犬はひじきを食べても大丈夫? マグネシウムや食物繊維が豊富な健康食材
ひじきは少量であれば、犬が食べても大丈夫な食材です。栄養豊富で、鉄分を多く含んでいるため、貧血予防を期待できます。ただし、与える前にいくつか気をつけておきたいことがあります。今回はひじきに含まれる栄養素や与える際の注意点を紹介します。
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ひじきの適切な与え方
総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。
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ひじきを与える際の注意点

人向けの味付けはNG
ひじきの煮物は人向けに味付けがされていますので、犬が食べると健康に害を及ぼす可能性があります。犬にひじきを与える場合は、必ず味付けがされていないものを与えるようにしてください。アレルギーの可能性
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。アレルギーの場合、以下の症状になる可能性が挙げられます。- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
- 元気がない
- 皮膚のかゆみ
上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
下痢の原因
ひじきは食物繊維が豊富な食品です。しかし食物繊維は消化しにくいために摂取しすぎると下痢を引き起こす原因になることがあります。尿路結石症の恐れ
ひじきにマグネシウムは多く含まれています。マグネシウムが多い食品を与え過ぎると、それが結晶化して結石という小さな石の塊のようなものができ、尿が体外へ排出できない状態を指します。以下の症状が見られたら、動物病院で相談するようにしましょう。
- 尿の回数・量の減少
- 頻尿
- 血尿
- 嘔吐
- トイレ以外での粗相
- 尿がキラキラしている
最悪の場合、腎臓に負担がかかり、尿毒症(腎臓が機能しなくなり、体外へ老廃物や毒素を排出できない症状)という病気になり死に至る可能性もあります。
ひじきに含まれる主な栄養素

鉄分
鉄分は貧血を予防するために必要な栄養です。たんぱく質と一緒に摂ると吸収力が高まります。カルシウム
カルシウムは骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートしてくれます。ビタミンK
健康な血液と骨の維持に欠かせない成分です。この成分が欠如すると血が止まりづらかったり、骨が弱くなってしまったりします。食物繊維
食物繊維は胃腸環境を整え便秘解消に役立ちます。しかし犬は繊維質の多い食材の消化を得意としていないため、与え過ぎないように注意しましょう。まとめ

味をつけていないひじきをトッピングとして与えるのがおすすめ
味付きはNG
与え過ぎないようにしましょう
アレルギーに注意
ひじきはミネラルや食物繊維が豊富な健康に良い食品です。ただし、与えすぎると健康に害を及ぼす原因になるので、バランスの良い食事の中でのおやつとして楽しむようにしてください。
参考文献
- 参照:すぐわかる栄養成分ナビゲーター(グリコ)
- 参照:こんぶのくらこん(くらこん)