猫が指を噛むのはなぜ? 何もしてないのに噛む理由を解説

猫が指を噛むのはなぜ? 何もしてないのに噛む理由を解説

気まぐれなところが猫の魅力でもありますが、何もしてないのに指を噛まれるとびっくりしてしまいますね。猫が指を噛んでくるのにはさまざまな理由があり、ほとんどの場合は攻撃を意味するものではありません。今回は、猫が指を噛んでくる理由と対策を解説します。

猫が指を噛んでくる理由

猫

噛むという行為は、人間からすると「攻撃されている」と感じるかもしれません。しかし、猫が指を噛んでくるのには相手に対する攻撃ではないことが多く、さまざまな意味があります。

猫は人間のように言葉を話せませんし、字も書けません。鳴いたり、いろいろな仕草を見せたりすることにより感情や要望を伝えてきますね。猫が飼い主さんの指を噛んでくるときも、実は猫の気持ちを伝える手段として噛んでくることがほとんどなのです。

遊びたい

噛むという行動は猫にとっては遊びの一環です。兄弟猫同士で取っ組み合いをして、噛みあって遊んだり、おもちゃにじゃれて噛んだりします。そして狩猟本能が強い猫にとって飼い主さんの手は複雑な動きをする上に、噛みやすいので思わず噛みたくなってしまうものなのです。

筆者は保護活動をしていますが、子猫はひらひらと動く指にとても興味をひかれるので、しょっちゅうガシッとつかまえられ、甘噛みされます。噛んでちょっかいを出すことで遊びに誘うこともあるので、猫が飼い主さんの指を甘噛みてしくるときは、「遊びたい!」という気持ちの表れなのです。


甘えたい

噛まれると「嫌われているのでは?」と思うかもしれませんが、猫は好きだからこそ噛むということもあります。親子や兄弟間で甘噛みをすることは猫にはよくあることで、それは愛情表現のスキンシップです。

猫が甘噛みしてくるときは、飼い主さんに甘えたい気持ちであることもあります。猫はやさしく噛んでいるつもりでも、噛まれると痛いときがありますが悪気はないのです。


歯がかゆい

猫は生後1カ月程度までは噛むより吸うという行動が多いのですが、歯が生えてくる生後1カ月程度からは噛むという行動をすることが多くなってきます。歯が生えてくるのは噛むためですし、その頃になると「噛みたい」という欲求が出てくるようで、いろいろなものを噛んでみます。

実際に歯がかゆいという感覚なのかはわかりませんが、この何でも噛んでみたいと時期を「歯がかゆい」と表現することがあります。飼い主さんの指も噛んで、感触を確かめてみたいのです。


噛むのが好き

猫の祖先はリビアヤマネコという野生の猫で、人と一緒に暮らすイエネコになった今でも狩猟本能は強く残っています。狩りをして暮らしていた猫は、もともと噛むという行動が好きなのです。


やめてほしい

猫が飼い主さんの指を甘噛みしてくるのは好意からの場合がほとんどですが、「嫌だ」という意思表示で噛んでくることもあります。猫は自分がしたいようにしますし、すぐに気が変わることもありますね。気持ち良さそうになでられていたと思ったら、不機嫌そうに噛んでくることがあります。

「やめてほしい」という意思表示の場合、強めに噛んでくることがありますが、たいていの場合、怪我をしない程度に力の調節はするようです。猫がちょっと本気を出したら、ペットボトルやアルミ缶などはすぐに穴が開いてしまいます。鋭い牙はすぐに人間の皮膚を突き破ってしまうでしょう。猫なりに「嫌だ」という意思表示のときにもかなり手加減はしているのです。


かまってほしい

飼い主さんの気をひくために噛んでくることがあります。筆者はひざに猫がいるのにテレビに夢中になっていたりすると手を甘噛みされることがありますし、忙しく動いている最中に足を甘噛みされることもあります。猫は自分に注目してほしい動物で、飼い主さんの気を引く手段として噛んでくることがあるのです。

猫が噛むのをやめさせるべき?

猫

猫が噛んでくるのはやめさせるべきなのでしょうか? 筆者は保護活動をしているのでたくさんの猫の面倒を見ています。里親さんを探すためには噛み癖は直さなくてはなりませんが、強く噛んでくる以外はそのままにさせています。

猫によっても甘噛みの力加減は違います。2カ月程度の小さい子猫でも、上手に加減して噛んでくる子もいれば、「痛たたっ!」と声が出てしまうほど強く噛んでくる子もいます。強く噛んでくる子も、手加減はしています。手加減をしてくれていなければ、すぐに人間の手は穴だらけになるでしょう。

しかし、筆者の手は滅多なことでは穴は開いたことはありません。甘噛みは愛情表現の一環であるし、牙を当てないように上手に噛んでくる子もいます。ちゃんと手加減ができる子は好きにさせますし、強く噛んでくる子は強く噛んできたときにやめさせるようにしています。

猫が噛んでくるのをやめさせるには

猫

甘噛みといえど、強く噛んでくるときにはやめさせた方がいいです。放っておくと噛む力が強くなってしまうことがあります。

痛いという

猫が噛んできたら「痛い」と大きめの声で言いましょう。大きな甲高い声でいうよりも、低い真剣な声で鋭くいう方が効果があります。「痛い」という言葉の意味は猫は理解できませんが、嫌なことをされたら声を出すことは猫でも同じです。普段とは違う声色で真剣に言われることで、猫に嫌がっていることが伝わります。


無視する

猫が噛んできたら、「やめて」などと声をかけるよりも無視した方が効果があることがあります。猫は飼い主さんから注目してほしい動物ですし、噛んでくるのは「かまってほしい」などの要求があることが多いです。

無視されることは猫にとっては悲しく嫌なことなので、「噛む→無視」されるということに気がつけば、噛んで気を引こうとしなくなります。猫がひざの上に居るときは降ろしてしまって、飼い主さんは移動しましょう。猫に噛んでちょっかいをかけられても、声を発さず、猫の方を見ずに無視してください。


兄妹で飼う

1匹だけで育つと手加減が分からず、強く噛んでしまう子になってしまうことがあります。兄弟で育つとじゃれ合って噛み合うことで手加減を覚えます。

猫がしてほしくないことをしない

寝ている猫にイタズラしたり、猫が触ってほしくない場所をあえて触ったりと、猫が嫌がることをしないようにしましょう。嫌だから噛むということが習慣化すると、噛むのが当たり前になってしまいます。

霧吹きを使用する

かなり強く噛んでくる猫ちゃん対策です。悪気はなくても、跡がつくほど噛まれるのは痛いですし、増長することがあるので放置しない方がいいです。噛み癖がある猫に噛むことをやめさせるには、霧吹きを使う方法もあります。

猫が噛んできたら、猫から見えないように背中など水がかかってもいい場所に霧吹きで水をかけます。猫は水が体にかかるのを嫌がって、即座に体にかかった水をなめとろうとするので噛むのをやめます。ポイントは猫から見えないようにすること。飼い主さんが水をかけているのが分かると、飼い主さんが嫌われてしまう原因になります。「噛む=嫌なこと(水がかかる)が起こる」というようにしましょう。

怪我をするほど噛んでしまうときは、香水のディスペンサーの霧を猫の顔にかけるという最終手段もあります。ディスペンサーから出た 霧は細かく、少量なので顔にかかっても猫に害はありませんが、かなり不快感を与えることができるので即座に噛むことをやめます。一度経験するとたいていの場合、ディスペンサーを見ただけで噛むのをやめます。

やってはいけないしつけ

いくら噛んでくるからといって、猫を怒鳴りつけたり、暴力をふるったりしては絶対にいけません。霧吹きもびしょ濡れになるような使い方をしてはいけません。そんなことをされたら飼い主さんに対する信頼は崩れますし、かえって自分の身を守るために本気で噛むようになってしまいかねません。

大人になると噛まなくなる場合も

甘噛みの癖は子猫に多く見られます。噛むという行動は親に甘えたり、兄弟とスキンシップをとったりするための普通の行動ですから、ごく普通に飼い主さんの指なども噛んでしまいます。

しかし、大人になってくると噛むことで相手に何かを要求したり、甘えたりということが少なくなってくることがあります。筆者はたくさんの子猫の面倒を見てきましたが、成長するにつれて噛む回数は減ることが多いですし、精神的にも大人になる2歳程度になるとほとんど噛まなくなることも少なくありません。

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