめです。猫が傷付かないように、ソフトタイプを使用するといいでしょう。

キッチンペーパー

タオルドライだけでは十分に拭き取れなかった部分に有効なのがキッチンペーパーです。キッチンペーパーの吸水性は非常に高いので、被毛をキッチンペーパーでさらに拭いてあげるとかなり水分を除去できます。肉球の間などもキッチンペーパーを使うとしっかり水分が取れますよ。

ペットドライヤー

人間用のドライヤーだと片手しか開いていないのでブラッシングしながら被毛を乾かすのが難しいですが、ペット用のドライヤーだと床に置いてドライヤーをかけられるので両手を使うことができます。

猫を乾かす時の注意点

ドライヤーは高温の熱風が出てきますので、愛猫が怪我をしないように注意しなければいけません。

ドライヤーの温度

ドライヤーの吹き出し口の温度は人間用であれば100度~120度、ペット用でも85度に達するものもあります。猫の体から十分に離した距離で風を当てるようにしましょう。猫の体に手を当てて、ドライヤーの熱が熱すぎないか常に注意しながら使用してください。

ドライヤーなしで自然乾燥は猫風邪に注意

自然乾燥はドライヤーの恐怖がない点ではいいですが、寒い時期やあまり気温が高くない時期に、ファンヒーターなどの暖房器具なしに自然乾燥にするのは猫風邪などのリスクがあります。一般的に猫は寒さにあまり強くありませんから、できれば冬はシャンプーは控えたほうがいいですし、しなければならないときは室内を温かい状態にして早く毛が渇くようにしてあげましょう。


猫にドライヤーを使う場合は短時間で

寝る猫

猫はシャンプーもドライヤーも苦手な子が多いです。どうしても必要な時は仕方ないですが、無理に行わず必要最低限にとどめましょう。ドライヤーを使うときも事前にタオルドライを徹底するなど、短時間で終わるようにしてあげるといいですね!