猫と信頼関係を築くにはゆっくり時間をかけて! セルフチェックと修復法も紹介  

猫と信頼関係を築くにはゆっくり時間をかけて! セルフチェックと修復法も紹介  

飼い主さんが猫との間に信頼関係を築くことができていれば、猫はさまざまな愛情表現をしてくれます。お腹を出して寝てみたり、ギュっとしがみついてきたりといった可愛らしい姿をたくさん見せてくれるでしょう。そういった愛猫の行動から関係性をチェックすることもできます。もちろん猫との信頼関係が崩れてしまっていても信頼を取り戻すことはできますので、愛猫との時間を大切にゆっくりと良い関係を築いていきましょう。

猫はゆっくり信頼関係を築く

猫を撫でる人

猫はもともと狭い場所や薄暗い場所を好む臆病な動物です。肉食獣ではありますが、小型あるため捕食されることも少なくなく警戒心は低くはありません。そのため猫は新しい場所や知らない人が苦手であり、信頼関係を築くには時間が必要です。

信頼関係を築くのにかかる時間

猫と信頼関係を築くには時間が必要で、ゆっくり見守る根気が大切になってきます。どのくらいの時間がかかるかはその子の育った環境やその子の個性(性格)によるところが大きいので一概にはいえません。

筆者は保護活動をしていますので、たくさんの猫を保護して信頼関係を得るように努力してきましたし、またその子猫たちを里親さんに渡す際には信頼関係の築き方もアドバイスしてきました。里親さんには、「猫は環境の変化が苦手であり臆病な動物であるため、1~2週間程度は飼い主さんを信頼するようになるまで時間がかかると思ってくださいね」とお話しています。筆者の実際の経験では里親さんにお渡しして2~3日後にはすっかり里親さんに気を許した子もいますし、完全に信頼関係を築けるようになるのに1カ月ほど要した子もいます。

どのくらいの期間が必要かということははっきりはいえませんが、時間がかかることもあるということを念頭に置いて猫ちゃんの信頼を勝ち得るように接してあげる、見守ってあげることが必要になってくるでしょう。

猫と信頼関係を築くには

猫

猫と信頼関係を築くためには愛情と時間が必要です。

体罰は厳禁

猫と信頼関係を築くうえで絶対にしてはいけないことは体罰です。いくら猫は人間の言葉が通じないからといって、してはいけないことを分からせるために体罰を行うことは、猫との信頼関係をゼロどころかマイナスにしてしまうことになります。

体罰は相手を恐怖心で縛り、憎しみを育ててしまいます。それは人だけではなくて猫も同じですし、言葉が分からないために余計に単なる暴力でしかありません。暴力を受ければ、その時点ではその行為をやめるかもしれませんが、理由がわからないために繰り返す可能性が高いですし、全く意味をなしません。暴力を受けたことにより猫は恐怖や痛み、憎しみを覚えるだけで信頼関係などは築けません。

猫との暮らしはして欲しくないことは、猫ができないように人間側が工夫するのが基本です。

怒鳴らない

怒鳴るという行為も前述した体罰と同じで何の効果もないばかりでなく、猫との信頼関係を崩すだけで全く無駄な行為になります。猫は人間よりも優れた聴覚を持っていますし、静かに暮らすのが好きな動物です。突然の大きな音や怒鳴り声は好きではありません。恐怖を覚えるだけです。

優しく声をかけてあげる

猫は人間の言葉を理解できませんが、飼い主さんが自分に向かって何か話かけていることは理解できますし、それがどんな気持ちからなのかもくみ取ることができます。愛情をかけて優しく声をかけてあげるとお返事してくれる猫ちゃんも多いでしょう。話している内容が分からなくても声をかけられることで飼い主さんが自分を気にしていてくれること、愛情を持って声をかけていてくれることは理解しています。優しく声をかけてあげることは猫ちゃんとの絆を築くことにつながるでしょう。

猫の要求に応えてあげる

猫はひとりが好きな動物とよくいわれますが、ひとりでいたいわけではなく、ひとりで過ごしたいときもあるというのが正解です。猫は飼い主さんにかまって欲しい、注目してほしい、可愛がって欲しいという欲求も持っています。そのような欲求は飼い主さんに愛情を持っているからこそですね。猫ちゃんが望むことに応えてあげることも信頼関係を築くことにつながるでしょう。

猫が気持ち良いと感じることをする

猫はかまって欲しいときと、かまって欲しくないときの温度差が激しい動物です。かまって欲しくないときにかまい過ぎたり、猫が望んでいないのに無理矢理抱っこするなどの行為は猫に嫌われてしまいますし、そういう行動が多い人のそばには猫が近寄らなくなります。猫を可愛がるときは、猫が気持ち良いと感じるようにしてあげるようにしましょう。

おいしいものあげる

猫ちゃんにおいしいものをあげると「この人はいい人」だと認識してくれやすくなります。筆者は里親さんに猫を譲渡する際は好物のおやつなど持っていって、里親さんからあげてもらうようにしています。おいしいものあげさえすれば信頼関係が築けるというものではありませんが、信頼関係の最初の一歩を踏み出す手助けになってくれるでしょう。

飼い主さんへの信頼度をチェックしてみよう

猫と飼い主

飼い主さんとの信頼関係が築けていると猫ちゃんは次のような態度を見せてくれます。 甘えっこだと、ここにあげた全てを飼い主さんに対して行うこともありますよ。あまり甘えっこではなくベタベタするのが嫌いな子でも2~3個程度は信頼関係ができていればあてはまるでしょう。



猫が不信感を抱いているときの行動

猫ちゃんが飼い主さんに対して不信感を抱いているときの態度をご紹介します。

飼い主さんのそばにいたがらない

信頼関係ができていれば、飼い主さんにべったりではなくても飼い主さんのいる部屋にいたがるなど、飼い主さんのそばにいることを好みます。しかし、飼い主さんのことを怖いと思っていたり、嫌だと思っていたりすればそばに来ることはありません。

近づくと緊張状態になる

飼い主さんが猫ちゃんに近づくと緊張状態になってしまうときも信頼感が薄れているときです。猫が緊張状態のときは次のような様子が見られます。

  • しっぽと頭を下げてじっと見つめる
  • イカ耳になる
  • 瞳孔が開く
  • 毛を逆立てる
  • しっぽが膨らむ
  • 威嚇する
  • 逃げる


信頼関係を修復するには

猫

しつけのつもりで行ってきたことが原因で信頼関係が崩れてしまったということもあるでしょう。しかし、信頼関係を修復するのは簡単なことではありません。初めて出会った猫と信頼関係を築くよりも、長い時間がかかるでしょう。それでもゆっくりと猫ちゃんのペースに合わせて向き合うことが大切です。

猫が嫌がることは絶対にしない

信頼を取り戻すのは簡単ではありませんが、まず必要なことは猫が嫌がることは絶対にしないということです。人間本位の可愛がり方をしてはいけません。猫が快適であり、気持ち良いと思う接し方やかわいがり方をするように心がけましょう。

触れなくても愛情を持って声をかける

猫が飼い主さんへの信頼を失ってしまったからといって、飼い主さんが猫を無視してはいけません。飼い主さんがそういう態度に出てしまうと猫ちゃんとの関係は本当に破綻してしまいます。猫が飼い主さんのそばに来るの嫌がるようであれば無理に近づかないようにしましょう。しかし猫の存在を無視するのではなく、無理になでたり抱っこしたりしなくても優しい言葉をかけてあげて、飼い主さんは今でも猫ちゃんのことが大好きだということを態度で示してあげてください。

居心地の良い環境を整えてあげる

もし猫ちゃんとの関係が良くないものになったとしても、猫ちゃんのトイレをきれいにしてあげたり、ふかふかのベッドを用意してあげたり、毎日きちんとご飯を用意してあげるなど、飼い主さんのすべきことはしてあげましょう。猫ちゃんはちゃんと誰がご飯をくれているか分かっています。猫ちゃんが毎日の生活を気持ちよく過ごせるように整えてあげることは、飼い主さんへ信頼感を取り戻す手助けとなってくれるはずです。

猫のペースに合わせてゆっくり関係を築こう

猫との信頼関係の築き方、修復の仕方等をご紹介してきましたが、一番大切なのはせっかく信頼してくれている猫の気持ちを裏切らないようにすることですね。お世話をちゃんとすること、嫌がることは強要しない、猫の身になって考える、忙しくても愛情表現をしてあげることが猫との信頼関係を築くには大切なことです。

筆者は保護活動をしている中で、人の愛情を知らないまま捨てられてしまった子を保護することもあります。そういった子は人に対して過剰に警戒したり、甘えることを知らなかったりします。一度人への信用を失った子と関係を築くのはとても長い時間がかかるのです。

これから関係を築く子も、関係修復する子も同じですが、皆個体によって性格が違います。愛猫の性格や状態を理解して、その子に合ったコミュニケーションの取り方を見つけてくださいね。

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