犬が穴掘りする7つの理由!穴掘りをしやすい犬種や対策を紹介

犬が穴を掘る姿は外だけではなく、家の中でも見られます。現在では室内飼育が一般的となり、犬が地面を掘っている様子はあまり見られないかもしれません。しかし、家の中でも布団やソファーなどをホリホリする行動を見かけたことがある方は多いでしょう。今回は、犬が穴掘りをする理由と対策について紹介します。

犬が穴掘りをする7つの理由

巣作りの習性

オオカミ

犬は野生動物として暮らしていたときには、巣穴を掘って暮らしていたと言われています。地面に掘った巣穴などで出産や子育てをしていました。犬が地面を掘るのは野生で暮らしていた頃からの習性なのです。現在でも野良犬が巣穴で子犬を産んだとか、捨てられた犬が妊娠して穴を掘って出産したなどの記事を目にすることがあります。野生時代の習性は人間と一緒に暮らすようになった現在でも引き継がれているのです。

現在人と暮らす犬は、おうちの中のケージやソファー、ハウスなどで寝ることがほとんどで、地面に穴を掘って寝る子はほぼいないでしょう。しかし、犬は狭くて薄暗い場所を好みます。ケージやクレートなどに犬が安心感を感じるのは、地面に巣穴を掘って暮らしていたときの名残なのです。

狩りの習性

スムースのダックスフンド

犬が人間と暮らすようになったのは、主に狩りの手伝いをしてもらうためです。人間はあらゆる動物を狩るので、狩りの獲物によって狩りの方法は異なり、犬もそれに合わせて改良されました。その中に、地面に巣穴を掘って暮らすアナグマやキツネを狩るために改良された犬たちもいます。その代表格が、ダックスフンドテリア種などです。彼らは、人と暮らすようになった現在でも土の中の匂いや音を察知すると、狩猟犬としてのスイッチが入って穴掘りをしてしまいます。


暑さをしのぐ

眠る犬

犬は暑さに弱い動物です。気温が高くなる季節には少しでも涼しさを感じるために、地面を掘ってそこに横になり、涼をとることがあります。そうすると冷たいことを知っているのですね。

大切なものを隠す

犬は狩りをして暮らしていた頃、捕らえた獲物を地面に掘った穴に隠していました。狩りはいつも成功するとは限りませんし、せっかく捕らえた獲物を最後まで食べるためです。その習性は現在も残っていて、庭に穴を掘っておもちゃやおやつの残りを隠したりすることがあります。室内でもクッションの下やもみくちゃにされた毛布などの下からおもちゃやおやつが発見されたという経験がある方もいるのではないでしょうか。自分の大切なものやお気に入りを大事に隠しているのですね。

脱走経路を作っている

囲われた場所にいるときに外に出たいという衝動から、穴を掘ってしまうことがあります。ケージの床をガリガリしたり、庭のフェンスの付近に穴を掘られたりするときは脱走経路を掘っているのかもしれません。穴を掘るのが得意で活発なテリアはフェンスの下を掘って脱走することもあります。穴掘りが好きな子を庭に出すときは注意が必要です! 脱走して迷子にならないように、庭に犬だけを放置するのはやめたほうがいいでしょう。


楽しいから掘る

穴を掘ることが楽しい犬は少なくありません。そもそも穴掘りは本能に刷り込まれている行動ですし、犬にとって嫌な行動ではありません。地面を掘って顔を突っ込んでみたり、においを嗅いだり、地面に穴を掘っているときの犬の表情は楽しそうなことが多いです。穴掘りをしている犬に声をかけたときに、土がいっぱい付いたニコニコした顔を向けられると怒れなくなってしまいます。きっとすごく楽しいのでしょう。

ストレス

暇すぎる、運動不足、飼い主さんとのコミュニケーション不足、生活環境が適切でないなどのストレスにより穴掘りをすることがあります。しつこく穴掘りをする、何度も行うなどの様子が見られるときはストレスが原因になっていないか考えてみましょう。放置すると「常同障害」という心の病気を発症する可能性もあります。常同障害とは、意味のない行動を繰り返す症状を言い、ストレスが原因とされています。


犬が布団やソファーを穴掘りする理由

犬

お家の中でも、布団やソファーをホリホリして穴掘りのような行動をする子は少なくありません。筆者の愛犬のうちの1匹は、寝る前はほぼ毎回この穴掘り行動をして、めちゃくちゃになった毛布の上に満足そうに寝ます。

また、外出から帰ってくると、ソファーに置いてあったクッションが散らばっていたり、ソファーにかけてあるカバーがめちゃくちゃになっていたりしますが、愛犬たちが昼寝をした結果だと思われます。布団やソファーをホリホリするのは、犬的には「ベッドメイクしている」ということなのでしょう。

犬の穴掘りをやめさせるには?

穴掘りはやめさせたほうがいいのでしょうか? 筆者は犬が穴掘りをするのは本能ですし、ひどい実害はないのでしたいようにさせています。布団やクッションがめちゃくちゃになったら直せばいいし、庭に重きを置いていないので多少掘られても気になりません。

しかし、せっかくきれいにガーデニングしているお庭を掘られて困るという方もいるでしょう。被害を少なくする方法をご紹介します。

掘ってもいい場所を用意する

犬たち

地面を掘るのが好きな子には、それを満足させてあげるために掘ってもいい場所を用意してあげるのも一つの方法です。掘られては困る花壇などとは別に犬が掘っていい場所を用意します。場所を用意しただけでは掘ってもいい場所であることは犬には分かりませんから、犬を連れて行って前足を取って掘らせてあげたり、おもちゃを半分土に埋めて隠しておいたりしてみてください。犬がその場所を掘ったら褒めてあげると、ここは掘ってもいい場所と認識します。掘ってもいい場所があるとワンちゃんも満足できますね。

ストレスがないかチェックする

愛犬が寝る前にちょっとホリホリする程度ならいいですが、ガリガリと床や地面をしつこく掘ったり、爪を痛めるほど堀り続けたりするようであればストレスが原因で穴掘りをしているのかもしれません。犬の毎日の暮らしにストレスがないか見直してみましょう。

  • 犬と向き合う時間が取れているか
  • 運動は十分か
  • トイレや寝床は清潔か
  • 無関心だったり過保護すぎたりしていないか

これらは穴掘りだけでなく、無駄吠えや破壊行動など他の問題行動の原因となる可能性もあります。


しつけをする

穴を掘ってはいけない場所を掘ったら叱って、掘ってはいけないことを教えましょう。しかし、穴掘りは犬の本能なので完全にやめさせることは難しく、ストレスにもなります。犬に穴掘りするなというのは猫に爪とぎするなというのと同じで、「犬らしく生きるな」と言っていることになります。掘ってはいけない場所をしつけで教えるとともに、掘ってもいい場所を用意してあげましょう。


グッズを使用する

飼い主さんが留守のときや見ていないときは、フローリングの床や家具をガリガリされても注意できません。保護シートなどが販売されているので、犬がガリガリしてしまう個所に貼っておくことで被害を少なくできます。床はフロアマットを敷いてもいいでしょう。フロアマットは丈夫なものを選んでください。

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穴掘りをしやすい犬種

ジャックラッセルテリア

キツネやアナグマなどの狩猟犬として活躍した犬種は穴掘りが大好きです。ワイヤーフォックステリアジャックラッセルテリアなどのテリア種は、狩猟本能を色濃く残しています。

穴を掘るのが好きな子は、フェンスに囲まれた庭であっても脱走してしまう危険があります。脱走して迷子になってしまうと命に危険が及びますから、脱走には注意しましょう。


時には愛犬に穴掘り行動させてあげることも必要

地面に伏せる子犬

筆者は愛犬が毛布をホリホリして、満足して寝る姿が好きなので、したいようにさせています。寝る前の穴掘り行動は自然な行動ですが、穴掘りにはストレスなどの良くない理由が隠れていることもあります。穴を掘る行動は犬の本能ですが、どんな気持ちなのか、どんな状況でこの行動をしているのかを観察する必要がありますね。