
【獣医師監修】バーミラってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
バーミラという種類の猫を知っていますか? 猫界の王様とも呼ばれているペルシャ猫とシルクのような毛触りのバーミーズという猫種を掛け合わせて作出された猫種なんです。今回は、バーミラの歴史や性格、特徴などについて紹介します。
バーミラの基礎知識
バーミラは英語で「Burmilla」と表記します。この名前は、バーミラの祖先である「バーミーズ(Burmese)」の「Burm」と「チンチラ(Chinchilla)・ペルシャ」の「illa」を組み合わせて名付けられました。
バーミラの歴史
バーミラは純血種としての歴史は非常に短いです。しかし、純血種として血統書登録団体(TICA)に認められる前の、歴史は今からおよそ30年前までさかのぼります。イギリスのミランダ夫人は、ペットとして飼うためにオスの「チンチラ・ペルシャ」を購入し、「ジェマリ・サンキスト」と名付けました。
ミランダ夫人の家には、「ジェマリ・サンキスト」の他に「フェイバーグ」と名付けられたメスのバーミーズがいました。2匹に避妊去勢手術を行うまでの間、ミランダ夫人は2匹を別々の部屋で飼っていました。
しかし、ミランダ夫人の家に来ていた清掃業者の人が、うっかりとドアを開けっ放しにしてしまった一瞬の間に2匹は交尾をしてしまいました。そして、1981年の9月11日に全体的な毛の色がシルバーで部分的に薄く黒い線が入った短毛の子猫が4匹生まれました。このとき誕生した子猫たちが現在の「バーミラ」の祖先にあたります。
ミランダ婦人がバーミラを誕生された後に、ブリーダーたちは、ミランダ夫人の元で誕生した猫を新しく猫種にしたいと考えました。ブリーダーたちはバーミラのスターンダードの形として、「骨格などの見た目がバーミーズと同じであること」「ショートもしくはセミロングの毛の長さであること」を望みました。
アメリカの血統書登録団体TICAではバーミラは純血種として認めているのに対し、イギリスの血統書登録団体GCCFでは2013年にエイジアン(Asian)という猫種のグループの一派であるとされ、純血種としては認められていません。
バーミラの性格
バーミラは飼い主さんに敬意を持って接してくれます。また、子猫のようにお茶目な一面があり、それは大人になっても続きます。掛け合わせに使われたバーミーズの甘えん坊でいたずら好きな性格と、チンチラ・ペルシャのとてものんびりとした性格を引き継いでいるバーミラは、遊ぶことが大好きで、愛情深く、優しい性格をしています。そのため、小さな子どもや他のペットとも仲良くすることに適しています。
バーミラの特徴
バーミラの毛はシルクのような肌触りで、アンダーコートまでふわふわしています。バーミラの初期のブリーダーたちが、毛色や毛の長さの特徴以外は全てバーミーズと同じような猫種の作出を試みたこともあり、ペルシャ猫のようにマズルが短くて、目が真ん丸なバーミラはほとんどいません。
バーミラの平均寿命や体重
バーミラの平均寿命は16〜18歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので長めといえます。バーミラの平均体重はメスが3.5kg〜5.5kg、オスが5kg〜7kgです。
バーミラの毛色

Photo by nachotheburmillaさん Thanks!
バーミラがかかりやすい病気
バーミラは先天的な理由により病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。バーミラの育て方
バーミラを家に迎えたら、定期的なトリミングを行うように心掛けましょう。バーミラのトリミング
トリミングとは「シャンプー」「ブラッシング」「耳掃除」「爪切り」などの、猫の体に関するお世話の総称です。猫の毛は「カットをしないと伸び続ける」ということはないので、長毛種だからといってトリミングサロンに行かなくても大丈夫です。むしろ、猫は室内飼いが基本ですので、動物病院に行くこと以外に外出をしたことがない子がほとんどだと思います。普段慣れていないトリミングサロンへ行って、見知らぬ犬や猫ばかりがいる場所にいるとストレスがたまってしまう子もいます。そのため、猫のトリミングは基本的に飼い主さんが行うことをおすすめします。
長毛種の場合は毛に汚れがたまりやすいので、1〜2カ月に1回ほどシャンプーを行うことをおすすめします。また、毛が絡まりやすいため、毎日ブラッシングを行ってください。ブラッシングを飼い主さんが怠ってしまうと、毛球症や皮膚病などの病気になってしまう恐れがあります。
肉球の間に生えてくる毛の様子も豆にチェックして、伸びていたらカットしてあげてください。毛が生えたまま放置しておくと、フローリングの上で猫が走った際に滑って怪我をしてしまう恐れがあります。
バーミラのキャットフード

1. 総合栄養食を適量与える

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。

また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。

ペトコトフーズの公式HPを見る
バーミラの迎え方
バーミラの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫から迎える

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのバーミラを見つけることができます。社交的な性格のバーミラと素敵な暮らしを!
バーミラは非常に温厚で社交的な性格をしているということもあり、多頭飼いがしやすい猫種といわれていますが、個体差はあります。バーミラに限った話ではありませんが、先住犬・猫がいる場合は相性や性格も考慮した上で家に迎えてあげましょう。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
獣医師相談のインスタライブ開催中!

ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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