犬のカーミングシグナルとは? 愛犬のしぐさから気持ちを読み取ろう

犬は、自分自身や相手を落ち着かせるために「カーミングシグナル」という行動を取ることがあります。あくびをしたり、体をブルブルさせたり、伏せをしたり…日頃よく見かける何気ない行動にも、実は緊張や不安を表す行動が隠れています。今回は、犬のカーミングシグナルについて解説します。

カーミングシグナルとは

見つめる子犬

「Calming Signal(カーミングシグナル)」の「Calming」は、「落ち着かせる」、「Signal」は「信号・合図」という意味です。犬が「自分を落ち着かせる」「相手を落ち着かせる」「敵意がないことを示す」などからする行動で、犬が不安を感じたり、緊張や興奮したりしているときに見られます。

人も緊張するとソワソワしたりトイレが近くなったりすると思いますが、その行動は自己的なもので個人差があるため、犬のカーミングシグナルとは違います。人は人によって自分が落ち着くための行動が異なりますが、犬は犬種を問わず同じような行動を取ります。

ボディーランゲージとの違い

くんくんするコーギー

ボディーランゲージとカーミングシグナルを同じような意味で認識している人もいると思いますが、厳密には違います。カーミングシグナルは、自分や相手の気持ちを落ち着かせるために取る「行動」です。

しかしボディーランゲージは、楽しい時や警戒している時などに見られる「体の動き」や「行動」で、耳・口・鼻・目・毛・尻尾・姿勢など全身で感情を表現します。

よく見られるカーミングシグナル

ブルブルするパグ

普段目にする愛犬の「いつもの行動」も、実は自分自身や飼い主さんを落ち着かせるための「カーミングシグナル」かもしれません。カーミングシグナルにはどんな行動があるのか、愛犬の行動と状況を思い返しながら見てみましょう。

口舐め

口舐めする犬

ぺロッと口舐めをする行動です。おやつやごはんの前後によくみられる行動ですがそれだけではありません。動物病院や初めての場所などで緊張状態のときによく見られます。

あくび


あくびする犬

あくびは、寝起きや眠い時にも出る行動ですが、気持ちを落ち着かせる場合にも見られる行動です。

飼い主さんが叱っているときにもあくびをする場合があります。これは、飼い主さんの話がつまらなくて眠いと思っているわけではなく、叱られてていることからのストレスを和らげようとする行動です。飼い主さんに対して「落ち着いて!」と伝えていることもあります。

視線を逸らす

視線を外す犬

視線を逸らすということは、相手に敵意がないことを示します。他の犬に吠えられている場合に、顔を背けて目を合わせないようにしたり、飼い主さんに叱られている場合にも、同じように顔を背けたり目を合わせないようにしたりします。

動物が相手の目を見つめ続けるのは、敵意があるときや威嚇行動のときです。犬が好きでつい見つめてしまう気持ちは分かりますが、じっと見つめることは犬にストレスを与えてしまうこともありますので注意しましょう。

身震い

ブルブルする犬

身震いは、雨に濡れたときやお風呂に入ったときなど、水で体が濡れた際に体をブルブルと震わせる行動です。水や汚れを払う以外にも、体をブルブルさせる時があります。

それは、それまでの行動が終わるときや、ストレスからの解放などにもします。犬同士の遊びや喧嘩の後にすることもありますし、触られるのが好きではない子は、飼い主さんが過度に撫で回した後にすることもあります。

座る・伏せる

お座りする犬

「座る・伏せる」は単純に疲れたから、なんとなくなど特別意味がない行動でもありため見落とされがちですが、緊張状態のときに自分を落ち着かせるために取る行動でもあります。

地面のにおいを嗅ぐ

地面のにおいを嗅ぐ犬

においを嗅ぐ行動も、自分を落ち着かせるためにすることがあります。初めての場所や慣れない環境で、地面のにおいをしつこく嗅いでいる場合は緊張している可能性がありますので、少しでも落ち着けるような対処が必要です。

弧を描くように近付く

弧を描くように近付く犬

相手を刺激しないように近付く方法です。自分が警戒している場合や相手が緊張しているときに見られる行動です。

犬のストレス反応

あくびをするゴールデンレトリーバー

ストレス反応はカーミングシグナルに近い気もしますが、相手や自分を落ち着ける行動と違い、ストレスを感じたときに出てしまう行動や反応です。食欲不振や、下痢嘔吐などの体調不良も、ストレスからくるものの可能性があります。

また、足を舐めたりかじったりする行動や、尻尾を噛む、吠えるなどの行動のほかに、「ストレススマイル」と呼ばれる反応があります。まるで笑っているように見える表情も、全体的に力が入り引きつった口角や、耳が倒れていたり、目を見開いていたりする場合には、恐怖や緊張など何かしらのストレスを感じていることがあります。


まとめ

見つめるミニチュアダックスフンド

「カーミングシグナル」は、自分や相手を落ち着かせたり、敵意がないことを示すための行動
普段見慣れているしぐさの中に、カーミングシグナルがあることも
ストレスを感じたときに出ることもあるので、よく観察してあげることが大事

動物たちは、非言語コミュニケーションを使ってコミュニケーションを取っています。それは人間に対しても同じで、犬たちはいつも自分の気持ちを伝えてきています。

完ぺきに理解するのはなかなか難しいですが、日頃から意識して愛犬の行動を観察して、少しずつ彼らの「伝えたいこと」を理解していってあげてくださいね。

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