猫はシシャモを食べても大丈夫? 身近な干物は塩分が多いので注意

猫はシシャモを食べても大丈夫? 身近な干物は塩分が多いので注意

食卓に登場することも多いシシャモを愛猫が食べてしまったら……。シシャモはまるごと食べることがほとんどで、猫にとっては骨など危険な場合もあります。また塩味も塩分過多となることが。「魚だし、大丈夫だろう」と、シシャモを猫に与えたくなる人もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。シシャモを猫に与えるのはおすすめできません。その理由を紹介します。

猫にシシャモをあげないで

シシャモ

猫にシシャモを与えてはいけない理由は、塩分量にあります。シシャモに多く含まれるナトリウムは塩分に含まれる成分の一つです。確かに、塩分は猫にとっても必要なものですが、人間用に味付けされた料理を与えると塩分過多の原因となります。

シシャモは手に入りやすい魚ですが、そのほとんどは干物だと思います。加工前の生のシシャモに火を通して少量与えるなら問題はありませんが、干物は、塩分量が多く猫に与えるのは避けたほうがいいといえます。

塩分を取り過ぎると起こりやすい病気は?

塩分の過剰摂取は、猫にどのような影響を与えるのでしょうか。塩分を過剰摂取し、血漿(けっしょう)高カリウム濃度が続くと、猫の場合は心疾患や心不全につながる恐れがあります。


シシャモの成分

ししゃも

シシャモを猫に食べさせないほうがいい理由は、その成分にあります。早速、シシャモの成分を詳しくみていきたいのですが、シシャモについては一つ注意点があります。

シシャモは本来、北海道の太平洋沿岸だけで穫れる魚のことを指すのですが、漁獲量の減少によって代用魚として輸入されていたカペリンと呼ばれる魚のことを指すのが一般的になってしまいました。カペリンはカラフトシシャモ(樺太柳葉魚)とも呼ばれ、もともとのシシャモは本シシャモと呼ばれて区別されることもあります。

本シシャモは高級魚になっているため、一般的に食卓に並ぶのはカラフトシシャモのほうです。そこで、今回は両方の成分を紹介します。

シシャモの成分(生干し・生、100gあたり)
エネルギー(kcal) 166
水分(g) 67.6
たんぱく質(g) 21.0
脂質(g) 8.1
炭水化物(mg) 0.2
ナトリウム(㎎) 490
カリウム(㎎) 380
カルシウム(㎎) 330


カラフトシシャモ(カペリン)の成分(生干し・生、100gあたり)
エネルギー(kcal) 186
水分(g) 66.4
たんぱく質(g) 18.2
脂質(g) 11.3
炭水化物(mg) 0.6
ナトリウム(㎎) 770
カリウム(㎎) 210
カルシウム(㎎) 380

ナトリウムとカリウム

カリウムとナトリウムはバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして体内の恒常性を保つ働きがあります。

カルシウム

別名「天然の精神安定剤」とも呼ばれているカルシウムは骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートをする役割をします。干物で骨ごと食べることができるシシャモは、特にカルシウムを摂取しやすい食材といえるでしょう。


コレステロール

人間の場合、動脈硬化など生活習慣病の原因の一つにもなるコレステロール。悪者のイメージがありますが、過剰摂取に気を付ければ問題はありません。むしろ、カルシウムやミネラルの吸収を促進するビタミンDを生成したり、性ホルモンの原料になったりと、猫にとって欠かせない成分です。

塩分の摂りすぎに注意

ねこ

リーズナブルに、手に入りやすいシシャモですが、塩分量を考えると猫にシシャモを与えることはやめておきましょう。

あやまって猫がシシャモを食べてしまったら、しばらく様子を見てください。もし普段にはない気になる症状が現れたら、速やかに獣医師に相談しましょう。

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