【獣医師執筆】犬は豆苗を食べても大丈夫!与え方や与える際の注意点を解説

【獣医師執筆】犬は豆苗を食べても大丈夫!与え方や与える際の注意点を解説

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栄養価の高さから、近年人気を集めている野菜が豆苗。リーズナブルで、しかも1回カットした豆苗も根を水に付けておけば、1週間程度で新たな芽を出し再収穫が楽しめる野菜です。そんな人気食材・豆苗は、犬に与えても大丈夫な食材です。今回は、豆苗の成分や犬に豆苗を与えるときの注意点をまとめました。

犬が食べても良い豆苗の栄養素

豆苗

豆苗はえんどう豆の苗で、ビタミンK、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、葉酸などを含み犬が食べても大丈夫な食材です。

タンパク質

タンパク質は、筋肉や血液、皮膚、被毛など、体を作るために必要な栄養素です。また、体の調子を整えてくれる作用もあります。一方でタンパク質の過剰摂取は腎臓に負担になるため、注意が必要です。

ビタミンA

「目のビタミン」とも言われ、白内障の予防や角膜の健康維持の効果があります。また、皮膚や被毛の健康状態を保つ効果もあります。

ビタミンK

健康な血液と骨の維持に欠かせない成分です。この成分が欠如すると、骨が弱くなってしまったり、万が一出血した際に血が止まりにくくなったりします。

ビタミンC

ビタミンCは、体を若々しく保ち、ガンを抑制する働きがあります。人間と違い、犬は体内でビタミンCを作ることができますが、年齢や体質によっては不足してしまうこともあります。

葉酸

葉酸は、体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ったビタミンの一種です。

犬に豆苗を与える際の注意点

豆苗

01【犬に豆苗を与える際の注意点】細かく刻む

犬に豆苗を与えるときは、生のままでも大丈夫ですが、加熱したほうが消化しやすくなりますので、さっと湯がいてあげると良いでしょう。また、できるだけ細かくカットしてあげることで、より消化吸収がよくなると共に、喉に詰まらせることもなくなります。

02【犬に豆苗を与える際の注意点】与え過ぎ

栄養価が高い豆苗ですが、食べさせ過ぎると消化不良を起こしてしまう可能性があります。犬に豆苗を与える際は量に注意してください。

前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。

おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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03【犬に豆苗を与える際の注意点】アレルギー

犬
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。

初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 元気がない
  • 目の充血

上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。一方で、アレルギーテストで陽性が出たから食べられないと思う飼い主さんも多いですが、それは間違いです。症状が出ていなければ食べさせても問題ありませんので、特定の食材を食べさせてアレルギー反応が出るか確認してみてください。



まとめ

豆苗
食べても大丈夫だけど、過剰摂取にならないように
食べ過ぎによる消化不良や、アレルギーの可能性にも注意
与える際は加熱し、細かく刻む

豆苗は犬にとっても栄養価の高い食べ物ですが、与え過ぎないよう注意しましょう。総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。

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