【獣医師監修】ピクシーボブってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ペトコト編集部

【獣医師監修】ピクシーボブってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ピクシーボブはお団子のようなしっぽが特徴的な猫です。頭がとてもよく、人とコミュニケーションを取ることも容易なため別名「人の言葉が分かる猫」とも呼ばれています。今回は魅力がいっぱいのピクシーボブの飼い方、性格や特徴を紹介します。

目次
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ピクシーボブとは

ピクシーボブは英語で「Pixie Bob」と表記します。

ピクシーボブの基礎となった猫の名前の「ピクシー」と、英語で「切り尾」を意味する「ボブ(Bob)」を組み合わせて名付けられました。

ピクシーボブの歴史

1985年、アメリカのワシントン州に住むキャロルというブリーダーがいました。キャロルは引き取り手が見つかっていなかったかなり大柄のしっぽが短い猫を家に迎え「ケバ」と名付けました。

ケバは後に近所に住んでいたキャロルの友人の猫と掛け合わせられました。キャロルは生まれた数匹の子猫の内、ワイルドな顔立ちをしている猫1匹を引き取り、「ピクシー」と名付けました。

ピクシーのしっぽは短くありませんでしたが、ピクシーの親猫ケバは「しっぽが短い」という特徴を持っていました。

ケバがどこで生まれたのか定かでないものの、キャロルはピクシーのワイルドな顔立ちを見て「ピクシーにはヤマネコの血が入っているのでは?」と考えるようになりました。それはワシントン州のカスケード山脈には、「ボブキャット」と呼ばれるしっぽの短いヤマネコが生息していたからです。

「ピクシーが死んでしまったら、もう二度とピクシーのような独特な容姿の猫を飼うことができない」と思ったキャロルは、ピクシーのような猫をもっと増やすことを決めました。

キャロルは新たにカスケード山脈の麓から、ボブキャットとイエネコの混合種と思われるような猫をたくさん家に迎え、ピクシーを基礎にしっぽが短く、ワイルドな顔立ちをしている猫の数をたくさん増やすことに成功しました。

キャロルの努力の甲斐あり、1993年には主要な猫の血統書登録団体の一つであるTICAにピクシーボブは公認されました。

しかしヤマネコとの混合種であるという憶測は遺伝子検査の結果、否定されているため、あくまで自然派生した猫として登録されています。

ピクシーボブの性格

ピクシーボブは、犬のように献身的で、家族と強い絆をとても大事にします。

別名「人の言葉が分かる猫」と言われているほど頭がよく、物事を理解することに長けている猫です。そのためおもちゃを投げると持ってきてくることができます。

ピクシーボブの特徴

人が大好きな上に一般的な猫のように「ミャー」「ニャー」とは鳴かず、小鳥のさえずりのような鳴き方をします。そのため、ピクシーボブは、ワイルドな外見とは裏腹に可愛らしい一面を持っていることが特徴です。

お団子のようなしっぽを持ったピクシーボブが標準的なスタイルですが、猫によってしっぽの長さはさまざまです。実際ピクシーボブの名前の由来ともなったピクシーは、長いしっぽの持ち主でした。

ピクシーボブの平均寿命や体重

ピクシーボブの平均寿命は12歳〜14歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに比べて、少し短めといえるでしょう。

ピクシーボブの平均体重はメスが4kg〜5〜6kg、オスが5kg〜7.5kgです。

ピクシーボブの毛色

ピクシーボブの毛色はブラウンです。

ピクシーボブがかかりやすい病気

日常生活に支障がありませんが、ピクシーボブは遺伝的な理由により多指症の子が多いです。また、猫は基本的に腎臓病になりやすい体質を持っています。

猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。

多指症

猫は基本的に前脚の指は5本、後ろ脚の指は4本です。多指症の場合、親指と人指し指の間に小さな指があります。どんな猫でも多指症で生まれてくる可能性はありますが、ピクシーボブの繁殖のために使用された猫が多指症の子が多かったため、2匹に1匹の割合でピクシーボブは多指症で生まれてきます。

指の数が多いことで日常生活に支障をきたすことはありませんが、爪とぎなどが少ししにくいため放っておくと巻き爪になってしまう恐れがあります。定期的に爪切りをしてあげるようにしましょう。

肥大型心筋症

猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。

ピクシーボブの迎え方

ピクシーボブの飼い方はさまざまです。猫を家に迎える際は参考にしてみてくださいね。

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダーから迎える

血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは血統書付きのピクシーボブを見つけることができます。

ピクシーボブを迎える前に理解を!

ピクシーボブは人とコミュニケーションを取ることが大好きな猫です。

家に迎えた際は、ピクシーボブがストレスがたまらないようにたくさん遊んであげましょう。

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

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