猫の冬毛はいつから?夏毛と比較した際の違いや冬毛に生え変わる時期などを解説

猫の冬毛はいつから?夏毛と比較した際の違いや冬毛に生え変わる時期などを解説

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寒い時期になると、猫の毛は冬毛に生え変わります。冬毛と夏毛を比較してみると毛の密度や機能に違いがあり、見た目は冬毛の方がモコモコで太って見える場合もあります。今回は、猫の冬毛の役割や冬毛と夏毛の違い、冬毛にいつから生え変わるかなどを解説します。

猫の被毛の仕組み

長毛の子猫

猫の被毛には「主毛(上毛)」と「副毛(下毛)」の2種類があります。多くの猫は、この2種類の毛が生えている「ダブルコート」で、一つの毛包から太く長い「主毛」と、細く柔らかい「副毛」が複数本生えています。

主毛は「オーバーコート」、副毛は「アンダーコート」とも呼ばれ、これらが混在していることで、寒暖に適した毛の構成を持つのが猫の被毛の特徴です。

猫の冬毛とは

長毛の猫

冬毛の役割

暑い季節に比べて、被毛がモコモコになる大きな理由は、寒さをしのぐためです。

たくさんの細く柔らかい毛が生えること、そしてその毛が空気を含んだ層を作ることによって体から熱が逃げることを防ぐ機能が高くなるのです。

冬毛の特徴

猫の冬毛はとても柔らかく、密集しているため「ふわふわ」や「モコモコ」とした触り心地が特徴です。飼い主にとっては、冬の猫を抱っこするのがさらに楽しみになりますね。

また、冬毛になると夏毛に比べて毛量も多くなり、そのため太って見えてしまうこともあります。ちょっと珍しいタイプでは、毛の長さまで冬毛と夏毛では違うことがあり、夏はほぼ短毛種に見えるのに、冬には長毛種に見えるといった子もまれにいます。

猫は毛があるため、痩せていることが分からないことも多く、特に冬毛になると見た目では太っているのか、痩せているのかを判断できないときがあります。

モコモコの見た目に惑わされず、日頃から触ったり、定期的に体重を計ったりするようにしましょう。

猫の夏毛と冬毛の違い

猫の横顔

猫の多くはダブルコートであり、猫の被毛には、季節ごとに異なる「夏毛」と「冬毛」があります。比較してみると主に、厚さ密度機能において違いがあります。猫は季節の変化に応じて被毛を生え変わらせ、気候に適応しているのです。

厚さと密度の違い

夏毛は薄く、軽い被毛です。暑い季節には体温を効率的に調節するため、アンダーコート(下毛)の量が少なくなり、トップコート(上毛)が主体になります。このため、通気性が良く、体に熱がこもりにくくなります。

一方、冬毛は夏毛に比べて厚く、密度が高いのが特徴です。寒い時期には保温効果を高めるために、アンダーコートが増え、体全体をしっかり覆います。これにより、外部の寒さから体を保護し、体温を逃がさない役割を果たします。

夏毛と冬毛の役割の違い

夏毛の役割は、主に体温の調節です。夏毛は薄く軽いため、猫が熱を発散しやすく、暑い季節でも快適に過ごせるようになっています。また、トップコートが紫外線から皮膚を保護するため、被毛があることで肌が日焼けするのを防ぐ効果もあります。

冬毛の主な役割は保温です。アンダーコートが空気を閉じ込めることで猫の体温を保ち、寒風や冷たい外気から体を守る役割を果たします。これにより、冬の寒さでも猫は暖かく過ごすことができます。

被毛の構造の違い

夏毛は、主にトップコートで構成されています。このため、全体的に通気性が良く、毛が細くて柔らかいアンダーコートが少ない構造になっています。その結果、熱がこもりにくく、体温の発散がスムーズに行われます。

冬毛では、アンダーコートが増加し、柔らかくふわふわした毛が多く生えています。これが空気を閉じ込めて保温効果を高め、猫を寒さから守ります。この違いが、冬になると猫が「モコモコ」して見える理由です。

手触りと見た目の違い

夏毛は全体的に薄く、手触りが滑らかで少し硬い感触を持つことが多いです。これはトップコートが主体となっているためです。

一方、冬毛は非常に柔らかく、ふわふわとした感触が特徴です。アンダーコートが豊富に生えることで、見た目にもボリュームが増し、モコモコとしたかわいらしい姿になります。

猫の毛が生え変わる時期

長毛の猫

シングルコートの猫には換毛期はありませんが、ダブルコートの猫には換毛期があります。一般的に換毛期は年に2回、春と秋に訪れます。具体的には、3月頃と11月頃が多くの猫の換毛期とされていますが、住んでいる地域の気候によってその時期が少しずれることもあります。

換毛期は、寒さや暑さをしのぐために被毛を生え変え、新しい毛に切り替わる大切な時期です。春の換毛期には、冬毛から夏毛に生え変わり、厚みのあるアンダーコートが抜け落ちます。これにより、猫の体は通気性が良くなり、暑さに対応しやすくなります。

一方、秋の換毛期には夏毛から冬毛に生え変わり、アンダーコートが増えて被毛が厚くなります。これにより、寒さに備え、体温を保つ保温効果が高まります。

特に室内飼いの猫は季節の変化を感じにくく、年中少しずつ毛が抜け続けることがあります。そのため、換毛期には特にこまめなブラッシングを行い、古い毛を取り除いてあげることが大切です。

また、大量の抜け毛が発生するこの時期には、掃除の手間も増えるため、抜け毛クリーナーなどの便利グッズを活用して、飼い主の負担も軽減しましょう。


猫の冬毛はブラッシングが大切

猫のグルーミング

前述したとおり、換毛期には古い毛を落とすためにたくさんの毛が抜けます。長毛種はもちろんのこと、短毛種であっても抜け毛はかなり多くなるのでブラッシングをした方が良いでしょう。

短毛種であっても毛玉ができることがあり、自分でグルーミングをすることによって、大量の抜け毛を飲み込んでしまい「毛球症」になる恐れがあります。

毛球症とは飲み込んだ毛を吐き出すことができず、消化器官に詰まってしまうことですが、食欲不振や便秘等を引き起こし、自力で排泄できずに悪化すると手術をしなくてはならなくなることもあります。

ブラッシングをすることによって防げるため、換毛期はこまめにブラッシングをしてあげましょう。


猫の冬毛と夏毛の違いを楽しもう

長毛の子猫

毛の硬さや長さは個々の猫によって異なります。ダブルコートでアンダーコートが多い猫は、冬にはかなり姿が変わることがあります。

夏のときのスリムな姿もとても猫らしくて好ましいですが、冬になったときのモコモコとした姿もかわいいですよね。

夏毛と冬毛の姿の違いを楽しめることも猫の魅力といえるでしょう。

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