愛犬と被災した東日本大震災。逃げるので精一杯だった中で愛犬のためにしたこと。

愛犬と被災した東日本大震災。逃げるので精一杯だった中で愛犬のためにしたこと。

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2011年3月11日、東日本大震災。

未曾有の災害といわれた
この大地震。

甚大な被害を受けたのは
私たち人間だけではなく
動物たちも同じでした。

当時、愛犬2匹とご主人と暮らしていた
内海さんへお話を伺いに行きました。

14時46分、あなたは何をしていましたか?


地震発生時



当時、愛犬の「みるちゃん」(当時3歳)と「るみちゃん」(当時1歳・妊娠中)とご主人と暮らしていた内海さん。

自宅にいたところ、大地震に襲われます。

逃げようとする愛犬2匹を抱え、とにかく家の中で安全な場所を探してご主人の帰宅を待ち、高台を目指して車で避難をしました。

逃げるのに精一杯で自分のごはんのことは忘れ、犬のごはんだけを持って飛び出したそうです。


避難所が見つからない

内海さんの愛犬

避難したはいいもの、一緒に避難をした親戚に障害者がいたこと、そして「ペット同伴」がハードルとなり、受け入れてくれる避難所が見つからず数日を車内で過ごすことになった内海さん一家。

食事が1日バナナ1本、おにぎり1個ということもありました。

持ってきた犬のごはんも数日しか持ちそうになく、「なんとか受け入れてくれるところを...」と国際村へ行くことを決めました。


3軒目でたどり着いた国際村

国際村

国際村ではすぐに受け入れてくれたどころか、犬と暮らしている人だけの部屋を用意してもらえることに。

支援物資や動物の支援ボランティアも来てくれて「助かりました」と語ってくれました。

災害発生から数日間、家族を守りきれるか不安を感じていた中に、ようやく光が差し込んだ瞬間です。


避難生活での愛犬の出産

子犬たち

避難生活の中、当時妊娠していた愛犬の「るみちゃん」の出産が迫ってきました。

車で産ませるしかないと思っていたところ、かかりつけの動物病院が愛犬の出産を無償で引き受けてくれることになり「本当に有り難かったです」と語る内海さん。

その時に産まれた子で唯一残っているのが「みくちゃん」(現在12歳)。そこからつながり、今では9匹+1匹の大家族になりました。


仮設・復興住宅での暮らしと
猫との出会い

大地

ラーメン店を営む予定だったので復興住宅への入居は考えてなかったところ、ご主人が脳梗塞になり一変。

そんな中、仮設住宅から仮店舗へ向かっている時に生後2週間ほどの黒猫「大地」に出会いました。

お店の外にゲージをつくると、みんな大地に気を取られなかなかお店に入ってこないことが多々あったくらい、みんなに愛されて育ってきた大地。

現在は穏やかに暮らしています。


現在とこれから

内海さんの後ろ姿

「当時は泣かなかったのに、最近思い出す度に涙する。

これからのことなんて考えられないけど、何かあった時に病院に連れて行ける状態にはしておきたいと思っています。最期の最期を自分の腕の中で看取ってあげたい。

そのために私は働いています」



地震発生時から避難所に辿り着くまで、食料やトイレ問題、そして震災の約10日後に産まれた命。

さまざまな困難を乗り越え、愛犬を守り抜いた内海さん。

内海さんの話の全編は、YouTubeのPETOKOTOチャンネルで視聴することができます。ぜひ、合わせてご覧ください。


今も、これからも、家族であるペットを守るために、どんな準備ができるのか、考えるきっかけになれば幸いです。


2011年3月11日、14時46分。
あなたは何をしていましたか?