【獣医師執筆】猫が生クリームを食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

【獣医師執筆】猫が生クリームを食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

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たっぷり生クリームがのったスイーツは、特別な日のケーキに欠かせないという人も多いのではないでしょうか。家族でケーキを囲んでのお祝いごとは一大イベントですよね。そんな楽しいひとときは、飼い猫も一緒に楽しみたいもの。でも、猫に生クリームを使ったスイーツを与えるのはおすすめできません。猫が生クリームを食べるとどうなるのか、詳しく紹介します。

猫が生クリームを食べるのはNG

生クリーム

生クリームを欲しがる猫もいるかもしれませんが、猫には生クリームは与えないでください。生クリームは生乳、牛乳もしくは特別牛乳から乳脂肪以外の成分を除いて作られたもので、脂肪分は18パーセント以上と定められています。添加物は入っていないため賞味期限は短いですが、乳脂肪そのままの風味を楽しめるのが特徴です。

生クリームには乳糖が含まれます。乳糖とは牛乳などの乳製品に含まれる成分で、猫は乳糖を分解できる酵素を十分に持っていません。そのため、乳糖を含む製品を食べると胃腸の不調を起こしやすく、下痢や嘔吐などの症状を起こす場合があります。生クリームに含まれる乳糖は多くありませんが、少量でも猫に影響が出ることもあるかもしれませんので注意が必要です。

アレルギーや肥満のリスクも

生クリームは甘くなるよう砂糖がたっぷり使われていますし、乳製品アレルギーを持つ猫もいます。生クリームを猫に与えることはやめましょう。


愛猫の記念日に使うなら生クリームの代用品で

猫と生クリーム

「猫に生クリームはNG」とは思っていても、せっかくの記念日や誕生日、クリスマスなどのイベントは、一緒に生クリームたっぷりのケーキやスイーツを楽しみたいですよね。そんなときは、猫が食べられる生クリームの代用品を使ってはいかがでしょう。

たとえば、豆腐のペーストを生クリームに見立ててみたり、植物由来の無糖豆乳ホイップなどを使ってみたりするのもおすすめです。

猫と生クリームを楽しみたいなら代用品で

猫

猫が生クリームを食べたからといって、命に関わるような症状が出ることはほとんどありません。しかし、猫にとって生クリームは必ずしも必要な食べ物ではありません。万が一のことを考えると、あえてリスクをとる必要もないので、猫に生クリームを与えることはやめておきましょう。

誕生日やクリスマスなど、年に数回のお楽しみの時には、代用品をうまく取り入れてお祝いしてくださいね。

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