【獣医師執筆】犬は卵を食べても大丈夫!アレルギーや量など与え方の注意点を解説

【獣医師執筆】犬は卵を食べても大丈夫!アレルギーや量など与え方の注意点を解説

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犬にとって鶏卵は食べても安全な食べ物です。卵は、タンパク質が豊富で筋肉の成長をサポートしたり、皮膚や毛質を良くしたりしてくれます。一方で、与え方や量など、気をつけたい注意点もいくつかあります。今回は卵に含まれる栄養素や与え方、アレルギー症状などの注意点を紹介します。

犬が食べても大丈夫な卵の栄養素

卵

卵はタンパク質やビタミン、パントテン酸、鉄、亜鉛などを含み、犬が食べても大丈夫な食材です。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素を多く含むため、「完全栄養食品」とも言われます。 ただ、脂質やコレステロールが高く食べ過ぎには注意が必要です。

パントテン酸

パントテン酸は栄養素の代謝やエネルギーの産生に欠かせないビタミンです。免疫力や皮膚の健康にも関わっています。さまざまな食品に含まれるため、基本的に不足することはありません。

犬に卵を与える際の注意点

卵

01【犬に卵を与える際の注意点】生卵はNG

生卵を犬に与えることは「食中毒」と「ビオチン不足」の危険性があるため、必ず加熱した卵を与えるようにしましょう。

日本の卵は生食を想定して販売されているため、市販の卵にサルモネラ菌が含まれている可能性は極めて低いといえますがゼロではありません。そのため、サルモネラ菌による食中毒を引き起こす恐れがあります。

また、卵の白身(卵白)にはアビジンという物質が含まれており、腸内で「ビオチン」という水溶性ビタミンと結合します。

結合すると水に溶けなくなるため、吸収されずに排泄物と一緒に排泄されます。こうしてビオチンが不足すると、以下のような症状を起こす可能性があります。

  • 皮膚のトラブル
  • 疲労の激化
  • 脂肪の代謝障害

上述した症状が起こることは非常にまれですが、卵は加熱した状態で与えることに越したことはありません。また、黄身だけを与えても良いでしょう。

02【犬に卵を与える際の注意点】アレルギー

食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。

初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 元気がない
  • 目の充血

上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。一方で、アレルギーテストで陽性が出たから食べられないと思う飼い主さんも多いですが、それは間違いです。症状が出ていなければ食べさせても問題ありませんので、特定の食材を食べさせてアレルギー反応が出るか確認してみてください。




03【犬に卵を与える際の注意点】卵の殻はOK

卵の殻

犬は卵の殻を食べても大丈夫です。殻には健全な骨の発育と維持に必要なカルシウムが豊富に含まれています。また、卵の殻は小さな穴がたくさん空いた多孔質であるため、胃で溶けやすく吸収率が高いのも特徴です。

ただし、犬が摂るべきカルシウム量は、リンの量と比較して「1.1:1〜2:1」が推奨されます。カルシウムは成長に必要なものですが、過剰になると骨軟骨症や股関節形成不全の一因になります(※)。総合栄養食を食べている限り、余計に与える必要はありません。

与える際は怪我をしないように、ミキサーなどで細かく砕くといいでしょう。殻の表面にはサルモネラ菌や殺菌のための次亜塩素酸ナトリウムなどが残っている可能性があるため、卵の殻もボイルしてから与えるようにしてください。

※参照:『小動物の臨床栄養学』第5版

04【犬に卵を与える際の注意点】与える量

前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。与え過ぎは肥満の原因になりますし、タンパク質のため、過剰摂取は腎臓病のリスクもあります。

おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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PETOKOTO FOODS

犬への卵の与え方

ゴールデンレトリバーの子犬

01【犬への卵の与え方】ゆで卵がおすすめ

卵焼きは焼くと焦げがついてしまい、犬にとって有害な成分となる可能性がありますので、ゆで卵(固茹で)の状態を与えることをおすすめします。

丸ごと与えずに食べやすい大きさに小さくカットしから与えてください。特に小型犬の場合は細かくしてから与えると良いでしょう。

02【犬への卵の与え方】味付けはしない

塩分など味をつけてはいけません。市販の味のついた加工品も与えないようにしましょう。

卵を使ったおすすめ犬用ドッグフード

フレッシュドッグフードのペトコトフーズ

私たちペトコトが自信を持ってお届けするのが、ペトコトフーズという手作り品質のフレッシュドッグフードです。アメリカでは5匹に1匹がフレッシュドッグフードを利用するほど、エサからごはんと呼ぶ文化へと変わりつつあります。



私たちが食べる品質と同じ国産食材をメインに使用し、人間の食品工場でスチーム加熱・急速冷凍製法により食材本来の旨味や栄養素をキープしました。



社内獣医師の佐藤とニック獣医師と最新の栄養学をもとにレシピを開発し、子犬からシニア犬(老犬)までこれだけで主食としてもトッピングとしてもOKの総合栄養食です(AAFCOの基準を満たし、ペットフード公正取引協議会が指定する分析機関のサナテックで総合栄養分析を実施しています)。

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また、売上の1%は、ペトコトが運営する保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI by ペトコト」に登録される保護団体へ寄付され、愛犬の幸せが保護犬猫の幸せにつながります。OMUSUBIの譲渡数や寄付の進捗は都度メディアで報告しています。

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愛犬のために手作りごはんのように新鮮で美味しく、栄養バランスが満たされたごはんを手軽に与えたい方はぜひお試しください。

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卵を使ったおすすめ犬用レシピ

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

自然食材のみで完璧な栄養バランスを摂取することは難しいです。そのため、あくまで参考として、ビタミンやミネラルも配合されたペトコトフーズのレシピを紹介します。ペトコトフーズは透明性を持って全ての食材の配合割合も表示しています。

レシピ1:牛肉とおいしく蒸したかぼちゃ

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

使う食材

  • 牛肉(32%)
  • かぼちゃ(17%)
  • 卵(17%)
  • 白米(15%)
  • にんじん(8%)
  • 小松菜(4%)
  • すりごま(1%)
  • 亜麻仁オイル(1%)
  • フィッシュオイル(1%)
  • ペトコトフーズサプリメント
※サプリメント:ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄 、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、B1、B2、B12、D、E、コリン)

作り方

1. 愛犬が食べやすいサイズにそれぞれの食材をカットします。
2. カットした食材をスチームで加熱します。
3. 白米は生ではなく柔らかめに炊いてください。
4. 加熱された食材、調味料、サプリメントを混ぜれば完成です。

レシピ2:鶏肉と甘さ濃厚なさつまいも

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

使う食材

  • 鶏肉(40%)
  • さつまいも(21%)
  • にんじん(17%)
  • 卵(8%)
  • 小松菜(5.8%)
  • すりごま(1%)
  • 亜麻仁オイル(1%)
  • フィッシュオイル(1%)
  • ペトコトフーズサプリメント
※サプリメント:ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄 、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、B1、B2、B12、D、E、コリン)

作り方

1. 愛犬が食べやすいサイズにそれぞれの食材をカットします。
2. カットした食材をスチームで加熱します。
3. 加熱された食材、調味料、サプリメントを混ぜれば完成です。

レシピ3:豚肉と栄養たっぷりのおから

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

使う食材

  • 豚肉(36%)
  • 卵(18%)
  • 白米(18%)
  • にんじん(9%)
  • キャベツ(9%)
  • おから(2.3%)
  • フィッシュオイル(1.4%)
  • すりごま(0.9%)
  • 亜麻仁オイル(0.9%)
  • ペトコトフーズサプリメント
※サプリメント:ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄 、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、B1、B2、B12、D、E、コリン)

作り方

1. 愛犬が食べやすいサイズにそれぞれの食材をカットします。
2. カットした食材をスチームで加熱します。
3. 白米は生ではなく柔らかめに炊いてください。
4. 加熱された食材、調味料、サプリメントを混ぜれば完成です。

愛犬に卵は与えて大丈夫!

犬
生卵を与えることは危険が伴います
与える際は固茹でがオススメ
食べやすい大きさにカットしましょう
与えすぎは肥満の原因になります
殻を与えても大丈夫
生卵やアレルギーなどに注意して、普段のご飯にトッピングしてみてはいかがでしょうか?

人間にとって美味しい食材でも、犬にとっては危険な食べ物もたくさんあります。それらをきちんと理解した上で、楽しいペットとの食ライフを過ごしてくださいね!

参考文献


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