【ドッグトレーナー動画解説】犬のしつけ一覧ガイド|迎えてからの基本項目や注意点を解説

【ドッグトレーナー動画解説】犬のしつけ一覧ガイド|迎えてからの基本項目や注意点を解説

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「犬のしつけ」と聞くと「飼い主の言うことを聞かせる」「犬を良い子にする」ということを思い浮かべる飼い主さんもいるかと思いますが、犬のしつけを行う上で大切なのは、まず「信頼関係」です。今回は、犬のしつけはいつから始めるべきかという基本的なことから「お手」「待て」「トイレの教え方」など、しつけにまつわることを解説していきます。

犬のしつけの基本的な考え方

飼い主を見つめる犬

しつけとは、愛犬と飼い主さんが気持ちよく過ごすためのルール決めです。無理矢理言うことを聞かせたり、犬をコントロールしたりすることではありません。

一昔前はしつけにおいて「犬のリーダーになる」という上下関係が大切だといわれてきましたが、長年の研究で「犬はオオカミのような順位付けはしない」とされ、今となっては「犬のリーダーになる」という考え方は古いものとなりました。

犬のしつけで大切なこと

ハイタッチする犬と人の手

犬のことを理解する

まず初めに、犬の特徴や習性を理解することが大切です。例えば、コーギーであれば牧羊犬のため、走り回り、吠えることで役割を担ってきました。犬種のことを理解しましょう。



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信頼関係を築く

犬と人の関係作りで大切なのは、上下関係ではなく信頼関係です。

よく「犬と一緒に寝るのはよくない」といわれますが、一緒に寝ることが問題ではなく、犬が1匹では寝られなくなることが問題です。たまには1匹で寝かせることも必要です。



犬の意思を尊重する

応用編ではありますが、ある程度信頼関係が築け、お互いの意思が理解できる場合「犬に選択させる」ということができます。

散歩を嫌がる犬であれば「散歩する?」と声をかけリードを見せます。散歩に行きたくないなら逃げるでしょうし、行きたいなら逃げないで近付いてくるでしょう。

散歩の時間だからと無理に散歩させるのではなく、犬の気持ちを聞いて尊重してあげることも大切です。

犬のしつけは叱るではなく褒める

おやつをもらうゴールデンレトリーバー

犬のしつけは「褒めるしつけ」が主流です。

褒めるなかでも一番簡単なのが、おやつを使うことです。しかし、犬にとってのご褒美はおやつだけではありません。また、コマンドは英語でも何でも良いですが、統一することが大切です。

愛犬にとっての「ご褒美」を知る

犬のしつけに使うことの多いご褒美。愛犬の好きなものを知ることで、トレーニングの幅が広がります。

  • おやつ
  • おもちゃ
  • 好きな行動
  • 好きな人
  • なでられる
  • 名前を呼ばれる
  • 目が合う

犬によっては、おやつよりもボールが好きな子もいますし、飼い主さんと目が合うだけで嬉しい子もいます。

一方、体を撫でられるのが好きではない子を「いい子だね」と撫でてもご褒美にはなりません。愛犬の嗜好性を理解して、それをご褒美としてあげることが大切です。

やってはいけない叱るしつけ

褒めるのではなく「叱るしつけ」は、タイミングや方法が困難です。

小型犬や中型犬にやってしまいがちなのが、力で無理やりコントロールすること。マズルを抑えたり、仰向けにしてお腹を出させたりすること、叩く蹴るなどでは恐怖心が先行し、しつけが入ることはありません。

叱った瞬間は指示に従ったとしても、信頼関係は生まれません。恐怖心を与えることは、防衛本能としての攻撃性を引き出してしまうことにもつながります。



犬にしつけを始める時期はいつから?

飼い主と寝る犬

子犬・成犬・シニア犬(老犬)などの年齢、保護犬に関わらず、基本的にしつけは何歳からでもできます。

ただし「今まで外だったトイレを室内にさせる」といった覚え直しは、初めて覚えさせるよりも難しく時間がかかるため、根気よく行う必要があります。そのため、しつけの順番は特にありませんので、できることからトライしていきましょう。



01【犬のしつけ】触られ慣れる

トレーニングする飼い主と犬

耳・鼻先(マズル)・足先・尻尾など、犬にも触られたくない部分はあります。

しかし散歩から帰って足を拭くときや、耳の手入れをするとき、歯磨きをするときなど、日常生活で触れなければいけないときがあります。

触れることで病気の早期発見につながることもあるので、全身どこを触っても「嫌がらない」「ストレスがかからない」ように、子犬の頃から全身に触れることで、刺激に慣れさせることが大切です。

02【犬のしつけ】トイレトレーニング

トイレのコマンドを教える

子犬の頃から失敗させない、成功体験をさせてあげることが、トイレトレーニング成功の近道です。

トイレにコマンドをつけることも有効です。

普段から、排せつをしている時に決めた言葉(ワンツーワンツーなど)を言うことで、その音を聞くだけで排せつしたくなります。



03【犬のしつけ】クレート・ハウストレーニング

クレートに入る犬

クレートトレーニングは、サークル(ケージ)でも応用できます。

クレートはケージやサークルよりも狭く暗い環境のため、より大変ではありますが、災害時など「もしも」の時のことを考え、今からトレーニングをしておくことが大切です。



04【犬のしつけ】散歩

楽しそうに散歩する犬

「リーダーウォーク」と呼ばれる散歩の方法があります。リードはたるんだ状態で、犬が飼い主さんの横について歩く方法です。

初めはおやつを使って誘導させてあげるといいでしょう。詳しい方法は以下の関連記事をご覧ください。



05【犬のしつけ】呼び戻し(おいで)

振り向く犬

「呼び戻し」ともいわれる「おいで」。

「家ではできるけど外だとできない」という飼い主さんも多いと思いますが、「おいで」が必要な場面は、屋外が多いため、屋外でもできるようにトレーニングが必要です。



06【犬のしつけ】アイコンタクト

振り向く犬

アイコンタクトができるとコミュニケーションがとりやすくなり、しつけもしやすくなります



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07【犬のしつけ】待て

お出かけした時や、うっかりリードを落としてしまった時などにも利用できますので、覚えさせておくといいでしょう。

詳しい教え方は、以下の関連記事をご覧ください。



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08【犬のしつけ】伏せ

伏せをする犬

ドッグカフェなどの外出時に役に立ちます。飛びつきがちな子の対応としてもおすすめです。

詳しい教え方は、下記の関連記事をご覧ください。



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09【犬のしつけ】飛びつき

飛びつく犬

足元でじゃれつくように跳ねたり、人間の膝やお腹といった位置に勢いよく前足で飛びついてきたり、アタックしてくる行動のことを「飛びつき」といいます。

犬にとって、飛びつくことはごく当たり前の行動で、この行動は子犬でも見られます。

犬は基本的に、嬉しくて興奮することで「飛びつき」という行動をとります。一方で初対面で他人に飛びつくことや他の犬に飛びつくことはマナーとして避けるべきですので、注意が必要です。



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10【犬のしつけ】拾い食い

地面の匂いを嗅ぐパグ

犬が拾い食いする理由は、一度の「いい経験」が癖になっている可能性があります。

リビングやキッチンの床に落ちている「何か」を口にしてみて「おいしい経験」をすると、常に何かを探すようになり「見つけたら食べる」という拾い食いをするようになります。

犬は優れた嗅覚と動体視力を持っていますが、動かない物や小さいものを認識することは苦手です。また感触を舌で確かめるので、おいしそうな匂いでなくても犬が何かを口にする機会は多いといえます。

大切なポイントは「しつけをして誤飲を防ぐ」ことと「危険なものを犬が届くところに置かない」ことです。



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11【犬のしつけ】引っ張り癖

散歩中、引っ張る犬

散歩は犬にとって不可欠なものですが、グイグイ引っ張られると飼い主さんにとっても犬にとっても負担になります。

犬にとっても飼い主さんにとっても、負担なく楽しい散歩をするためには、「犬がなぜ引っ張ってしまうか」を知ることが大切です。



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12【犬のしつけ】マーキング

マーキングする柴犬

犬のマーキングそのものは自然な本能的行動のため、特に未去勢や習慣化してる犬に対して無理矢理やめさせるべきではないでしょう。

ただ、メリハリはしっかりつけるべきで、公園の子ども達が遊ぶ遊具や砂場や芝生など、みんなが使用する場所では絶対にマーキングさせないべきです。

犬にはマーキングして良い場所と悪い場所は認識できません。匂いが気になるところにはマーキングしたくなるのが犬の本能です。そこで、飼い主さんがきちんとマーキングコントロールしていけるよう、しつけをしていきましょう。



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13【犬のしつけ】マウンティング

マウンティングする犬
犬のマウンティング自体が悪い行動というわけではありませんが、どんな理由であれ状況的、環境的にもやめさせたほうがいいでしょう。

行動が習慣化することでのトラブルも多く、マウンティングをしている子自身も、オスなら陰茎部から出血をしたり、雑菌が入って炎症を起こし病気になったり、健康面でも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、マウンティングされた犬の身体的負担だけでなく、マウンティングをする犬も腰や股関節に負担がかかることが多いです。

特にコーギーやダックスフンドなど胴長短足犬種の場合、より負担がかかりやすいので気を付けましょう。



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14【犬のしつけ】食糞

犬の食糞を「問題行動」「有害」と捉える飼い主さんもいると思いますが、問題なのは飼い主さんにとってであって、犬にとって特別な行動ではありません。例えば母犬が赤ちゃんのうんちを食べることがありますが、これは巣穴の衛生環境を保つためと考えられています。

また、病気や食事が原因の可能性もあるため、しつけだけではないことを理解しましょう。



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15【犬のしつけ】無駄吠え

吠えるプードル

犬が吠える理由として「警戒吠え」「要求吠え」「興奮吠え」「遠吠え」の4つを挙げましたが、しつけなどで耳にする「無駄吠え」は上述の吠えとは種類が異なります。

4つの吠えは、犬が吠えるという行動をとるための理由であり、条件が揃えばどんな犬でもある一般的な吠え方です。一方「無駄吠え」は吠え過剰である吠えをいいます。

もちろん4の吠えも環境によって改善していく必要はありますが、無駄吠えは、場合によっては近所迷惑になるなどトラブルになる恐れもあり、問題行動の一つとして対策が必要になります。

無駄吠えのトレーニングは時間がかかるため、できるだけ早く、かかりつけの獣医師やドッグトレーナーなどのしつけ教室に相談することをおすすめします。



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16【犬のしつけ】甘噛み

木の棒を甘噛みする子犬

「犬の甘噛み」とは、犬が人(特定の人)や他の犬に対して、本気ではなく加減して噛むことをいいます。

どこまで許すかですが、犬は本気で噛んでいなくても、噛まれたほうは痛い場合もありますし、エスカレートしてどんどん噛む力が強くなる場合もあります。飼い主さんが問題行動と考え「なんとかしたい!」と悩むことが多いケースの一つです。



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17【犬のしつけ】うれしょん

興奮している犬

犬のうれしょんとは、上述した通り、犬のテンションが上がったり、興奮状態になった際、あるいは、人や他の犬から威圧感を感じた際に、おしっこを漏らしてしまうことをいいます。

決して「うれしくて排泄している」わけではありませんので、うれしょんという表現は正しくはありませんが、一般的に「うれしょん」と呼ばれることが多いため、本稿では「うれしょん」と表記します。

家族が帰ってきたとき、知らない人に出会ったとき等、一定のタイミングで排泄している場合は、病気の可能性は低いといえますが、隠れた泌尿器系の疾患がある場合もありますので、注意しましょう。



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18【犬のしつけ】夜鳴き

室内で吠える犬

犬の夜鳴きは、その名のごとく夜になると鳴く(泣く)ことをいいます。

はじめは「クーンクーン」「ピーピー」といった感じの鼻鳴きが多く、段々鳴き方が強くなり、鼻鳴きから「キャンキャン」「ワンワン」といった吠えになることもあります。

犬の夜鳴きには理由があります。夜鳴きが始まった時期や年齢によって理由は異なり、し、場合によっては病気の可能性も考えられます。

近所迷惑にもなりますし、自分自身も精神的に辛くなるので、きちんと原因を理解して、必要であれば獣医師やトレーナーに相談しましょう。



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19【犬が楽しいトレーニング】ノーズワーク

ノーズワークする犬

犬のノーズワークとは、鼻(嗅覚)を使った仕事や遊び全般を指します。

犬のノーズワークは室内外問わず楽しむことができるものであり、集中力や考える力を使いながら、飼い主さんとコミュニケーションを取ることもでき、適度な運動となります。



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愛犬のしつけにオススメのおやつ

ペトコトフーズおやつ

PETOKOTO FOODS おやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。

  • 全犬種・全年齢が対象!
  • フリーズドライ製法なので常温保存可能!
  • ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!

水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。

※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「フード診断(無料)で簡単にわかります。


公式サイトで詳細を見る


まとめ

飼い主を見る犬

しつけとは、愛犬と飼い主さんが気持ちよく過ごすためのルールを決めること
上下関係ではなく、信頼関係を築くことが大切
「叱る」より「褒める」しつけを
焦らずゆっくり時間をかけて、犬も人間も楽しみながらおこなう

しつけを行う際は、まずは愛犬のことを理解する必要があります。

遊びを通して新しいことを少しずつ教えていくこと、覚えていくことは喜びであり楽しみになります。

「できないからダメ」「教えても覚えないから頭が悪い」ではなく「できたら楽しい」「このやり方ならどう?」といった気持ちで取り組みましょう。

うまくいかない場合は、トレーナーに相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。犬も人も楽しく取り組むことが1番です。

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犬の学習について

飼い主を見る犬

基本的に犬は行動の前後に起こったことを関連付けて学習します。犬の学習の仕方は大きく分けて2つあり「古典的条件付け」と「オペラント条件付け」があります。

古典的条件付け(レスポンデント条件付け)

「古典的条件付け」とは、ある行動(反応)が、刺激の呈示により受動的に引き起こされることをいいます。

有名なのが「パブロフの犬」という実験です。

犬に「ベルの音を聞かせてから食事を与える」という行動を繰り返すことによって、犬は「ベルの音=食事」と学習します。そうすると、ベルの音を聞くだけで唾液が分泌されるようになります。

オペラント条件付け

「オペラント条件付け」は、ある行動が「強化」という機能によって、能動的に学習されることをいいます。

代表的な実験では、レバーを押すとごはんが出てくる仕組みの箱にネズミを入れ、ネズミ自身で考えレバーを操作させるというものがあります。

「古典的条件付け」と「オペラント条件付け」の違いは、受動的か能動的かを基準に区別されていると考えれば良いでしょう。

犬の行動には意味があります。行動の意味を考えながら愛犬を観察することで、現在犬の問題行動に困っていても、なぜそういう行動をするのかが理解できると思います。