猫はレモンを食べても大丈夫? 嫌がる香りを利用して、しつけや猫よけに使うことも

ビタミンCたっぷりのレモンは、美容や健康に良いといわれています。またその爽やかなアロマはリフレッシュにもなるので、好んで生活に取り入れる人もいるのではないでしょうか。しかし、レモンには猫にとって良くない成分が含まれています。あのフレッシュな香りも、猫にとっては本能的に嫌な臭いと感じてしまうものなのです。そこで今回は、レモンに含まれる成分や香りを嫌がる理由を解説します。

猫にレモンは与えないで

猫

まず、レモンの皮に含まれる成分の中で注意すべきなのが「ソラレン(プソラレン)」です。ソラレンは、紫外線の吸収率を高めメラニン色素を生成し、シミやそばかすの原因となってしまう美容に大敵な成分です。

さらに猫がソラレンを摂取すると、下痢嘔吐といった中毒症状を起こす原因となってしまいます。そのため、猫にレモンを与えるのはNGです。

一方、レモンの成分を代表する「ビタミンC」は、人と同様、猫にとっても大切な栄養素の一つです。

コラーゲンを生成するために必要となるほか、「抗ストレス効果」や「免疫力の向上」「抗酸化作用」などの働きがあります。

関節炎などに関連する病気の予防や治療にも役立ちます。ただし、猫は人と違って自らの体内でビタミンCを生成することができますので、健康的な猫であればレモンなど外部の食物からビタミンCを補給しなくても大丈夫です。

ビタミンCの摂取が必要な猫

レモン

猫は通常であれば体内でビタミンCを生成できますが、中には不足しがちな猫もいます。特に老猫は、体内でビタミンCを生成する力が年とともに衰えてしまうため、別の方法で補う必要がでてきます。

また、薬を服用している猫も注意しましょう。薬を服用することで肝臓に負担をかけてしまい、本来肝臓で生成するビタミンCを上手に生み出すことができなくなってしまうのです。

家族に喫煙者がいると、ビタミンCが不足しがちに!?

さらに猫のビタミンC不足の原因となるのが、受動喫煙です。実はタバコの煙を吸うと体内に活性化酸素が発生するのですが、それを攻撃するために必要となるのがビタミンCです。

人の場合、喫煙者は非喫煙者の2倍のビタミンCが必要となるというデータがあります。猫が受動喫煙した場合も、人と同様に多くのビタミンCが消耗されています。猫の生活環境では、タバコは控えるようにしましょう。


猫はビタミンCが不足すると

猫にとって、ビタミンCは生きる上で欠かせないものです。そのため、不足するとさまざまな症状が現れます。例えば、毛並みや皮膚の艶がなくなり、関節や軟骨などにトラブルが出てくることが考えられます。

これはビタミンCがタンパク質の一種であるコラーゲンの生成に大きくかかわるためです。このほかにも、貧血や免疫力の低下といった症状が見られることも。

さらにひどくなると、皮膚や歯茎から出血したり、歯が抜け落ちてしまったりする「壊血病」の原因にもなり得るのです。老猫などは、医師と相談しながらサプリメントなどでビタミンCを補ってあげましょう。


レモングラスは食べてもOK!

ハーブ

では、レモンと名前が似たレモングラスはどうでしょうか。レモングラスは、レモンと同じ香気成分「シトラール(ゲラニアール)」を含む、爽やかな香りが特徴のイネ科の多年草です。

ハーブの一種としてエスニック料理などに使われ、口にする機会がありますが、実はこの柑橘類特有の香りは、猫にとっては嫌な臭いの一つなのです。

レモングラスそのものは猫が食べても問題ないのですが、香りを嫌うため好んで食べることは少ないでしょう。

またアロマで使う精油にも、レモングラスが使われますが、こちらは注意が必要です。成分が凝縮されたものなので、体に付いたり、舐めたりすると体調を崩す可能性があります。

猫がレモンの香りを嫌う理由

レモン

猫がレモンをはじめとした柑橘類の香りを嫌うには、理由があります。もともと野生で暮らす肉食動物だった猫は、目の前にある肉が食べられるかどうかの判断を香りで行っていました。

酸っぱい香りは肉が傷んだ臭いに似ているので、当時の名残から、猫は今も酸っぱい香りが苦手だといわれています。そのため、しつけや猫よけにこの性質を利用する人もいます。

私たちにとっては、レモンの香りはリフレッシュできるとても心地よいものでありますが、猫にとってはストレスの原因になるのです。普段、猫の出入りを許している場所には柑橘類の香りを使ったものは避けてあげましょう。

猫はレモンの誤飲に注意

レモン

猫にとって有害な成分が含まれるレモンを、猫に与えることはやめておきましょう。もちろん、その香りを本能的に嫌がってレモンには近付かないという猫も多くいます。

しかし、何かの拍子に誤ってレモンを食べてしまうこともあります。その場合は、慌てず、まずは様子を見るようにしてください。

そして、嘔吐下痢、食欲不振などいつもと違う様子が見られたら、すぐ獣医師に相談するようにしましょう。

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