猫はあんこを食べても大丈夫? 砂糖がたっぷりのあんこがだめな理由を紹介

猫はあんこを食べても大丈夫? 砂糖がたっぷりのあんこがだめな理由を紹介

甘いあんこを使ったおやつタイムは、至福のひとときですが、おいしそうにおやつを頬張る飼い主を見て、猫は興味津々です。そんな好奇心を押さえきれない猫が、ちょっと目を離したすきに、あんこ入りのまんじゅうやアンパンを食べてしまったということもあるようです。猫はあんこやあんこ入りの加工品を食べても大丈夫なのか。あんこに含まれる成分とともに、詳しく紹介します。

あんこを猫に与えるなら砂糖なしを少量ずつ


食物繊維が豊富とはいえ、猫にとってのためになる栄養も含まれる小豆。どうしてもあんこを与えたいという場合、砂糖なしのあんこを手作りするのがおすすめです。

また皮の部分は硬く消化をすることが難しい猫も多くいます。そのためできれば皮を取り除いたこしあんを、粒あんしか用意ができない場合は、皮の部分を細かく切ったものを与えるようにしてください。

食物アレルギーに注意

あんこを与えるときに限らず、気を付けたいのが食物アレルギーです。人と同様に、アレルギーを持つ猫がいます。

初めてあんこを与えるときは、少量ずつ様子を見ながら与えてください。また嘔吐下痢の症状が見られる場合はもちろん、皮膚に炎症ができたり、痒がったりした場合も、獣医師に相談するようにしましょう。

小豆(あずき)の成分

あずき

あんこの主な原料である小豆(あずき)は、栄養満点です。タンパク質をはじめ、食物繊維やビタミンB1、B2が豊富に含まれています。

さらに、髙い利尿作用がありむくみ対策にも効果的なサポニン、活性酸素を体から除去するポリフェノールも。私たちにとっては、とっても嬉しい食材の一つです。

小豆の成分(100gあたり)
エネルギー(kcal) 218
たんぱく質(g) 4.4
炭水化物(g) 49.2
カリウム(mg) 160
食物繊維(g) 3.4
ビタミンB1(mg) 0.02
ビタミンB2(mg) 0.04
亜鉛(mg) 0.4
鉄(mg) 1.3


もちろん、タンパク質やビタミンB群などは猫にとっても必要な成分です。

しかし、注意したいのは食物繊維。通便を整えてくれる栄養素でもありますが、本来肉食動物であった猫は、この食物繊維を消化するのが苦手。

そのため大量摂取で下痢になったり、逆に便秘になったりしまう可能性もあるのです。

また老化や免疫力の低下を防ぐ働きがあるサポニンも、胃の弱い猫にとっては、下痢や腸の炎症の元になってしまいます。

参照:井村屋

猫があんこを誤飲してしまったら……

猫

猫のジャンプ力は、想像以上のもの。テーブルの上に置いてあったあんこ入りのおやつを、いつの間にか猫が食べてしまったということがあります。

「どうしよう」と焦る飼い主さんもいると思いますが、結論から言うと、少量であれば猫があんこを食べても問題ありません。

しかし、あんこには砂糖がたっぷりと含まれています。本来、肉食動物である猫は、砂糖を分解するのが苦手なのです。

与え過ぎると、肥満や糖尿病の原因になるだけでなく、下痢などの不調にもつながってしまうので注意が必要です。

あんこが好きな猫がいる?

とはいえ、あんこを好んで食べる猫もいます。飼い主さんから見れば「甘いものが好きなのね」と、ついつい与えてしまいたくもなりますが、実は、猫は甘味を感じることはありません。

あんこを好んで食べるのは、味ではなく、その食感や舌触りを好んでいるためです。好物だからといって、砂糖たっぷりのあんこを日常的に与えないようにしましょう。


あんこ(小豆)を使った加工食品は大丈夫?

ようかん

誤飲の場合、あんこを単独でというよりも、あんこを含む加工食品を食べてしまうケースが多いと思います。あんこを使ったお菓子は猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

大福

大福の場合、最も気を付けたいのが、あんこを包んである餅生地です。正月に餅をのどに詰まらせた人のニュースが流れることもありますが、それは猫も同じこと。モチモチの生地はのどに詰まりやすく、とても危険です。大福を猫に与えるのはやめておきましょう。

どら焼き・アンパン

どら焼きやアンパンは生地の部分に多くの小麦粉が使われています。人の場合、咀嚼(そしゃく)することで、唾液アミラーゼを分泌し、でんぷんを糖に変えてエネルギーとして使うことができます。しかし肉食動物である猫は、糖の分解が苦手。誤って少量食べてしまったくらいは問題ないですが、日常的に与えないように注意しましょう。

ようかん

ようかんは、あんこ同様、砂糖がたっぷり含まれています。消化に良くなく、さらには肥満や糖尿病につながる可能性があるので、与えることは辞めておきましょう。


猫があんこを食べても、少量なら慌てなくても大丈夫

ねこ

肉食動物だった猫にとって、砂糖がたっぷりのあんこは、相性が良いとはいえません。誤って少量食べてしまった場合、早急に対処が必要ということはありませんが、日常生活で誤飲しないよう注意して管理するようにしてください。

砂糖を使っていないあんこを与えるときも、少量ずつ、様子を見ながらにしてください。また、下痢嘔吐のほか、アレルギーの症状が現れた場合は、獣医師に相談をしましょう。

※本記事は猫にあんこを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。
ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

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