猫はフローリングでも大丈夫?傷防止対策や滑る・冷たい場合の対策なども紹介
猫は家の中で過ごすことがほとんどなので、快適に過ごせるように環境を整えることが大事です。走ったり寝転んだりする床は、特に猫が過ごしやすい状態にしておきましょう。床材にもさまざまな種類があるので、本稿ではフローリング環境で猫が過ごす場合に考えられるメリットやデメリット、対策を紹介します。賃貸でもできる対策もあるので試しやすいですよ。
猫にフローリングは良くない?
猫と暮らすときの懸念点として、フローリングでも大丈夫かどうかと心配になる人もいるでしょう。
フローリングだと猫と暮らせないというわけではありません。しかし、フローリングにはメリットとデメリットがあります。
フローリング環境のメリット
フローリング環境で猫と暮らす場合「掃除がしやすい」というメリットがあげられます。
猫は吐き戻しをしたり、抜け毛や爪とぎの研ぎカスが散らばったりと、床が汚れる場合が多いです。
フローリングであれば水拭きがしやすかったり汚れを除去しやすかったりするので、掃除がしやすく清潔感を保ちやすいです。
フローリング環境のデメリット
デメリットとして、猫が怪我をしやすくなったり冷えやすかったりすることが考えられます。
怪我しやすくなる恐れがある
一般的なフローリングの場合、猫が滑りやすいため転倒して怪我をする恐れがあります。走ったり遊んだりしている時は特に転びやすいです。また、高所から飛び降りて着地した際に足腰に負担がかかりやすくなる場合もあります。
冷えやすくなる可能性がある
フローリングは材質や空気の循環環境により冷たくなりやすいので、冬場になると特に冷えやすいです。猫は体全体が床に近いため、人より寒さを感じやすくなります。
ただ、これらのデメリットは対策をとることで解決できるので、フローリングの家庭でも猫との暮らしを快適にすることができます。
フローリング環境で快適に過ごすためにできる対策
猫と暮らしていると、さまざまなトラブルが考えられます。猫だけではなくフローリングにも被害がおよぶ場合があるので、対策をしてトラブルを回避できるようにしておきましょう。
猫とフローリングに関するトラブルで想定されるパターンごとに対策を紹介します。
猫が滑る場合
猫が走ったりジャンプをしたりすることで滑る場合、いくつか対策が考えられます。カーペットやマットを敷く
簡単な方法は、カーペットやマットを敷くことです。撥水加工や洗濯可能なタイプなど、ペット向けのカーペットを選ぶとなおいいでしょう。なお、敷物自体がずれてしまうと転倒しやすくなるので、ズレにくい吸着タイプのマットや、カーペットの下に敷く滑り止めなども活用することをおすすめします。
滑り止めワックスを塗る
フローリングの範囲が広い場合は、滑り止めワックスを塗るのもおすすめです。敷物とは違い、景観を損ねないことや塗布範囲の自由が効くこともポイント。
滑り止めワックスを塗る場合は、万が一を考慮して、猫が舐めても大丈夫なようにペット用の滑り止めワックスを使用するようにしましょう。
猫の足腰への負担を軽減したい場合
カーペットやマットを敷く
猫の足腰への負担が特にかかりやすくなる場面は、高いところから飛び降りたときです。キャットタワーや猫がよく登る家具などの周囲にカーペットやマットを敷き、着地時の負担を軽減するといいでしょう。カーペットやマットが着地の衝撃で滑らないよう、滑り止めを敷くことも忘れずに。
家具や台を組み合わせて階段状にする
高いところから飛び降りないように家具や台を組み合わせて階段状にするのもおすすめです。階段から登り降りしてくれるようになればジャンプすることがなくなるので、安全に登り降りができるようになります。
フローリングの冷えが気になる場合
カーペットやマットを敷く
フローリングに直接ふれる時間を減らせるよう、カーペットやマットを敷く方法が簡単です。さらに猫用のベッドやハウスなども設置すると、猫にとって暖かい場所が増えるので寒さを軽減できるでしょう。
また少し手間がかかりますが、フローリング材を変えたり床暖房を設置したりする方法もあります。
フローリングが傷つく場合
猫の爪を切る
フローリングが傷つく原因として、猫の爪が伸びていることが考えられます。猫は排泄後や食事後などに床を掘る動作をすることがあります。この動作は猫の本能なので、すぐに辞めさせるのが難しい場合も。
そのため、早急にフローリングの傷防止対策をとるなら猫の爪を切る方がいいでしょう。
カーペットやマットを敷く
カーペットやマットを敷くことでフローリングに傷がつくことは防げます。ただ、その敷物の上で猫が掘る動作をする場合があるので、敷物自体が傷んでしまう可能性も。猫がなぜ掘るのか原因を考え、猫が掘る動作を行わなくても満足できるような環境にすることも大事です。
状況に応じて的確な対策を
猫がいる家庭では、フローリングとカーペットのどっちにするか迷う場合もあると思います。
猫の怪我やフローリングの傷防止のためにも、状況に応じてマットやカーペットを使用してもいいかもしれませんね。