失敗しても大丈夫!犬のトイレのしつけ方をトレーナーが解説

犬を家族に迎えた際、最初に直面するのがトイレのしつけです。トイレやシートの上でうまくできず困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。トイレを失敗してしまうことには理由があります。また、犬の年齢によっても覚える期間に違いがあります。しかし、成犬でもしつけ直すことは可能です。今回は、犬にトイレを覚えさせるためのコツやしつけの方法について、ドッグトレーナーの西岡が解説します。

犬のトイレのしつけの重要性

子犬

トイレのしつけが大切なのは知っていても、「トイレのしつけ方法を知らない」、「きちんと教えたつもりでも実は間違っている」ということがあります。犬のトイレのしつけで問題となる一つが「正しく教えてあげられない」ことです。

「ほんの少しの時間だから」と犬を自由にしたまま買い物に出掛けて帰ってきたら、カーペットの上でオシッコをしていた…という経験をした飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬にとっても飼い主さんにとっても、快適に過ごすために重要なのがトイレのしつけです。ドッグカフェや旅行など行動範囲も広がりますし、愛犬の健康管理もしやすくなります。きちんとトイレのしつけをすることで、オシッコや便の回数・量・色・臭い・血が混ざっていないか・便の硬さなど、ちょっとした変化に気付くことができるのです。


なぜ失敗しちゃうの?

トイレを失敗するトイプードル

犬がトイレを失敗してしまうのには、いくつか理由があります。

きちんとトイレの場所を覚えられていない

子犬の頃はまだトイレの場所を知りません。きちんとトイレの場所を教えてあげることが必要です。また、覚えたと思っていても失敗が多い場合は、成犬であっても正しい場所を認識していないこともあります。

トイレの場所を間違えて覚えている

犬は人のように視覚や位置でトイレの場所を認識しているわけではありません。他の犬や自分の排泄物の「匂い」で認識していることもありますが、足の裏でトイレの感覚や場所を認識しているともいわれています。

そのため、オシッコの匂いが残っている場所や、カーペットや洗濯物などのふわふわした場所でもトイレだと思うことがあります。「いつも決まった場所で失敗してしてしまう」という場合や、「カーペットでしてしまう」場合もそのためです。

トイレが綺麗ではない

犬は綺麗好きな動物ですので、トイレが綺麗ではないと、違うところでしてしまうこともあります。

怒られたことがある

トイレシーツからはみ出してしてしまったり、場所はあっているのに食糞してしまったりといったことで、過去に怒られたことがある場合、「ここでトイレをしてはいけないんだ」と認識し、違うところでしてしまう場合があります。

ただ怒られただけでは、犬は「何がいけなかったのか」「どこでトイレをすればいいのか」がわかりません。「家の中でトイレをしてはいけないんだ」と思って外でしかしなくなることもあります。


犬のトイレのしつけ期間

トイレ中のちわわ

実は、犬のトイレのしつけは生まれた時から始まっています。生まれたばかりの子犬は自分で排泄することができません。母親がおしりを舐め刺激を与えることで排泄をします。

成長し、母親の「舐める」という刺激がなくても自分で排泄できるようになったら、「決まった場所(トイレ)でする」ということを教えてあげる必要があります。

成犬や老犬になってからしつけを始める場合もあると思います。成犬や老犬から飼い始めた場合や、何かしらの理由で室内でもトイレをさせたい場合、反対に何かしらの理由で室外でトイレをさせたい場合、引っ越しやペットホテル、入院時などの急な環境変化にも適応できるようにしたい場合など、理由はさまざまです。

では、犬にトイレのしつけをしようと考えたとき、どれくらいの期間かかるのでしょうか。しつけを始める時期や犬の性格などでも変わってきますが、大きく分けて、子犬、成犬、老犬と見ていきましょう。

子犬の場合

子犬にトイレを覚えさせることは、成犬や老犬と比べて簡単です。それは「まだ何も知らないから」です。もちろん覚えるスピードなど個体差はありますが、1カ月~数カ月程度でできるようになります。

早く覚えてもらうためには、何よりも失敗させないこと、叱らないことでできた時に褒めることが大切です。

成犬の場合

成犬は子犬よりも時間がかかります。それは既に「トイレはここ」という学習があるためです。「今日からこっちでしなさい」といわれても犬にはなぜ場所が変わるのかわかりません。

成犬であっても、2歳、3歳といった若い子は比較的早く、6歳、7歳の子は更に長い時間がかかります。子犬のように数カ月という期間ではなく、年単位の長い時間をかけてゆっくり教えていく必要があります。それまでの習慣を変えるのは人であっても難しいことで根気が必要です。焦らずゆっくり愛犬のペースに合わせて、気長に教えていきましょう。

老犬の場合

老犬の場合は、成犬よりも更に長い期間の練習が必要です。特に外でしか排泄してくれない子は、足腰が弱ってからだと犬にとっても飼い主さんにとっても負担になります。元気なうちにしつけを始めることが大切です。

しかし、場合によってはトイレのしつけがストレスになることもあります。無理にしつけ直しをさせるよりも、愛犬がストレスなくトイレができるやり方で、飼い主さんがサポートしてあげることも大切です。


犬のトイレのしつけ方

ふせをする子犬

大切なのは失敗させないこと。失敗しても怒らないこと。上手にできた時にたくさん褒めてあげることです。

サークル

犬は綺麗好きな動物です。寝るところとトイレは分けて、できるだけ遠い位置に設置しましょう。初めは寝る場所以外にトイレシートを敷き詰め、失敗を経験させないようにします。

子犬はトイレを長い時間我慢できません。朝起きた後や食後、たくさんの水を飲んだ後、運動した後はトイレをしやすくなるタイミングです。トイレを失敗させないようにこまめにサークルなどトイレシーツを引き詰めた場所に連れていき、排泄ができたら、たくさん褒めてあげます。

室内

トイレシートで排泄ができるようになったら、トイレはサークルの外に置いてあげても大丈夫です。最初のうちはトイレシートを何枚も敷いてトイレを広くして、だんだんと小さくしていきましょう。

コマンドを教える

トイレをするときの合図を決めることで、合図があればどこでもできるようにする方法もあります。「ワン・ツー」や「トイレ」など合図にしたい言葉を決め、犬が排泄しているときにその言葉を言うようにします。だんだんと、「トイレ=合図」と理解して覚えてくれるようになります。

犬のトイレのしつけグッズ

トイレ中のチワポメ

犬のトイレのしつけ対策としてたくさんのグッズがあります。愛犬にあったグッズが見つかるといいですね。

スプレー

旅行先や初めての場所では、トイレをわかりやすくするためにスプレーを使う方法もあります。

人工芝のトイレ

屋外の草あるところでしかしないわんちゃんのために、人工芝のトイレというものもあります。

おむつ

マーキングが多いわんちゃんや高齢犬、しつけができるまでの間など、オムツに頼る方法もあります。

トイレは褒めて教えてあげよう!

トイレでくつろぐチワワ

トイレのしつけは褒めることがとても大切です。失敗してしまったからと怒ってしまうと、違う場所でするようになってしまったり、トイレ自体を我慢するようになってしまいます。

大事なのは「失敗させない環境づくり」「失敗しても怒らないこと」「成功したときにたくさん褒めてあげること」です。それでも上手くいかないときは、専門のトレーナーに相談してみましょう。

また、トイレの回数が多い場合は病気の可能性も考えられますので、動物病院で獣医師に相談してみましょう。

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