猫が冬毛でモコモコになるのはなぜ? 生え変わりの時期や夏毛との違いを解説

寒い時期になると毛がモコモコになって、夏の間とは見た目まで変わってしまう猫ちゃんがいますね。これは猫が冬毛に生え変わっているためです。冬毛は夏毛とどう違うのか、冬毛にはどんな役割があるのか、毛が生え変わる時期はいつなのかなどを解説します。

冬になると猫がモコモコになるのはなぜ?

長毛の猫

冬になると猫ちゃんはモフモフしてとても柔らかく、触ると気持ちがいいですね。冬になるとモフモフの姿になる理由を解説します。

冬毛になる

寒い季節になると、猫ちゃんがモコモコした姿になるのは冬毛になるためです。猫と同じように身近なペットである犬も、冬になると毛が生え変わってモコモコになりますね。犬の場合は犬種にもよりますが、毛が塊で、もっさもっさ抜けるので生え変わる様子がよく分かりますが、猫の場合はいつの間にかモコモコの姿になっているということが多いです。


冬毛は柔らかい

猫の冬毛は密集していてとても柔らかいので、触ると フワフワ、モコモコしています。猫の毛は元々とても柔らかで、猫のように柔らかい人間の毛を猫に例えて「猫っ毛」などということもありますね。冬になるとよりいっそう柔らかい毛の部分が増えるので、飼い主さん的にはとても触り心地が良くなるのです。

冬毛の役割

暑い季節に比べて被毛がモコモコになる大きな理由は、やはり寒さをしのぐためです。たくさんの細く柔らかい毛が生えること、そしてその毛が空気を含んだ層を作ることによって体から熱が逃げることを防ぐ機能が高くなるのです。


太って見えることも

冬毛になると夏毛に比べて毛量も多くなり、そのため太って見えてしまうこともあるようです。またちょっと珍しいタイプでは毛の長さまで冬毛と夏毛では違うことがあり、夏はほぼ短毛種に見えるのに冬には長毛種に見えるといった子もまれにいます。

筆者の愛猫たちの中に長毛種の子がいるのですが、冬になるとかなり毛量が増えるので、いっそう堂々とした体格になり、太って見えます。また、この子は短毛種に見えるほどではありませんが夏場には毛の長さも少し短く見えます。実際体重を計ってみると、モコモコになったからといって特に太ったということはないので、太って見えるのは冬毛になったという理由からといえますね。

猫は毛があるので痩せていることが分からないことが多いのですが、特に冬毛になると見た目では太っているのか、痩せているのかを判断できないときがあります。猫の毛量が多いと猫が痩せてしまったことに気が付かないことがあるので注意が必要です。ダイエットをしていないのに体重が減るのは何らかのストレスや病気が原因であることが考えられますので、モコモコの見た目に惑わされず、触ってみた感じが痩せていないかチェックするといいですね。また定期的に体重を計るようにすると健康チェックのためには良いでしょう。


冬毛は英語ではなんという?

猫が冬になってモコモコの毛になることを日本語では「冬毛」といいますが、英語では「winter coat(ウィンター・コート)」といいます。猫の毛のことを英語ではコートと表現することが多いので、「冬の毛」という意味のウィンターコートと呼ぶことが多いようです。

猫には夏毛と冬夏がある

夏毛の猫

冬毛があるということは、猫には夏毛もあります。猫の夏毛と冬毛ではどのように違うのでしょうか。

猫はダブルコート

猫の多くはダブルコートです。ダブルコートとは2種類の毛が生えていることをいいます。人間の毛は模倣と呼ばれる肌の生える根本の部分から1本ずつ毛が生えていますね。しかし猫は1つの毛包から主毛(上毛)と呼ばれる太くて長い毛と、副毛(下毛)と呼ばれる細くやわらかい毛が複数本生えています。主毛のことを英語ではオーバーコート、副毛のことをアンダーコートといい、2種類の毛を有することをダブルコートといいます。

ペルシャ猫のようなシングルコートの猫もいますが、猫の多くはダブルコートです。南の地域原産の猫はシングルコートが多く、北の寒い地域原産の猫はダブルコートが多いという傾向はあるようですが、長毛種であるメインクーンはシングルコートであるなど、一概にいえない面もあります。

筆者は保護活動をしているのでたくさんの雑種の猫たちと関わっていますが、雑種の猫たちはダブルコートが多いようです。雑種の猫たちはかなり交雑化が進んでいるので雑種の猫であってもほとんどシングルコートなのではないかなと思われる子もときどきいます。

夏毛と冬毛の違い

猫の多くはダブルコートであり夏毛と冬毛があります。冬毛の役割は前述したとおり、寒さから身を守るためです。猫は冬になるとアンダーコートが増えてモフモフになりますが、夏はその反対にアンダーコートが減るためにスマートな姿になる子が多いのです。

暑い時期にはアンダーコートが減るため、猫の体に触ったときにトップコートの固めの毛を触ることになるためにモフモフ感が少なくなります。猫の夏毛は毛量が少なくなりますが、これは体の熱を放射するためです。また猫は夏毛を舐めて唾液をつけ、その放射熱によって体を冷やしているとされています。

毛には肌が直射日光や紫外線にさらされるのを防ぐという役割もあるため、暑いからといって全く毛がないほうがいいかといえば、そうではありません。猫をサマーカットにする人はあまりいないでしょうが、毛を短くすると夏場はかえって猫が熱い思いをすることになる場合もありますので注意が必要です。サマーカットなどをするよりもブラッシングをして余分な毛を取ってあげたほうが効果的でしょう。

毛が生え変わる時期は?

シングルコートの猫は毛が生え変わる換毛期はありませんが、ダブルコートの猫には換毛期があります。一般的に猫の換毛期は年に2回で、3月頃と11月頃とされています。しかし、住んでいる地域の気候によっては3月と11月ではなく、その時期が少しずれることもあるでしょう。

この時期はそれまで生えていた古い毛をいったん落として、寒さや暑さをしのぐための新しい毛が生えてくる時期です。そのため換毛期にはたくさんの毛が抜けるのです。

猫は濡れるのが苦手

長毛の猫

猫と同じように多くの犬もダブルコードを持っておりますが、同じダブルコートでも役割や効果が犬と猫では少し違います。犬は元々、寒い地域出身であるためトップコートは剛毛で汚れや寒さ、水分や雪や氷などから犬の身を守る強いトップコートです。そのため犬は冷たい雪の上でも平気ですし、雨に濡れるのもあまり気にしません。

猫のトップコートも猫の体を守るという役割を持っていますが、猫はもともと砂漠地帯出身であるために猫の毛は水分を弾くことがあまり得意ではありません。つまり冬の冷たい雨や雪を猫の毛は完全に弾くことができないのです。いくら冬毛になってモフモフになったとしても、雪や雨で濡れることは猫の体には大変な負担となってしまいますのでおうちの中で過ごさせてあげるようにしてください。


換毛期はブラッシングが大切

猫のグルーミング

前述したとおり、換毛期には古い毛を落とすためにたくさんの毛が抜けます。長毛種はもちろんのこと、短毛種であっても抜け毛はかなり多くなるのでブラッシングをした方が良いでしょう。

短毛種であっても毛玉ができることがありますし、自分でグルーミングをすることによって大量の抜け毛を飲み込んでしまい、毛球症になってしまうこともあります。毛球症とは飲み込んだ毛を吐き出すことができず消化器官に詰まってしまうことですが、食欲不振や便秘等を引き起こし、自力で排泄できずに悪化すると手術をしなくてはならなくなることもあります。ブラッシングをすることによって防ぐことができますから、換毛期はこまめにブラッシングをしてあげたいですね。


冬夏と夏毛の違いを楽しもう

毛の硬さや長さは個々の猫によってかなり違います。ダブルコートで、アンダーコートが多い猫ちゃんは冬にはかなり姿が変わってしまうこともあります。夏のときのスリムな姿もとても猫らしくて好きですが、冬になったときのむっくりした姿も可愛らしいですね。

冬は寒い時期なので筆者も寒い思いをしますが、モコモコの暖かそうな猫ちゃんを見ているだけで筆者はとても癒やされます。夏毛の姿と冬毛の姿の違いを楽しめることも猫ちゃんの魅力ですね。

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