犬がフンとため息をする意味とは?犬の気持ちや隠された病気の可能性を解説
ふとした瞬間に聞こえてくる愛犬のため息。深く長い「ふー」というため息や「フン」「フッ」と短いため息、中には「くーん」と声が混じるため息も。ため息の意味の違いや、ため息に隠された病気の可能性などを解説します。
犬がため息をつくときの気持ち
安心している
窓辺で日向ぼっこしているときや、飼い主さんにくっついてお昼寝するときなどに発する「ふ~っ」という深いため息は、究極のリラックス状態にあることから無意識に出るため息です。穏やかな表情で、ときに目を閉じて深く息をついている姿を見られるのは、飼い主だけに与えられた特権です。
不満がある
人間と同じく、不満や不快感から出るため息もあります。一人になりたいのにしつこく構われたとき、見知らぬ人とのふれあいで緊張したときなどに「ふっ」と短めに出るため息は不快感の表れの可能性があります。
また、長く構ってもらえないときに「フン」と短くつくため息は「構ってほしい」という気持ちから出るものです。
「つまらない」「遊んでほしい」などの欲求からため息をつく愛犬を目にしたら、遊んであげましょう。
疲れている
単純に疲れてしまってため息をつく場合もあります。散歩中に少し立ち止まって遠い目で「ふーっ」としていたら、文字通り「一息ついている」状態でしょう。そんなときは急かさず、愛犬のペースに合わせてゆっくり帰路についてあげるのがいいかもしれません。
においを嗅ぎたい
散歩中に出るため息は、疲れているという理由だけとは限りません。「遠くのにおいを嗅ぎたいとき」や「さまざまなにおいに出会って鼻の中を少しリフレッシュさせたいとき」にも深呼吸に近い意味合いでため息をつくことがあります。
短頭種の場合
フレンチブルドッグやパグなどの短頭種の場合、他の犬種に比べて鼻水が出やすく、鼻の通りをよくするために「ふっ」と短いため息のような息を吐くことが多いです。日常的にありがちな光景ですが、普段と違う息遣いになっていたら、何らかの理由で呼吸しづらくなっている恐れがああるため、日頃から観察しましょう。
病気の可能性のある犬のため息
息苦しさからくるため息
フィラリアや気管虚脱による息苦しさから、一見ため息のような深い息を吐くことがあります。食欲や元気もなく、深いため息のような呼吸を続けているのであれば、病院で診てもらうのが良いでしょう。
精神的な病気の可能性
肉体的には健康でも、表情に力がなかったり気分が沈んで落ち込んでいるような様子でため息を連発するようであれば、うつ病のような精神疾患の可能性も考えられます。日々の愛犬の様子を観察しながら、どこに疾病があるのか判断できるようにしておくことが大切です。
犬のため息の理由を考えてみましょう
「ふー」と長い溜息はリラックス状態
「フッ」と短めに出るため息は不快感の表れ
「フン」は遊んでほしいときなどの欲求
食欲や元気もなく、深いため息のような呼吸は病気の可能性がある
その瞬間の愛犬の表情を読み取ることで、どんな感情や状態で出たため息なのかを知ることができます。愛犬の気持ちを理解することで、より良いペットライフをお過ごしください!