【獣医師監修】猫と電車移動しても大丈夫?マナーや注意点、料金などを紹介

ペトコト編集部

【獣医師監修】猫と電車移動しても大丈夫?マナーや注意点、料金などを紹介

実家への帰省や動物病院など、猫と電車(鉄道)で移動したいタイミングってありますよね。基本的に猫は電車に乗ることができますが、各鉄道会社で猫との乗車料金や規定サイズなどが異なります。今回は猫が電車に乗る前にしておきたい準備や持っておきたいグッズ、各鉄道会社で異なる乗車条件などを紹介します。

目次
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この記事のまとめ

  • 猫は「手回り品」扱いで、各社の条件を満たすケースに入れれば電車に乗せられる
  • JR各社と阪急は1個290円、地下鉄各社は無料と、料金は会社によって違う
  • ドッグスリングやペットカートの可否も会社ごとに異なるので乗る前に確認する
  • キャリー・ハーネス・ペットシーツ・エチケット袋をそろえ、乗車2〜3時間前に食事を終える
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猫と電車移動しても大丈夫

窓辺で外を見るキジトラ猫

猫は基本的に各鉄道会社で定められたサイズのケースに入れて、必要な料金を支払えば電車に乗せることができます。

ただし、料金やケースの条件は鉄道会社によって異なります。また「猫とケースの合計の重さ」についても規定がある場合があります。ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンなどの大型猫と暮らしている方は、特に気を付けてくださいね。

猫との電車移動時間

「乗り物なら平気!」という子もいれば「乗り物に乗ったらすぐに吐いてしまう」という子もいます。

電車で長時間の移動を初めて考えている飼い主さんの場合は、試しに一度電車で近場に猫と移動してみてもいいかもしれません。

猫の中には初めの1時間ぐらいは電車に乗ってもケロッとしていても、急に車酔いをしてしまう子もいます。そのため、猫が電車に滞在可能な時間は、猫それぞれによって大きく異なるため、愛猫の様子を気にするようにしましょう。

【鉄道会社別】猫を電車に乗せるためのルール

日本において猫は法律上、生き物ではなく人間の所有物、つまり「物」だとみなされ、公共交通機関を利用する際も猫は「手回り品」扱いとなります。

主な鉄道会社のルールは以下のとおりです。

鉄道会社料金乗車できる動物容器の条件注意事項
JR北海道290円小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内の動物専用ケース/ケースと動物を合わせて10kg以内駅や車内ではケースから出さない/抱いたまま、リュックやバッグに入れた状態は不可/ドッグスリングは全身が入っていても不可/ペットカートはケースと分離する場合を除き不可
JR東日本290円小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内の動物専用ケース/ケースと合わせて10kg以内駅や車内ではケースから出さない/ペットカートはカートとケースを分離し、ケースが条件内であれば持ち込み可
JR西日本290円小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)長さ70cm以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90cm程度のケース/ケースと動物を合わせて10kg以内駅や車内ではケースから出さない/混雑時などは持ち込みを断られる場合がある
東京メトロ無料子犬・猫・鳩など、これらに類する小動物(猛獣やヘビ類を除く)専用の容器に入れ、3辺の最大の和が120cm以内/収納した重量10kg以内無料手回り品として持ち込めるのは2個まで
横浜市営地下鉄無料犬、猫、小鳥等の小動物容器(ケージなど)に入れ、頭や体の一部でも容器から出ないこと/容器を含めた総重量が20kg以内スリングタイプは全身が隠れるものであっても不可
名古屋市交通局無料ペット(愛がん用小動物)かご(ケージ)等に収容し、膝のうえに乗せられる大きさ/かご等の形状が容易に変形しないもの他のお客さまに迷惑をかけることがないこと/地下鉄・市バス共通の条件
大阪メトロ無料ひざ上で十分に抱ける程度以下の大きさで、愛玩用として家庭で飼われている動物一般(ペット)専用ケージやペット用キャリーバッグなど、蓋ができる容器に入れる/体毛の飛散を防ぎ、姿が見えないよう布で覆うなどの対応(寸法・重量の数値基準はなし)ペットカート・ペットバギーは、カバーの大部分が不透明で車内で転回できる大きさであれば持ち込み可
阪急電鉄290円小犬・猫・はと、またはこれらに類する小動物(猛獣およびヘビの類を除く)3辺の最大の和が1.2m以内/小動物を含む重量が10kg以内/形状が固定されており、小動物の全身が入るもの抱いたまま、リードにつないだままは不可/ドッグスリングは全身が入っていても不可/ペットカートは原則不可(カートとケースを分離し、それぞれが制限内なら可)
参照:各社公式サイト(上表のリンク先)

こうして並べてみると、JR各社と阪急電鉄は有料(1個につき290円)、地下鉄各社は無料という違いがあります。

さらに注意したいのが、ドッグスリングとペットカートの扱いが会社によって違う点です。たとえば大阪メトロはペットカートを条件付きで認めていますが、相互直通運転をしている阪急電鉄は原則として持ち込めません。スリングも、横浜市営地下鉄や阪急電鉄のように「全身が隠れていても不可」と明記している会社があります。

乗り換えをともなう移動では、利用するすべての鉄道会社の条件を満たすキャリーを選ぶのが安全です。ルールは改定されることもあるので、出発前に各社の公式サイトで確認しておきましょう。

猫を電車に乗せる前の準備

こちらを見つめるキジトラ猫

猫を電車に乗せる前の準備について紹介します。

キャリーバッグに慣れさせる

ただでさえ慣れない電車に乗る上に、馴染みのない入れ物(キャリーバッグやケージ)だと、猫に過度なストレスがかかる恐れがあります。

そのため、キャリーバッグは新しい物を使うのではなく、普段から使い慣れているものを使うようにしましょう。

キャリーバッグやケージをあまり使用したことがない場合は、普段からリビングに置いてみてください。猫が「キャリーバッグは危なくない」と認識して、寝床として使ってくれるようになります。

猫がキャリーバッグに全く興味を示さない場合は、猫自身の匂いが付いたタオルやブランケットなどを入れてあげると効果的です。

乗車2〜3時間前までにごはんを終える

車酔いを抑えるためにも、電車に乗車する2〜3時間前にはごはんを終わらせましょう。

ただし、猫はお腹が空きすぎても胃液を吐いてしまいます。猫が空腹にはならないように心がけてください。

温度管理

電車の中だけでなく、ホームでの待ち時間や乗り換え時などの、電車の外でも猫が快適に過ごせるようにしましょう。

夏はホームに熱がこもりやすいので、保冷剤をタオルで包んでキャリーの外側に当てるなどの工夫を。冬は冷たい風が吹き込むので、ブランケットでキャリーを覆ってあげると安心です。

ただし、車内は冷暖房が効いていることが多いので、キャリーの中が蒸れていないか、こまめに確認してください。

万が一のための迷子札とマイクロチップ

「うちの子はビビリだから大丈夫」「うちの子は外に興味がないから大丈夫」と油断してはいけません。

いつもとは異なる状況ですので、猫も興奮しています。猫の体調を確かめるためにキャリーバッグを少し開けた瞬間に猫が飛び出してしまう可能性も十分に考えられます。

万が一の場合に備えて、猫には迷子札とマイクロチップを装着することを徹底してください。

猫と電車に乗車する際に役立つグッズ

椅子にもたれてくつろぐ長毛の猫

猫が電車に乗るためには「キャリーバッグ」は絶対に必要ですが、それだけではありません。

猫の飛び出し防止に備えた「ハーネス&リード」、体調をくずして嘔吐した場合に備えて「ペットシーツ」や「エチケット袋」「ウェットティッシュ」などの衛生管理グッズなどが必要です。

キャリーバッグ

キャリーバッグは外が見えないようになっているものを選びましょう。猫が外の景色を見えない方が、猫にとって安心です。

素材が丈夫な物を選べば、飼い主さんが肩からキャリーバッグをぶら下げた際にキャリーバッグの底が凹まず、猫が安定することができます。

また、飛び出し防止リードが付いている物は、猫の脱走防止策になりますよ。

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free stitch スクエアトート リネン ツートン

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ハーネス&リード

ハーネスは首元から胴体をしっかりと固定するため、安定感があることや、首輪よりも抜け出しにくいことが特徴です。

脱走防止策として猫にハーネスは必ず付けるようにしましょう。

キャリーケースのポケットなどにリードを入れておくと、キャリーから猫を出して少し休憩させてあげたい時など、いざという時に便利です。

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PetSafe イージーウォーク ネコ用ハーネス&バンジーリード(M/レッド)

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ペットシーツ

ペットシーツをキャリーバッグの下に敷いておくことで、猫がおしっこを漏らしてしまったり、嘔吐してしまったりした場合でもキャリーバッグの汚れを最小限にすることができます。

ウェットティッシュ

猫が万が一、車酔いで体調を崩してしまい嘔吐や下痢してしまった際の後片付けのために、ウェットティッシュを携帯しておくことをおすすめします。

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ジョイペット ボディータオル 徳用 ペット用 130枚入

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ノンアルコール・弱酸性で、猫が舐めても差し支えない厚手のシートです。汚れを拭き取るだけでなく、移動のあとに体を拭いてあげるのにも使えます。

水&フード

電車での移動時間でも、猫の水分補給はこまめに行うようにしてください。

電車でのストレスを感じた猫の中には、いつも以上によく鳴く子もいますので、普段よりも喉の乾きが早い子もいます。

また、長時間何も食べていないと、車酔いが悪化してしまう子もいます。そのため、いつも食べているおやつやキャットフードを持ち歩くと安心です。

エチケット袋

猫がおしっこや嘔吐をした後のペットシーツを放っておくと、悪臭が電車に広がってしまいます。汚物を入れるためのエチケット袋は必ず持ち歩きましょう。

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BOS うんちが臭わない袋 ネコ用 SSサイズ 箱型 200枚

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タオル

猫は家具のすき間やダンボールの中など、狭くて自分の体が覆われる場所を好む動物です。そのため、キャリーバッグの中に家の臭いが付いたタオルを入れておくと、猫が安心して乗車することができます。

また、電車が急停車した際など、キャリーバッグが万が一転がってしまった際などの衝撃を和らげてくれます。

そのほか、猫が、乗客の顔が見えてしまったり話し声が聞こえてしまったりすると緊張する恐れがあるため、キャリーを大きなタオルで覆い隠すとストレス軽減につながります。

猫用の酔い止め

猫が車酔いするタイミングは猫によってそれぞれです。猫の中には「行き道は平気だったのに、帰り道は酔いが激しい」という子もいます。

電車の乗車時間がいつもより長かったり、猫が乗車経験があまりなくて不安だったりする方はお出かけ前に酔い止めを舐めさせてあげてもよいかもしれません。

なお、下記のようなサプリメントで落ち着かない場合や、毎回ひどく酔ってしまう場合は、かかりつけの動物病院に相談してください。体質に合った酔い止めを処方してもらえることがあります。

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ポータブルトイレ

猫は犬よりもトイレの場所や環境にこだわりがありますので、犬のようにトイレシートがあればいいというわけにはいきません。そんな時に便利なのが携帯用トイレです。

使わない時はコンパクトに畳んでおくことができるので、スペースをとらずに保管することができます。

いつ起こるか分からない地震などの災害で避難する時のためにも、用意しておきたいアイテムです。

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いつも使っている猫砂

猫はいつも使っている猫砂があると、自分の臭いが付いているため落ち着いてトイレをすることができます。

猫砂は意外と重量がありますので、移動先で購入を考えている方も多いと思います。その場合は、少量のいつもの猫砂を持っていって、移動先で購入した猫砂に混ぜてあげるだけでも効果的です。

猫と電車に乗る際のマナー・注意点

窓の外を眺める猫

猫と一緒に電車に乗るときは、愛猫の負担を減らすことと、周りの乗客への配慮の両方が必要です。

猫を触りすぎない

「ちゃんと生きているかな?」「体調は悪くなっていないかな?」と猫の様子が気になって仕方ない飼い主さんの気持ちはよく分かりますが、電車でキャリーケースに手を入れて猫を触りすぎることは止めましょう。

猫がリラックスしようとしていても邪魔をしてしまいますし、見知らぬ乗客に「猫を見せて!」「猫を触らせて」と言われかねません。

また、飼い主さんがキャリーケースを頻繁に開け閉めをすると猫の毛が飛び散るため、猫アレルギーを持っている乗客がいる場合、発症をしてしまう恐れがあります。

鳴くようになったら一度外へ

電車の小刻みな揺れや周りの人の話し声など、普段とは異なった環境に対して猫は少なからずストレスを感じています。また、ストレスを訴えるために鳴くこともあります。

「猫の鳴き声がうるさいかも」と思った際は、一度電車から下車をしてください。

電車の乗客全員が猫に寛容だとは限りません。そして、猫が鳴いている原因を探ってあげるようにしましょう。猫がトイレに行きたかったり、喉が乾いていたりと何かを訴えているかもしれません。

猫との電車移動は周りへの配慮を

こちらをのぞく猫

「犬は人につき、猫は家につく」ということわざがあるほど、猫は環境の変化に対して敏感な生き物です。

そのため、愛猫が電車でつらそうにしている時は一度降りて様子を見てあげましょう。

また、猫の鳴き声があまりにもうるさい場合は、周囲の人への配慮はもちろんですが、愛猫に過度なストレスがかかっている恐れがあるため、タクシー移動や自家用車での移動も検討しましょう。

愛犬・愛猫のもしもの時に備えていますか?

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