猫は鯛を食べても大丈夫?栄養豊富な食材でも骨には注意

猫は鯛を食べても大丈夫?栄養豊富な食材でも骨には注意

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鯛といえば、日本のお祝いごとで登場シーンが多い高級魚です。美味しい鯛が手に入った時、「せっかくなら愛猫にも食べさせてあげたい」と思う人もいるのではないでしょうか。鯛は猫が食べても大丈夫な食材ですが、与えるときには注意したいこともあります。今回は鯛に含まれる成分とともに、猫に鯛を与えるときの注意点を紹介します。

猫は鯛を食べても大丈夫。でも注意点も

鯛

猫は鯛を食べても大丈夫ですが、猫に与える時は骨や味付けに注意する必要があります。

骨に注意

人間であれば多少の魚の骨は手で取り除いたり、噛み砕いて食べたりしてしまうと思います。しかし猫は「骨があったら取ろう」「よく噛んで食べよう」と心掛けてはくれません。特に鯛の骨は硬く鋭いため、勢いよく食べている時に口や喉を傷つけたり、胃腸に負担をかけてしまったりする恐れがあります。

最悪の場合、食道や胃腸を傷つけ動物病院で治療が必要になってしまうこともありますので、骨は取り除いてから与えるようにしましょう。

刺し身の醤油・わさびはNG。人用の味付けに注意

さまざまな調理で食べられる鯛ですが、猫に与えるときは、人用に味付けしたものを与えないようにしてください。新鮮な鯛であれば刺し身を与えても大丈夫ですが、人とは異なり醤油やわさびは不要です。

塩焼きであれば塩分、煮つけであれば塩分に加えて糖分などの過剰摂取につながってしまいます。長期的にみると健康へのリスクもあるので与えないようにしてください。


鯛の成分・栄養素

鯛の塩焼き

白身で淡白な味の鯛は、刺し身や塩焼き、煮つけなどさまざまな食べ方ができる魚です。そんな鯛にはどんな成分や栄養素が含まれているのか、詳しくみていきましょう。

鯛の成分(真鯛、天然・生100gあたり)
エネルギー(kcal) 142
水分(g) 72.2
たんぱく質(g) 20.6
脂質(g) 5.8
炭水化物(g) 0.1
カリウム(mg) 440
ナイアシン(mg) 6.0

たんぱく質

たんぱく質は人間だけでなく猫にとっても丈夫な体づくりのために必要な栄養です。しかしたんぱく質は体内では生成されません。そのため食品などから摂取する必要があります。たんぱく質は消化されることでアミノ酸に分解され、小腸から体内に吸収されます。そのため肉食動物の猫や、肉食動物に近い雑食性動物の犬にとって、たんぱく質はエネルギー源とされています。


ナイアシン

ナイアシンはビタミンB3に分類される栄養素です。ナイアシンは、皮膚を乾燥から守るほか、脂肪をエネルギーに変換する役割があります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(ヘイコサペンタエン酸)

「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、α-リノレン酸と同じくオメガ3系脂肪酸で、私たち人間の健康成分としても有名ですが、猫にとっても非常に大切な栄養成分です。青魚のイワシやサンマなどに多いイメージですが、鯛にも含まれている成分です。網膜や神経組織の発達に良いといわれています。また、EPAは血液の流れを良くするため、腎不全などの腎臓病の軽減が期待できます。


タウリン

猫の体は犬とは異なり体内で必要な量のタウリンを作ることができません。そのためフードやサプリによって摂取させることが一般的です。動脈硬化や貧血、視力の低下などを予防する効果が期待されます。


猫に与えていい量

鯛を総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断(無料)で簡単に計算することができます。

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フード診断

猫に与えていい量

栄養たっぷり。猫は鯛を食べても大丈夫!

ねこ

栄養たっぷりの鯛は、猫が食べても大丈夫です。美味しい鯛が手に入ったり、お祝いごとなど特別な日だったりするときは、いつものご飯に細かく刻んで添えてあげましょう。とはいえ、初めて与えるときは少量からにしておき、食べないときは無理強いしないようにしてくださいね。


気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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