【獣医師監修】ベンガル猫ってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ロゼットと呼ばれるヒョウ柄のような毛並みが魅力的なベンガル猫。イエネコとヤマネコの交配によって誕生しました。とてもクールな容姿とは裏腹に、人懐っこくいたずら好きな一面を持っていて、猫の中では珍しく水で遊ぶことが大好きです。今回はベンガル猫の歴史やシルバーなどの毛色の種類、ロゼットなど柄模様の種類、性格、かかりやすい病気や寿命、ブリーダーや保護猫(里親)からの迎え方について紹介します。
ベンガル猫の基礎知識
ベンガル猫は英語で「Bengalcat」と書きます。諸説ありますがベンガル猫という名前は、ヤマネコの一種である「アジアン・レパード」のラテン語での学術名「フェリス・ベンガレンシス」から由来しているといわれています。ベンガル猫の歴史
ベンガル猫は、1970年代に医師のウィラード・センターウォールとブリーダーのジーン・ミルがイエネコとヤマネコを交配させて誕生しました。ウィラード氏は猫白血病に対して先天的な免疫力を持つヤマネコの研究をしており、ジーン氏は毛皮のために密猟される野生のヤマネコたちに心を痛め、「ヒョウ柄の猫がペットとして普及すれば、毛皮に対する需要は減るのではないか?」と考えていました。
二人が出会い共同で研究を進めたことによって、現在のベンガル猫の基礎が築きあげられました。
ベンガル猫の性格
ベンガル猫はとても好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。また、猫の中では珍しく水で遊ぶことを好む子が多いです。ベンガル猫の特徴
少し野性味が残ったワイルドな顔つきとバラの花のようなベンガル猫特有の「ロゼット柄」、渦を巻いているような「マーブル柄」、斑点が散りばめられているような「スポット」のいずれかの模様が特徴的です。ベンガル猫とトイガーの違いって?
ベンガル猫を基礎に作出された、トイガーという猫種があります。ベンガル猫と極めて見た目が似ていますが、トイガー特有のまるでトラのような縞模様が見分けるポイントです。ベンガル猫とエジプシャンマウの違いって?
ベンガル猫と同じようにワイルドな顔をしているエジプシャンマウという猫種があります。エジプシャンマウとベンガル猫は少し似ていますが、模様で見分けることができます。エジプシャンマウの模様は斑点が散りばめられているような「スポット柄」をしています。ベンガル猫はバラの花のようなベンガル猫特有の「ロゼット柄」、渦を巻いているような「マーブル柄」、斑点が散りばめられているような「スポット柄」のいずれかの模様をしています。
個体差はありますが同じ「スポット柄」をしていても、エジプシャンマウの斑点はベンガル猫の斑点に比べてとても細かいのが特徴です。
猫アレルギーの人にもおすすめの猫って本当?
人間の猫アレルギーは、猫の皮膚から出るFeld1(セレクトグロビン)や唾液に含まれる物質が毛づくろいによって体全体にいき渡り、毛やフケに付着して空気中に飛散することが原因とされています。ベンガル猫は短毛種のため毛が抜けにくく、また舞いにくいため長毛の猫に比べると猫アレルギーにかかりにくい猫種といえます。
ベンガル猫の平均寿命や体重
ベンガル猫の平均寿命は12歳〜15歳で、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので平均的な寿命です。ベンガル猫の平均体重はメスが2kg〜4kg、オスが4kg〜5.5kgです。基本的に、猫は1歳の頃の体重が適正な重さだといわれています。健康に過ごせるように、こまめに体重チェックをしてあげましょう。
ベンガル猫の毛色・模様
ベンガル猫の毛色の種類は「ブラウン」「スノー」「シルバー」の3種類です。ブラウン
ブラウンをベースとして柄模様が入っている毛色です。ブラウンの濃淡はさまざまです。スノー
白色がベースでこげ茶色の模様が入っています。ユキヒョウに似ていることから、スノーベンガルと呼ばれています。また、スノーの中でも「シール・セピア」・「シール・ミンク」・「シール・リンクスポイント」と3種類に分けられます。 「シール」は黒褐色のこと、「セピア」は頭部、足、尾の末端部で色が最も濃くなり、ボディは同じ色が少し薄くなっている色模様のことをいいます。「ミンク」はホワイト以外のボディに適度なポインティングの入っています。「リンクスポイント」はポイントカラーに、縞模様があるタイプのことです。
シルバー
スノーによく似ていますが、ベースが銀色っぽい色で黒い斑点が多いことが特徴です。Photo by tiary_yoyoさん Thanks!
ベンガル猫の育て方
ブラッシング
ベンガル猫は短毛種の猫です。毛の長さが長毛種に比べて圧倒的に短いので、ブラッシングの際は皮膚を傷つけることのないように気をつましょう。毛が短いとはいえ、週に1~2回はブラッシングを行うようにしましょう。また、抜け毛が増える換毛期(春と夏)は毎日ブラッシングすると良いでしょう。
定期的な爪切り
定期的に爪切りをすることも重要です。猫の爪は針のように鋭いため、抱っこした時に飼い主さんに引っかき傷ができたり、猫自身がカーペットやカーテンに爪が引っかかり怪我をしたりしてしまう可能性もあります。子猫のうちから爪切りに少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。ベンガル猫のしつけ方
猫は犬とは違い「しつけをする」という概念がほどんどありませんが「しつけをする」ことは可能です。家具などに爪とぎしてしまうなどの困った行動もしつけ次第では解消が可能です。また、ハウスやハーネスに慣れさせることも病院や災害に備える意味でも大切なことです。猫ちゃんのペースに合わせて、無理のない範囲でしつけをしていきましょう。
ベンガル猫のかかりやすい病気
ベンガル猫が遺伝子的な問題でかかりやすい病気は特にありませんが、野生のヤマネコの血が入っているため、ベンガル猫は運動するスペースや環境がないとストレスを感じてしまいます。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた際には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ベンガル猫のキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ベンガル猫の迎え方
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
信頼できるブリーダーさんから迎える方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境や親猫を実際に見ることができます。ベンガル猫に慣れたブリーダーさんから育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ペットショップから迎える
ペットショップから血統書付きのベンガル猫を迎えることもできます。いたずら大好きベンガル猫と暮らす前に
クールな容姿とは裏腹に、おちゃめでいたずら好きのベンガル猫の魅力をお伝えできたでしょうか?
ベンガル猫は遊ぶことや飼い主とコミュニケーションをとることが大好きです。家に迎えた際は、たくさん遊んであげましょう!
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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