【獣医師執筆】犬は枝豆を食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説
枝豆は犬にとっても健康に良い食材です。枝豆は「たんぱく質」「鉄分」「カルシウム」「ビタミン」など栄養豊富で、低カロリーな食材のため、ダイエット時のおやつとして適しています。消化しづらさもあるので、あくまでおやつとして適量を与えてあげるのが良いでしょう。今回は、枝豆の成分や与える際の注意点などを紹介します。
犬が食べて大丈夫な枝豆の栄養成分
たんぱく質
枝豆は、未成熟の大豆を食用にしたもので、大豆同様、たんぱく質が豊富です。被毛も内臓もすべてたんぱく質で構成されているので、代謝と免疫力を保つためにとても大切な成分です。鉄分
鉄分は貧血を予防するために必要な栄養です。カルシウム
カルシウムは骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートしてくれます。ビタミンC
犬はビタミンCを体内で生成することができるため、健康な犬であればレモンでわざわざビタミンCを補給する必要はありません。一方、老犬などビタミンCが不足しがちな犬もいます。ビタミンCが不足すると、毛並みや皮膚の艶が失われるほか、関節や軟骨などにもトラブルが出てくる可能性もあります。
犬に枝豆を与える際の注意点
01【犬に枝豆を与える際の注意点】皮やさやは取り除く
枝豆の皮やさやには中毒成分は含まれていませんが、農薬成分が残っている可能性があるため、与えない方が良いでしょう。完全オーガニック栽培の枝豆であれば与えても大丈夫ですが、皮は固く消化に悪いため、豆だけ与えるほうが良いでしょう。02【犬に枝豆を与える際の注意点】味付けはNG
私たちが枝豆を食べる際は塩茹でしますが、犬にとっては塩分過多のため、腎臓に負担がかかります。塩に限らず、調味料の添加は避けましょう。03【犬に枝豆を与える際の注意点】アレルギー
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がない
- 目の充血
上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。一方で、アレルギーテストで陽性が出たから食べられないと思う飼い主さんも多いですが、それは間違いです。症状が出ていなければ食べさせても問題ありませんので、特定の食材を食べさせてアレルギー反応が出るか確認してみてください。
犬への枝豆の適切な与え方
Photo by g_moko0619さん Thanks!
犬に枝豆を与える際は、茹でてから皮やさやを取り除き、豆のみを与えましょう。茹でる際、先にさやから豆を取ってしまうとビタミンなどの栄養素が抜けてしまうため、さやごと茹でることをおすすめします。
前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。与え過ぎは肥満の原因になりますし、タンパク質のため、過剰摂取は腎臓病のリスクもあります。
おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。
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まとめ
茹でた豆を与えましょう
皮やさやは必ず取り除く
調味料は加えてはいけません
ダイエット時のおやつに最適
参考文献
- ロジャー・W.ゲフェラー、ショーン・メッソニア(2005)『犬と猫の中毒ハンドブック』学窓社
- American Kennel Club 『Can Dogs Have Green Beans?』
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