【獣医師執筆】猫はメロンを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

【獣医師執筆】猫はメロンを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

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猫はメロンを食べても大丈夫です。家族みんなでメロンを食べていたら愛猫が「何食べてるの?」「それ美味しいの!?」と目をキラキラさせながら見つめてくることがあると思います。今回は、メロンの栄養素や与え方、注意すべきことを説明します。

猫はメロンを食べても大丈夫

メロン

猫にとってメロンは安心して食べてもいい食物です。健康的で安全なだけでなく、メロン100gで42kcal、1玉食べても140kcalとローカロリーで多くの水分が含まれているため、ダイエットにも効果的な食物と言われています。

メロンの成分

メロンはウリ科の一年生草本植物で、果実を食用にします。球形のメロンからラグビーボールの形をしたメロンまで幅広く、日本では夕張などの冷涼な地域が産地として有名です。夕張メロンや、クインシーメロン、アンデスメロン、プリンスメロンなどが代表的なメロンです。

メロンの主成分は糖分で、食物繊維、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、ビタミンA、ビタミンC、カリウムなど、多くの栄養素が含まれています。ただ、どんな食物もそうですが、食べすぎは肥満になります。そのため、おやつとして適量を与えてあげるといいでしょう。

水分を多く含むため、夏場の脱水症状や熱中症になりやすい季節におすすめです。ビタミンAやビタミンCだけでなく、細胞を活性化させ老化防止につながる抗酸化作用も含まれています。カリウムはスイカよりも多く含まれており、利尿作用があるため排尿の回数が多くなることがあります。

メロンの果肉だけでなく、種も柔らかく消化できるため、食べても安全です。ただ、注意したいのはアレルギーです。メロンにはアレルゲン成分が含まれているため、痒みなどの症状が出た場合、注意が必要です。



猫にメロンを与える際の注意点

お皿にのったメロン

果実や種は安全で健康ですが、皮には気を付けましょう。非常に固いため、誤飲して飲み込んでしまうと胃腸炎を起こしたり、消化器官に傷を付けたりする可能性があります。


メロンパンはNG

メロンパンは、格子状の模様がついたパンのことで、マスクメロンの模様に似ていることで「メロンパン」と呼ばれています。そのため、一般的なメロンパンにメロンの栄養素は含まれていません。小麦や大量の糖分が含まれているため、猫にとって健康的とは言えません。

メロンアイスもNG

メロンパンと同様、市販されているメロンアイスにメロンの栄養素は含まれていないことが多いです。また、冷たく、乳製品のため、下痢の心配がありますし、糖分が多く含まれているため、猫にとって健康的ではないと言えます。メロン自体を凍らせてアイスにするのも、下痢の原因になるため、適温で与えてあげるのが望ましいでしょう。


猫にメロンの与え過ぎは注意!

メロン

前提として、猫は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。

おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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メロンを与える際は少量をおやつ程度に

メロン

猫にとってメロンはヘルシーでおやつを与えるには適した食物です。ローカロリーで水分とビタミンも含まれているため、夏の暑い季節にはオススメです。ただ、与えすぎは良くありませんし、メロンをスライスカットして少量だけ与えてあげましょう。きちんと猫のことを理解した上で、素敵なペットライフをお過ごしください!

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写真提供: akiaki_eさん Thanks!