猫の柄・模様で性格がわかる?種類や珍しい柄の名前などをご紹介
猫にはたくさんの毛色や模様・柄がありますね。猫の模様にはサビやキジトラなど見慣れたものから、珍しい色合いや模様の猫、面白い柄の猫もいてとても個性的です。しかし、それらのほとんどはいくつかに分類することができます。猫に多い柄にはどんな名前が付いているのでしょうか。また毛色や模様によって性格は異なるか……。今回は猫の気になる模様について紹介します。
なぜ猫は多種多様な毛色模様になった?
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イエネコも元は単一の柄でした。突然変異でほかの毛色や模様の子が生まれても野生では目立ってしまうので生き残れなかったと考えられています。しかし猫がやがてヨーロッパに渡り、人間との関係が密接になると目立つ色の猫たちも生存できるようになり、さらにそれらの猫たちの交雑が進むことでさまざまな毛色が誕生したのです。猫の毛色が多種多様になったのは人間との濃い関係によるものといえますね。
縞模様・柄の猫
猫の模様で一番多いのが縞模様を持つ猫です。アイリスペットどっとコムの調べによると単一の縞模様の猫も数もかなり多いですし、白と縞模様の毛色を持つ猫も入れると断然トップの数となっています。猫に縞模様を持つ子が多い理由は、最初のイエネコが縞模様の猫だったからなのです。キジトラ
キジトラの数が多いのは、最初にペットとなったイエネコがキジトラ柄だったからです。猫の祖先は砂漠地帯に生息していた「リビアヤマネコ」であることがDNAの解析で分かっています。キジトラとリビアヤマネコは多少の違いがあっても外見がそっくりです。キジトラは猫の基本色なので数が多く、そして祖先の血を一番濃く引き継いている猫といっていいでしょう。
茶トラ
サバトラ
ムギワラ
縞模様の猫は英語ではなんていう?
キジトラは「茶色のサバ柄のトラ猫」という意味の「brown mackerel tabby (ブラウン・マッカレル・タビー)」と呼ばれます。茶トラは赤の縞猫という意味の「red tabby(レッド ・タビー)」や「orange tabby(オレンジ・タビー)」と呼ばれます。サバトラは「シルバー・マッカレル・タビー(silver mackerel tabby)」「灰色のサバ柄の縞猫」と呼ばれます。ムギワラ猫は特に決まった呼ばれ方はありません。縞模様がついた猫はすべて「Tabby」と呼ばれます。2色の模様・柄の猫
保護活動をしていると、白い毛とキジトラ模様や茶トラ模様の子を多く保護します。白い部分がない子より、白い毛の部分がある子の方が多い印象です。キジトラ、サバトラなどと呼ばれていますが、通常は雑種であり交雑が進んでいるので、もともとの毛色よりも白い毛も併せ持つ子が多くなっているのではないでしょうか。
サビ猫
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2色毛色の猫は英語でなんという?
2色の毛色の猫は英語では「bicolor (バイカラー)」といいます。白黒猫であれば「black and white」ともいわれます。サビ猫は「べっこう猫」の意味である「tortoiseshell cat (トーティシシェル キャット)」といいます。3色の模様・柄の猫
日本的な外見をしている猫として海外で人気のジャパニーズ・ボブ・テイルは、正式には原産国が日本とはいえませんが、3色の毛が日本的であるとされ「Mike」という愛称でも呼ばれているのです。
きっぱりとした3色の毛色の猫が本来の三毛猫ですが近年では、全体的に色が薄い「パステル三毛」や「縞三毛」が多く見られるようになってきています。実際に筆者も近頃では従来の三毛猫を保護することは少なく、多くが縞三毛です。これも交雑が進んでいる結果かもしれません。従来のような三毛猫は希少種になるかもしれませんね。
三毛猫はほとんどがメスであることも特徴です。遺伝的要素で3色の毛色はメスしか持つことができないためです。ごくまれにオスの三毛猫が存在し大変高価ですが、生殖能力がないなどの障害があることが多いようです。
縞三毛
パステル三毛
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三毛猫は英語でなんという?
三毛猫はべっこう柄の猫という意味の「tortoiseshell cat(トーティシシェル・キャット)」、ぶちの猫という意味の「calico cat(キャリコ・キャット)と呼ばれます。1色の毛色模様の猫
ここまで複数色の毛色の猫を紹介してきましたが、1色のみの毛色の猫もいます。黒猫
白猫
灰猫(グレー)
1色の猫を英語でなんという?
1色のみの毛色の猫を英語で「solid cat(ソリッド・キャット)」といいます。ソリッドとは「色が単一」という意味です。黒猫は英語では「black cat」になり、1色のみの毛色の猫は色の名前で呼ばれます。猫の模様と遺伝の関係
猫の毛色や柄には「生まれやすいもの(優性遺伝子)」と「生まれにくいもの(劣勢遺伝子)」があり、たとえ同じ毛色の両親であっても、生まれた子猫全てが同じ色、模様であることは少ないです。三毛猫やパステル三毛、サバトラなどは遺伝的に生まれにくいため、見かける数も少ないのです。関連記事
毛色模様によって猫の性格に違いはあるの?
茶トラでも大人しい子もいますし、黒猫でも人見知りな子もいます。「甘えん坊がいいから茶トラ」という選び方ではなく、出会ったその子の個性や性格を受け入れてほしいと思います。
猫の多様な柄模様は個性の一つ
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猫の柄についての大枠の種類をご紹介しました。しかし猫の柄は多種多様であり、保護活動をしていると「この子の柄は何柄に当てはまるのかな?」と思う子もいます。里親さんを募集するとやはり人気の毛色、柄はあるのですが、ユニークな柄の子でもそれを個性として受け入れていただければ保護活動者としてはとてもうれしいです。