
リコイってどんな猫?性格や寿命、体重などの特徴、里親からの迎え方などを紹介!
リコイはまるで狼のような見た目を持ち、猫なのに毛が生えていない部分がある、とても珍しい猫種です。2011年に主要な血統書登録団体であるTICAに登録された、極めて歴史が浅いリコイの歴史や性格、毛色の特徴、病気や寿命の飼い方、里親やブリーダーからの迎え方について紹介します。
リコイの基礎知識

Photo by james_the_lykoさん Thanks!
リコイは英語で「Lykoi」と表記します。これはリコイの見た目が狼に似ていることから、ギリシャ語で「狼」を表す「Lycos(ライコス)」にちなんで名付けられました。
「Lykoi」は「リコイ」と「ライコイ」の二つの呼び方がありますが、本稿では統一して「リコイ」と表記します。
リコイの歴史

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2010年、アメリカに住むブリーダーのジョニー・ブリトニーの元で、まるで狼のような容姿を持った猫が偶然に誕生しました。
ジョニーはその猫が「先天的な疾患なのではないか?」「何か皮膚の病気に感染しているのではないのか?」とあらゆる可能性を考えて病院で徹底的に検査をしましたが、異常は見つかりませんでした。
猫の特徴が病気に関連していないことが分かったジョニーはそこで、「狼のような猫」と「狼のような猫と全く血縁関係を持たない猫」を掛け合わせて、新たに「狼のような猫」を作出することに成功しました。そして、主要な猫の血統書登録団体であるTICAには2011年に「リコイ」という名前で純血種登録をするまでに至りました。
ジョニーは異種交配を何度か試みるうちに、「猫を狼のような容姿にする遺伝子」は劣勢遺伝子(形質が現れにくい遺伝子)であることを解明しました。
健康的な猫を作出するためにも、同系の遺伝子交配はなるべく避ける必要があり、これからリコイの数を増やすためには、さらなる異種交配が必要だといわれています。まれに野良猫の中にリコイが発見されることがあり、その場合は保護をしてブリーディングに用いられています。
リコイの性格
リコイはとても頭がよくて、愛情深い性格をした猫種です。飼い主さんと一緒に遊ぶことを好みますが、気に入ったオモチャがあれば、一人でも満足して遊ぶことができます。まるで犬のような一面も持ち合わせており、個体差はありますがオモチャを投げると持ってきてくれます。
リコイの特徴

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リコイの中には部分的に毛が生えていない子もいます。また、リコイの毛には「色素が不足した白っぽい毛」と「固くて黒っぽい毛」の2種類が存在します。
リコイのハゲている割合や毛色の割合は、猫それぞれによって異なります。どのリコイにも共通していることは、「目」「鼻」「あご」「マズル」の辺りは毛が生えていないことや、「耳の後ろ」「耳」「鼻」の皮膚は、まるでレザーのような肌触りをしていることです。
リコイの平均寿命や体重
リコイは歴史が大変浅い猫なので、平均寿命はまだ分かっていません。平均体重は2kg〜3.2kgです。
リコイの毛色

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リコイには「メラニン色素が不足した白っぽい毛」と「固くて黒っぽい毛」の2種類の毛が生えていて、それぞれの毛の量は猫によって異なります。
また、黒っぽい毛が多いリコイの毛色は「ブラックローン」と呼ばれています。
リコイがかかりやすい病気
リコイは先天的な理由による病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
リコイの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
リコイの迎え方
リコイの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのリコイを見つけることができます。世界中でも大変珍しいリコイ
リコイは発見されてから時間があまり経っていないということもあり、ブリーダーの数もとても少なく、世界的に見ても非常に珍しい猫種です。愛情深い性格をしていて、飼い主さんが大好きです。リコイを家に迎えた際は、猫が寂しい思いをしないように、たくさん遊んであげるように心掛けましょう。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:TICA