【トレーナー解説】犬が無駄吠えする理由は?やめさせるためのしつけ方を紹介
犬の「無駄吠え」は、飼い主さんからよく相談を受ける悩みの一つです。しつけのための首輪やスプレーなどのグッズも出ていますが、それらを使うことは本当に犬のためでしょうか。犬が吠えることには必ず理由があります。今回は、無駄吠えをする理由やそのしつけ方について、ドッグトレーナーの西岡が解説します。
犬の無駄吠えと勘違いされやすい吠えの種類
犬が突然吠えたり、ずっと吠え続けたりするのを見て、それをすぐ「無駄吠え」だと決めつけてはいけません。理由のある「吠え」は「無駄吠え」ではありません。
警戒吠え
知らない人や初めて見るものに対しての吠えは「警戒吠え」です。警戒吠えも、場所や犬の性格によって理由が異なります。チャイム音、サイレンや、夜に物音で吠える理由も警戒していることが多いです。
吠える対象のモノが近づいてくる場合、警戒から恐怖を感じたり、もしくは攻撃的になったりする場合もあります。
要求吠え
自分に注意を向けるため、飼い主さんや他の犬に吠えるのが「要求吠え」です。要求吠えの多くは、飼い主さんの何気ない行動が悪化の原因になっていることがあります。
興奮吠え
犬同士で遊んでいるときや、飼い主さんと遊んでいるときなどに、感情の高ぶりから吠えることがあります。人が好きな犬の場合、来客時に吠えるのは警戒ではなく、嬉しくて興奮した結果です。興奮しすぎて思わぬ事故を起こさぬよう、飼い主さんが犬を落ち着かせてあげることも大切です。
遠吠え
遠吠えをしない犬もいますが、なかにはオオカミのように仲間とのコミュニケーションとして遠吠えをする犬もいます。まれに、救急車やパトカーなどのサイレン音に反応して遠吠えする犬がいますが、一説によるとサイレンの音の周波数と遠吠えの周波数が似ているために反応するようです。
犬の無駄吠えとは
犬が吠える理由として「警戒吠え」「要求吠え」「興奮吠え」「遠吠え」の4つを挙げましたが、しつけなどで耳にする「無駄吠え」は上述の吠えとは種類が異なります。
4つの吠えは、犬が吠えるという行動をとるための理由であり、条件が揃えばどんな犬でもある一般的な吠え方です。一方「無駄吠え」は吠え過剰である吠えをいいます。
もちろん4の吠えも環境によって改善していく必要はありますが、無駄吠えは、場合によっては近所迷惑になるなどトラブルになる恐れもあり、問題行動の一つとして対策が必要になります。
無駄吠えのトレーニングは時間がかかるため、できるだけ早く、かかりつけの獣医師やドッグトレーナーなどのしつけ教室に相談することをおすすめします。
犬の無駄吠えのしつけ方
01【犬の無駄吠えのしつけ方】チャイムで吠える場合
まずはチャイムが鳴っても、飼い主さんは無反応でいることが大切。
チャイムが鳴っても何も起こらず、飼い主さんも無反応でいると、徐々に犬も落ち着いてきます。完全に落ち着いたらご褒美をあげましょう。
そうすることで「チャイムが鳴っても、吠えないでいたらご褒美がもらえる」という学習が身についていきます。
02【犬の無駄吠えのしつけ方】人が部屋に入ってきたときに吠える場合
人が部屋に入ってきたときに吠える場合は、嬉しくて吠える「興奮吠え」と、怖くて吠える「警戒吠え」があります。吠える原因によって対策が異なるため、それぞれ見ていきましょう。
興奮吠えのトレーニング
まず、協力者にチャイムを鳴らしてもらい、チャイムの音に興奮せずに落ち着いていられるようになったら、一度クレートに入れましょう。
協力者が部屋に入ってきたときも、クレートの中で落ち着いていられるようにします。クレートの中で吠えずに落ち着いていられたら、出して遊んであげます。
これらを何度も繰り返すことによって、大好きな人が来ても過剰な興奮吠えが落ち着いてくるでしょう。
警戒吠えのトレーニング
愛犬が落ち着いたら、警戒している相手からおやつを渡してもらい、少しずつ警戒している気持ちを和らげてあげてください。
以上を何度も繰り返すことで、警戒吠えが少しずつ減少していくでしょう。
03【犬の無駄吠えのしつけ方】要求吠えのしつけ
そのため、吠えずに落ち着いているときにごはんを与えるようにしましょう。
そうすることで「静かにしていたらごはんがもらえる」と学習していきます。
犬の無駄吠えのしつけのポイント
基本は「無視」
基本的に吠えは「無視」が効果的です。犬は物事の前後にあったことを関連付けて学習しています。そのため「吠えたらおやつがもらえた」ことがあれば、吠えればおやつがもらえると学習している場合がほとんどです。
その場合は「吠えても意味がない」ということを、無視することで教える必要があります。
無視をするときは徹底的に無視してください。チラッと見るだけでも犬は「このくらい吠えれば反応してもらえる」と吠えが強化されます。
無視をするなら徹底的に無視して、静かになってから遊んであげたり、おやつをあげたりしましょう。
気をそらす
タイミングが難しいですが、音で驚かせることで気をそらすことができます。飼い主さんが鳴らしていることがバレないように、缶やペットボトルなどを使い大きな音を出しましょう。犬は「吠えたら嫌なことが起こる」と思うようになります。
しかし、やり方やタイミングを間違えてしまうと逆効果になるため、トレーナーの指示の元でなければオススメできません。
\Attention!/
犬の首輪にしつけを目的として電気が流れたり、振動したりするグッズがありますが、電気ショックを与えて吠えを止めさせることはオススメできません。飼い主さんと愛犬の信頼関係が構築しづらくなり、今後の生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
愛犬に無駄吠えさせない工夫
吠えてから止めさせようとするのは難しいため、事前に「吠えるかもしれない」とわかるときは対策を取り「吠えないでも大丈夫」ということを教えてあげる必要があります。
ストレスを感じさせない
要求吠えは、ストレスを感じている場合も多いです。要求吠えが起こる前にたくさん遊んであげたり、散歩をして満足させてあげましょう。飼い主さんに注意を向ける
知らない人に吠えてしまうのであれば、その人が通り過ぎるまでおやつを与えたり、おもちゃ好きな子なら、おもちゃを見せて注意を引いたり、何に集中すべきかを教えてあげましょう。興奮させない
チャイムの音で吠える犬は、あらかじめサークルやクレートに入れて、必要以上に興奮させないことが大切です。家の中を自由に動ける犬は、家全体を自分のテリトリーだと考え、チャイムの音に警戒吠えすることもあります。
家の中でもリードを付けたり、寝るときはサークルやクレートに入れたりして、テリトリーを必要以上に大きくさせないことも大切です。
意図的に状況を作る
誰かに協力してもらって吠える状況を作り、「吠えなくてもいいんだ」と教えてあげることも有効です。初めて会う人におやつをあげてもらったり、友達にチャイムを鳴らしてもらいその間おやつをあげるなど、刺激に対して慣れさせ、逆に楽しいこととして記憶させることが大切です。
オビディエンス(服従訓練)をする
吠えを止める方法として、オビディエンス(服従訓練)という方法があります。ここでのオビディエンスとは、基礎的な服従訓練のことをいいます。「おすわり」「伏せ」「待て」「つけ」など、日常生活でもよく使われるしつけに当たるトレーニングです。
吠えそうなときにコマンドを出すことで事前に予防したり、吠えてしまったときに注意を飼い主さんに向けることができます。
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まとめ
愛犬が「なぜ吠えているのか」をまずは理解してあげることが大切です
「なぜ吠えているのか」を理解した上で、適切なしつけを行いましょう
高齢や病気の場合もあるので、異常を感じたら獣医師に相談しましょう
吠えが癖になっている犬を、直すのには一緒に住んでいる家族の協力が不可欠です。家族の中でルールを決め、しっかりとしつけを行いましょう。
個人で行うことが難しければ、一人で悩まず、早めにプロのドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
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