【獣医師執筆】犬はゼリーを食べても大丈夫?種類や量など与え方の注意点を解説

【獣医師執筆】犬はゼリーを食べても大丈夫?種類や量など与え方の注意点を解説

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ゼリーは美味しいだけでなく、食欲がないときの水分補給や時間がないときのエネルギー補給にも重宝する食べ物です。美味しそうに食べていたら、愛犬が興味津々で見つめてくるということもあるかもしれません。与えるとしても基本的には犬用ゼリーにすべきです。今回は犬にゼリーを与える際の注意点などを紹介します。

犬にゼリーを与える際の注意点

犬

犬にゼリーを与える際の注意点01:人間用ゼリーは基本NG

ゼリーは一般的に果汁に糖分とゼラチンを混ぜて固めたものです。ほとんどが水分ですが、人間用のゼリーには犬にとって過剰な糖分など添加物が含まれていることがあります。無添加でない限り、人間用のゼリーは与えないようにしましょう。

犬にゼリーを与える際の注意点02:肥満

犬用のゼリーにもカロリーがあります。犬にとって健康的な食事は総合栄養食としてのドッグフードです。いくら犬が好んで食べるからといってゼリーを大量にあげることはやめましょう。おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。

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犬にゼリーを与える際の注意点03:アレルギー

ゼリーに含まれる成分が犬にとってアレルギーの原因になる場合もありますが、ゼリーの原料となるゼラチンもアレルギーの原因になる場合があります。ゼリーに限らず、初めて食べるものは大量に食べさせず、必ず少量を与えて様子を見るようにしてください。

もし嘔吐や下痢、元気が無いなどの症状が見られた場合は、すぐ動物病院に行き、いつ・何を・どれくらい食べたかを伝えるようにしてください。



犬に与えてはいけないゼリー

コーヒーゼリー

コーヒーゼリー

犬に飲ませてはいけないコーヒーで作られたコーヒーゼリーは、犬に与えてはいけません。犬にとってはカフェインが中毒成分となります。人より体が小さい犬は、飼い主が思っている以上に影響を受けてしまうので注意しましょう。

こんにゃくゼリー

ゼラチンの代わりにこんにゃくの粉末を使ったこんにゃくゼリーも人気ですが、犬に与えるのはやめましょう。人間にとってはダイエットに良いとされていますが、犬にとっては消化が難しく最悪の場合、腸閉塞になることもあります。また、こんにゃくゼリーを喉を詰まらせてしまう可能性もあります。

キシリトールが入ったゼリー

「糖分が問題なら人工甘味料なら大丈夫?」と思う方もいるかもしれませんが、キシリトールには注意が必要です。人にとっては歯に良いとされるキシリトールですが、犬にとっては重い中毒症状を引き起こす危険性のある成分です。

人間はキシリトールを摂取しても問題ありませんが、犬の場合は急激にインスリンが放出され、深刻な低血糖を引き起こしてしまいます。10kgの犬に対し1gでも危険とされていますので、十分に注意してください。

犬へのゼリーの与え方

無添加であれば犬にゼリーを与えても問題ないので、食欲不振の子や食が進まないシニア犬(老犬)が食べてくれる場合は補助食として与えるといいでしょう。

犬用のゼリーは種類も多く売られていますので、できれば人間用のものではなく、犬用のものを与えるようにしてください。凍らせてシャーベット状にするタイプもありますので、熱中症対策にも良いですね。


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まとめ

ゼリー
肥満・アレルギーに注意
コーヒーゼリー・こんにゃくゼリー・キシリトールが入ったゼリーはNG
与える場合はできるだけ犬用のゼリーを
犬はゼリーを食べても大丈夫ですが、大事なのはゼリーの中身です。キシリトールだけでなく中毒成分のある食材、そしてアレルギーにも注意しましょう。

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