
シャム猫ってどんな猫?性格や毛色、体重、寿命の特徴、里親の迎え方などを紹介!
シャム猫(サイアミーズ)は、タイで古くから神聖な猫として扱われていた短毛種の猫です。光沢のある被毛とスレンダーな体が優雅さとエレガントさを演出しています。一方で、甘えん坊で飼い主と遊ぶのが大好き。そんな愛らしい特徴を持ち、世界でも人気のシャム猫の性格や毛色の種類、かかりやすい病気、寿命、ブリーダーなどの迎え方などを紹介します。
シャム猫とは
シャム(Siam)は、タイを原産国とする短毛種の猫です。シャムというのはタイの古い国名で、シャム猫は「タイの猫」として世界中で知られています。猫種の中でも人気が高く英語圏では「サイアミーズ(Siamese)」(「シャム国の」という意味)と呼ばれています。
シャムは古くから仏教の寺院を守る神聖な猫として扱われていました。王室の猫としても関わりが深く、王室のシャムを誘拐した人が死刑になった話もあるそうです。
シャム猫の歴史
原産地は不明ですが、エジプトからやって来たとする説があります。タイの神話や伝説によく登場し、亡くなった王族の魂がシャムの体に入り、来世に旅立つと考えられていました。実際に王族が亡くなると1匹のシャムが選ばれ、寺院の僧たちに守られて(美味しいご飯をもらって)一生を過ごしたそうです。
世界で知られるようになったのは19世紀に入ってからで、イギリスのキャットショーでお披露目されました。もっとも、当時はシャムの特徴的な見た目に賛否両論あったようです。
また同時期にバンコクのアメリカ領事からラザフォード・ヘイズ第19代合衆国大統領の夫人にシャム猫の「サイアム」が贈られ、第2代ファーストキャットとしてホワイトハウスでかわいがられました(※)。その後もジェラルド・R・フォード第38代大統領やジミー・カーター第39代大統領がシャムを飼っていたそうです。
※初代ファーストキャットはリンカーン大統領が保護した3匹の子猫
シャム猫の特徴
シャム猫は「優雅でエレガント」と評されることが多く、スレンダーな体で足もほっそりとした中型の猫です。見た目よりも筋肉質で重量感があります。逆三角形の頭に鼻がまっすぐ伸び、耳は大きく先端がとがっています。目はアーモンド型で釣り上がり、尾は長く先端が細くなっています。
そして、シャムの特徴はなんといっても手足と尾、そして顔のカラーポイントです。
シャム猫の体重
シャムのオス猫は4.5〜7kgほどで、メス猫は少し小さく3.5〜5.5kgほどです。シャム猫の寿命
シャムの寿命は15〜20歳ほどで、20歳を超えることは珍しいようです。「シャム猫」と「タイ猫」の違い
現在のシャム猫は以前よりスレンダーな体つきをしている「エクストリームタイプ(モダン・ウェッジタイプ)」が主流になっています。そのため、以前のがっしりした体つきの「トラディショナルタイプ(オールドスタイル)」を「タイ猫」として区別する場合もあります。
モダンタイプが古い国名で、オールドタイプが新しい国名という逆転現象が起こっているので少しわかりにくいかもしれませんね。
シャム猫の性格
シャムの性格的な特徴は「おしゃべり好き」が挙げられます。甘えん坊でさみしがり屋さんなので、お留守番をするのは苦手です。「なんで独りにするの?」とよく鳴くため、家を空けることが多い方には向いていません。ただ、仲良しのシャムと2匹飼いにすることでお留守番ができる場合もあります。
おもちゃ遊びが大好きで、賢いため犬のようにボールを取ってくることもできます。飼い主に忠実で愛情深く、玄関でお出迎えをしたり、お気に入りの場所が「飼い主の膝の上」だったりということも珍しくありません。
シャムは猫と積極的に触れ合いたい方におすすめです。
シャム猫の毛色
シャムの被毛は光沢のある短毛で、お手入れをそれほど必要としません。クリーム色のボディーに手足・顔が濃いブラウン(ポイントカラー)、ブルーの目が特徴的な「シールポイント」が古典的で最も知られたシャムのカラーです。
現在では、縞模様が入った「タビーポイント」や明るいピンクがかった「レッドポイント」など、さまざまなカラーバリエーションが生まれています。
シャム猫のかかりやすい病気
以前は内斜視(寄り目)や尾のよじれが見られ、その特徴が昔話になったこともあります。例えば、寺院の守護者として特別な壺を不審者から守る役目を与えられた猫の話では、長い尾を壺に巻きつけてじっと壺を見つめ続けたため寄り目になったとされています。
現在は交配によってそういった特徴は見られなくなっています。
シャムはリンパ腫や腸腺癌といった消化器系の「がん」や「進行性網膜萎縮症」が見られることがあります。また慢性的に咳や嘔吐をするシャムもいます。先天性の股関節形成異常を持っている可能性もあります。
シャム猫の食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
シャム猫の迎え方
保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーやキャッテリーから迎える
シャムにはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ブリーダーとキャッテリーの違いって?
「ブリーダー」は猫の飼育と繁殖を行っている人たちの総称です。ブリーダーの中でも、主要な猫の血統書登録団体であるTICAもしくはCFAに認められているブリーダーのみがキャッテリーと名乗ることができます。ペットショップから迎える
ペットショップではシールポイントをはじめとした血統書付きのシャム猫を見つけることができます。シャム猫はきちんと理解してから迎えよう!
タイの神話や伝説にも登場し、古くから親しまれてきたシャム。クリーム色のボディーに、手足と顔の濃いブラウン、そしてブルーの目が特徴のシールポイントが有名ですが、現在はさまざまなカラーバリエーションが生まれています。
性格は甘えん坊でよく鳴くため、家を空けることが多い方にはお薦めできませんが、犬のように密なコミュニケーションで絆を深めたい方におすすめです。