【獣医師執筆】猫がカレーを食べるのはNG!理由や食べてしまった場合の対処法を解説

【獣医師執筆】猫がカレーを食べるのはNG!理由や食べてしまった場合の対処法を解説

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猫はカレーを食べてはいけません。カレーには猫にとって玉ねぎをはじめとしたリスクがあり、間違って食べてしまった場合に嘔吐や下痢、血尿や貧血などの症状が見られる可能性があります。今回はなぜ猫はカレーを食べてはいけないのかを説明します。

猫がカレーを食べるのはNG

カレー

カレーは猫が食べてはいけない食べ物です。その理由として、主に以下の4つが挙げられます。

  1. 玉ねぎ中毒
  2. スパイス(香辛料)による刺激
  3. 塩分過多
  4. アレルギー症状

1. 玉ねぎ中毒のリスク

カレーの具では定番の玉ねぎには、「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれています。この成分には赤血球のヘモグロビンを破壊する働きがあり、ヘモグロビンが破壊されることで血尿や貧血といった、血液に関する異常症状が出てしまう可能性があります。猫が誤飲してしまった場合は、すぐ動物病院に相談するようにしてください。


2. スパイス(香辛料)の刺激によるリスク

カレーには多くのスパイス(香辛料)が使用されており、それらは猫にとって危険な食べ物です。刺激物であるため、猫が口にした場合は胃腸炎や内臓障害といった疾患を引き起こす可能性があります。嘔吐や下痢といった症状が見られた場合は、すぐ動物病院に相談するようにしてください。

3. 塩分過多のリスク

カレーは人向けの食べ物ですので、猫にとっては過剰な塩分が含まれています。健康的な猫が1回の誤飲で塩分過多を原因とした問題を起こす可能性は低いですが、特に腎臓病の猫に関しては低塩分食が推奨されていますので注意が必要です。腎臓に疾患のない猫でも長期間にわたって塩分を過剰に摂取した場合には、体に害を及ぼす可能性があります。

4. アレルギー症状のリスク

カレーに含まれるものにもアレルギー反応を引き起こす可能性があります。これまでアレルギーの心配が無かった子でも、食べた後に嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が出ないか飼い主さんが様子を見てあげてください。異変がある場合は動物病院に行くようにしてください。

猫はカレーパンを食べても大丈夫?

カレーパン

カレーパンはカレーをパン生地で包んだものですので、もちろん猫が食べてはいけない食べ物です。パン生地自体も塩分や油が猫にとっては過剰なものとなります。小麦粉のアレルギーにも注意しなければいけません。そもそも人の食べ物は猫に与えるべきではありませんので、興味を持っているからといって食べさせるのはやめましょう。

万が一、猫がカレーパンを誤飲してしまった場合は、どれだけ食べたかに注意して、気になる変化が出てきたすぐ動物病院に相談するようにしてください。

カレーの匂いで酩酊状態になる猫がいる?

猫

カレーの匂いが好きな猫も多いようで、なんと中にはカレーの匂いを嗅ぐと酩酊状態になってしまう猫もいるそうです。はっきりとした理由はわからないのですが、またたびの匂いを嗅いだかのような状態になってしまうようです。いくら愛猫が興味を示したとしても、誤って口にしないよう飼い主さんが十分に注意して近づかせないようにしてください。

カレーを見た猫が砂をかける仕草をする!?

ねこ

猫の中には、カレーを見て食べ物とは別のものを想像する子もいるようです。カレーに向かって砂をかけるような仕草をしている猫の動画が話題になったこともあります。

猫にカレーは食べさせない

カレー

大人から子どもまで人気のカレーですが、中にはカレーの匂いが気になってしまう猫もいるようです。しかし、カレーには玉ねぎやスパイスなど、猫にとって悪影響のあるものが含まれています。猫がカレーを口にしないよう注意すると同時に、口にした場合は変わりがないかをよく確認し、体調に異変があった場合はすぐに動物病院に相談するようにしましょう。

猫にとって必要な栄養は、基本的にキャットフードから十分に摂取することが可能です。カレーは与える必要のないものですから、興味を示しても与えないようにしましょう。

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