
デボンレックスってどんな猫?性格や寿命、体重などの特徴、里親の迎え方などを紹介!
デボンレックスはくりくりな毛を持っていることが特徴の猫で、別名「プードルキャット」と呼ばれています。また、小さな頭に卵のような形の大きな目と幅が広い大きな耳と独特のルックスをしていることから「エイリアンキャット(宇宙人のような猫)」というあだ名も持っています。そんな数々の異名を持つデボンレックスの歴史や特徴について紹介します。
デボンレックスの基礎知識
デボンレックスは英語で「Devon Rex」と表記します。デボンレックスの祖先にあたる猫が、イギリスのデボン州で誕生したためこの名前がつけられました。※「レックス」は遺伝子の専門用語です。例外もありますが、巻き毛の特徴を持っている猫の名前は「〜レックス」となるのが一般的です(例:セルカークレックス、コーニッシュレックス)。
デボンレックスの歴史
イギリスのデボン州にベリル・コックスという女性がいました。ベリル・コックスは自宅の近くに、毛のカールしたオス猫を発見したため、トムと名付けて家で飼育していました。その後ベリル・コックスはトムと近所に住んでいた野良猫を交配させると、子猫の兄弟のうち1匹だけトムと同じように毛のカールしている子が生まれてきたのです。ベルリ・コックスは毛のカールした子猫をカーリーと名付けて、自宅で飼育していました。
カーリーが誕生する約10年前の1950年頃に、デボン州のすぐ近くのコーニッシュ州で巻き毛の特徴を持った猫種である「コーニッシュレックス」が発見されていました。
カーリーは単にコーニッシュレックスの血を引いていただけではないかと考えたべリル・コックスは、カーリーとコーニッシュレックスを交配させてみました。カーリーがコーニッシュレックスであれば、生まれてくる子はコーニッシュレックスとして巻き毛の特徴を持っているはずです。
しかし、子猫はみんな直毛の毛を持って生まれてきたのです。ベリル・コックスは「カーリーはコーニッシュレックスと同じ巻き毛の特徴を持っていても、遺伝子は異なる新種の猫なのではないか」と考えました。
そしてカーリー特有の巻き毛の遺伝子を増やすため、カーリーをペルシャ猫などさまざまな猫と交配させ、デボンレックスが誕生しました。ベリル・コックスの仮説は後に遺伝学的にも証明されています。
デボンレックスの性格
デボンレックスはジャンプして遊ぶのが大好きで、家の中で登りたい場所を見つけたらありとあらゆる所にジャンプしようとします。とてもおちゃめな性格なので、高い所に登った後は飼い主さんに探してもらうことを期待しています。甘えん坊な一面も持っていて、本を読んでいたりTVを見ていたりすると「かまって〜!」と膝や肩の上に登ってくることもあるでしょう。
デボンレックスの特徴
小さな顔についている幅広い耳が特徴的で「ピクシーキャット(小さな妖精)」や「エイリアンキャット(宇宙人のような猫)」と呼ばれるゆえんでもあります。また、デボンレックスの毛のカール具合は猫によってさまざまです。
デボンレックスは猫アレルギーでも飼える?
デボンレックスは毛が抜けにくく舞いにくいため、他の猫に比べれば猫アレルギーが発症しにくいです。ただ、猫アレルギーは猫の皮膚から出るFeld1(セレクトグロビン)や唾液に含まれるアレルギー物質が毛づくろいによって体全体にいき渡り、毛だけでなくフケに付着して空気中に飛散することが原因とされています。
デボンレックスだから猫アレルギーが発症しないというわけではありません。
デボンレックスの平均寿命や体重
デボンレックスの平均寿命は13歳〜15歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので寿命は平均的といえるでしょう。平均体重はメスが2.5kg〜3.5kg、オスが3.5kg〜5kgです。
デボンレックスの毛色
デボンレックスの毛色はバリエーション豊富で、ラグドールのようなポイントカラーの子やボンベイ猫のようにブラック、ロシアンブルーのようなブルーの子もいます。デボンレックスのかかりやすい病気
デボンレックスは肥大性心筋症や多発性嚢胞腎に(たはつせいのうほうじん)かかりやすいといわれています。病気も完治は難しいものの、早期に発見することで症状を和らげることができます。
猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大性心筋症
心臓の筋肉が厚くなってしまう病気です。進行すると、歩き方がおかしくなったり、呼吸を苦しそうにしたりします。多発性嚢胞腎
両方の腎臓の中に水のたまった袋の嚢胞(のうほう)が出来てしまい、腎臓の働きを弱めてしまう病気です。この病気はペルシャ猫やペルシャ猫と血縁関係のある猫に多くみられます。デボンレックスの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
デボンレックスの迎え方
デボンレックスを家に迎える方法はさまざまです。それぞれに長所と短所があるのでじっくりと検討してみてください。保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーから迎える
デボンレックスにはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのデボンレックスを見つけることができます。デボンレックスを迎える前に理解を!
カールしている毛はとてもかわいらしいですが、汚れがとても絡まりやすくなっています。デボンレックスを家に迎えた際はきちんとブラッシングなどのお手入れをしてあげて、健康に過ごせるようにしてあげましょう!