バリニーズは英語で「Balinese」と表記します。バリニーズはインドネシアのバリ島出身ではありませんが、バリ舞踊の踊り子のように動きがとても優雅であることからこの名前が付けられました。
バリニーズの歴史
バリニーズは短毛の
シャム猫から突然変異で生まれた長毛の猫です。バリニーズが誕生した詳しい年は分かっていませんが、1871年頃に出版されたある雑誌には長毛の
シャム猫の姿が既に描かれていたため、バリニーズはかなり昔から存在していたと考えられています。
シャム猫が突然変異によって長毛で生まれてくることは、ブリーダーたちの間ではたまに起こることとして知られていましたが「
シャム猫の失敗作」とさえ呼ばれ、人気はありませんでした。しかし1950年、アメリカに住んでいたブリーダーのドーシーとスミスは長毛のシャム猫の美しさに感動し、計画的な繁殖を始めることを決めました。二人の努力により長毛のシャム猫は新しい猫種「バリニーズ」として確立し、主要な血統書登録団体であるCFAには1970年に、TICAには1979年に認定されました。
バリニーズはとても愛情深い性格をしています。飼い主さんと一緒にいるのが好きなので、ベッドに行く時も本を読んでいる時もずっと付いて来てくれます。とてもフレンドリーな性格をしているので、小さな子どもがいる家庭にも適しています!
シャム猫と同様に、スレンダーな体つきをしているので細身のように見えますが、筋肉質なので見た目よりもがっちりとしています。鼻筋がまっすぐ通っていて、目はアーモンド型でややつり上がり気味の端正な顔立ちをしているのも魅力の一つです。
シャム猫とバリニーズの違いは?
シャム猫とバリニーズの見た目が極めて似ていますが、バリニーズの方が少し長い毛を持っています。
シャム猫(左)、バリニーズ
バリニーズは猫アレルギーの人でも飼えるって本当?
人間の猫アレルギーは、猫の皮膚から出るFeld1(セレクトグロビン)や唾液に含まれる物質が毛づくろいによって体全体にいき渡り、毛やフケに付着して空気中に飛散することが原因とされています。バリニーズはシングルコートのため毛が抜けにくく、また舞いにくいため長毛の猫に比べると
猫アレルギー反応が起こりにくい猫種です。
バリニーズの平均寿命や体重
バリニーズの平均寿命は10歳〜13歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので、少し短めといえるでしょう。平均体重はメスが2.5kg〜4kg、オスが3kg〜5kgです。
バリニーズの価格や相場
どこから迎えるかによりますが、平均価格はだいたい20万円前後です。
バリニーズは顔の中心や尻尾などの末端部分の色が濃く、体の中央部は薄い色のポイントカラーの毛をしています。
シールポイント
チョコレートポイント
ブルーポイント
バリニーズはリンパ腫や腸腺癌といった消化器系の「がん」や「進行性網膜萎縮症」が見られることがあります。また慢性的に咳や嘔吐をするバリニーズもいます。先天性の股関節形成異常を持っている可能性もあります。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
バリニーズの迎え方はさまざまです。それぞれに長所と短所があるので、参考にしてみてください。
保護され新しいおうちを探しているバリニーズもいます。血統書を持っている猫は犬以上に少ないですが、雑種の中にはバリニーズの特徴を持った子もいます。保護猫と飼いたい人のマッチングサイト「
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ブリーダーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのバリニーズを見つけることができます。
バリニーズの魅力をお伝えできたでしょうか? バリニーズはフレンドリーな性格をしているので、飼い主さんと遊ぶことが大好きです! 家に迎えた際はたくさん遊んであげましょう!
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なお、本稿は以下を参照して執筆しています。