ロシア原産の猫種5種とその歴史!サイベリアンなど人気の種類を紹介
ロシア出身の猫はロシアンブルーだけではありません。実はロシア出身の猫はたくさん存在します。極寒なイメージのロシアですが、なかには毛がほとんど生えていない猫も。今回はサイベリアン、ドンスコイなどロシア出身の猫5種類と、その歴史などを紹介します。
ロシア原産の猫種と歴史
ロシア出身の猫はたくさんいますが、今回は主要な猫の血統書登録団体であるTICAに純血種として登録されている5種を紹介します。ロシアンブルー
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ロシアンブルーの起源はロシアのアルハンゲリスク港にいたブルーの猫とされています。
第二次世界大戦後は絶滅の危機にさらされましたが、英国や米国においてシャム猫や他の灰色の猫との交配により品種を保つことができました。
ロシアンブルーの特徴は「コブラヘッド」と呼ばれる、くさび形の頭です。口元はロシアンブルー特有の膨らみがあります。
その姿は笑っているようにも見えるため「ロシアン・スマイル」とも呼ばれています。
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サイベリアン
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サイベリアンは西暦1000年頃からロシアに存在していた猫種だといわれています。
ロシア政府はサイベリアンが他の国に輸出されないように長い間、規制を掛けていました。冷戦の終結後、規制はなくなり、今では世界中で愛されています。
シベリアの厳しい寒さに耐えるために備えたふわふわな毛が特徴です。
猫の中でも大変珍しく、ダブルコートよりもふわふわのトリプルコートの子もいます。
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ドンスコイ(ドン・スフィンクス)
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ドンスコイはカナダ出身のスフィンクス猫と見た目が似ていることから「ドン・スフィンクス」とも呼ばれています。
1987年、ロシアのロストフ・オン・ドンという町にエレナという女性教師がいました。ある日、エレナは子どもたちが子猫が入ったカバンをサッカーボールの代わりにして遊んでいるところを発見しました。
エレナは遊びを止めさせ、いじめられていた子猫を保護すると「バーバラ」と名付けて育てることにしました。
バーバラは一般的な猫とは少し異なり、成長するにつれて毛が抜けていくという特徴を持っていました。
後にバーバラが子どもを産むと、子猫もバーバラと同様の特徴を持っていました。エレナの知人たちは「バーバラの特徴は病気によるものではないか?」と考え、殺処分しようとしました。
しかし、近くに住んでいた猫のブリーダーの助けもあり、バーバラの血を引く猫たちは「ドンスコイ」として確立され、TICAに猫種登録されました。
ドンスコイの生まれた時の毛の特徴は大きく分けて4パターンありますが、いずれも大人になると無毛になります。
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クリリアンボブテイル(クリルアイランドボブテイル)
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クリリアンボブテイルはサハリン(樺太)を含むクリル列島(千島列島)原産の猫です。
詳しい起源は分かっていませんが、少なくともクリル列島には200年以上前から生息していたという記録が残っています。
クリリアンボブテイルの最大の特徴は尻尾にあり、ポンポンのように短く、すこしねじれています。
同じ尻尾を持つクリリアンボブテイルを2匹見付けることは極めて難しいとされているほど、それぞれが個性的な尻尾を持っています。
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ピーターボールド
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ピーターボールドはドンスコイとオリエンタルショートヘアと掛け合わせられて作出された猫種です。
ピーターボールドの被毛は、以下の5つのパターンに分かれています。
- 全身毛がない。もしくは顔や足先などの末端部分のみ少しだけ毛が生えている
- 桃のような色の毛が生えている。もしくはスエードのような皮膚をしている
- ウェーブや艶はないがとてもふわふわの毛を持っている
- ウェーブや艶がある上にとてもふわふわした毛を持っている
- ピーターボールドの特徴はほとんどなく、普通の猫と同じような毛を持っている
ピーターボールドの遺伝子についての研究は長年行われています。しかしいまだに明らかになっていことも多く、謎に包まれた猫種です。
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ロシア原産の猫の迎え方
保護猫を迎える
雑種の猫たちだけではなく、血統書がついていた猫であろう子たちもたくさん里親募集されています。
保護猫の里親になるためには、二度と捨てられたり、不幸な目に遭わせたりしないよう、さまざまな条件をクリアしなければならない場合が多いため、条件をよく確認し、猫と暮らせる住環境を整えましょう。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブルーダーから迎える
好きな猫種や毛色、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。まとめ
寒いイメージの強いロシアにも「ドンスコイ」や「ピーターボールド」のように毛があまり生えていない猫がいることに驚いた人もいるのではないでしょうか。「世界には他にどんな猫がいるのだろう?」「愛猫のルーツを知りたい!」と思った方は、ぜひペトコトをご覧ください!