バーミラの飼い方|性格・寿命・大きさ・かかりやすい病気・迎え方などを解説
バーミラという種類の猫を知っていますか? 猫界の王様とも呼ばれているペルシャ猫とシルクのような毛触りのバーミーズという猫種を掛け合わせて作出された猫種なんです。今回は、バーミラの歴史や性格、特徴などについて紹介します。
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なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
ミランダ夫人の家には、「ジェマリ・サンキスト」の他に「フェイバーグ」と名付けられたメスのバーミーズがいました。2匹に避妊去勢手術を行うまでの間、ミランダ夫人は2匹を別々の部屋で飼っていました。
しかし、ミランダ夫人の家に来ていた清掃業者の人が、うっかりとドアを開けっ放しにしてしまった一瞬の間に2匹は交尾をしてしまいました。そして、1981年の9月11日に全体的な毛の色がシルバーで部分的に薄く黒い線が入った短毛の子猫が4匹生まれました。このとき誕生した子猫たちが現在の「バーミラ」の祖先にあたります。
ミランダ婦人がバーミラを誕生された後に、ブリーダーたちは、ミランダ夫人の元で誕生した猫を新しく猫種にしたいと考えました。ブリーダーたちはバーミラのスターンダードの形として、「骨格などの見た目がバーミーズと同じであること」「ショートもしくはセミロングの毛の長さであること」を望みました。
アメリカの血統書登録団体TICAではバーミラは純血種として認めているのに対し、イギリスの血統書登録団体GCCFでは2013年にエイジアン(Asian)という猫種のグループの一派であるとされ、純血種としては認められていません。
バーミラの基礎知識
バーミラは英語で「Burmilla」と表記します。この名前は、バーミラの祖先である「バーミーズ(Burmese)」の「Burm」と「チンチラ(Chinchilla)・ペルシャ」の「illa」を組み合わせて名付けられました。歴史
バーミラは純血種としての歴史は非常に短いです。しかし、純血種として血統書登録団体(TICA)に認められる前の、歴史は今からおよそ30年前までさかのぼります。イギリスのミランダ夫人は、ペットとして飼うためにオスの「チンチラ・ペルシャ」を購入し、「ジェマリ・サンキスト」と名付けました。ミランダ夫人の家には、「ジェマリ・サンキスト」の他に「フェイバーグ」と名付けられたメスのバーミーズがいました。2匹に避妊去勢手術を行うまでの間、ミランダ夫人は2匹を別々の部屋で飼っていました。
しかし、ミランダ夫人の家に来ていた清掃業者の人が、うっかりとドアを開けっ放しにしてしまった一瞬の間に2匹は交尾をしてしまいました。そして、1981年の9月11日に全体的な毛の色がシルバーで部分的に薄く黒い線が入った短毛の子猫が4匹生まれました。このとき誕生した子猫たちが現在の「バーミラ」の祖先にあたります。
ミランダ婦人がバーミラを誕生された後に、ブリーダーたちは、ミランダ夫人の元で誕生した猫を新しく猫種にしたいと考えました。ブリーダーたちはバーミラのスターンダードの形として、「骨格などの見た目がバーミーズと同じであること」「ショートもしくはセミロングの毛の長さであること」を望みました。
アメリカの血統書登録団体TICAではバーミラは純血種として認めているのに対し、イギリスの血統書登録団体GCCFでは2013年にエイジアン(Asian)という猫種のグループの一派であるとされ、純血種としては認められていません。
エイジアンの種類
GCCFで定義されているエイジアンのグループには、「バーミラ」を始めとする「セルフ」や「ティファニー」などの五つの猫種があります。- セルフ(Self)
- スモーク(Smoke)
- バーミラ(Burmilla) 別名シェイディッド(Shaded)とも呼ばれている。被毛のベースがシルバーやクリーム。その上に、ライラックやブルーなどの色で薄い線が入っている。
- タビー エイジアン・タビーは、ティックド(1本の毛に少なくとも2種類の帯がある)、マッカレル(サバ猫のような縞模様)、スポテッド(エジプシャンマウのような斑点模様)、クラシック(アメリカンショートヘアのような渦巻き模様)の計4種類がある。
- ティファニー 毛色などは特に指定はなく、セミロングを持っている猫。
1本の毛に他の色が混ざっていないソリッド(単色)カラー。ボンベイ猫なども含まれる。
アンダーコートがシルバーで、トップコートがブラック。これらの組み合わせにより、全体の毛がスモークのような色合いになっている。
バーミラの性格
バーミラは飼い主さんに敬意を持って接してくれます。また、子猫のようにお茶目な一面があり、それは大人になっても続きます。掛け合わせに使われたバーミーズの甘えん坊でいたずら好きな性格と、チンチラ・ペルシャのとてものんびりとした性格を引き継いでいるバーミラは、遊ぶことが大好きで、愛情深く、優しい性格をしています。そのため、小さな子どもや他のペットとも仲良くすることに適しています。バーミラの特徴
バーミラの毛はシルクのような肌触りで、アンダーコートまでふわふわしています。バーミラの初期のブリーダーたちが、毛色や毛の長さの特徴以外は全てバーミーズと同じような猫種の作出を試みたこともあり、ペルシャ猫のようにマズルが短くて、目が真ん丸なバーミラはほとんどいません。バーミラの平均寿命や体重
バーミラの平均寿命は16〜18歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので長めといえます。平均体重はメスが3.5kg〜5.5kg、オスが5kg〜7kgです。バーミラの価格や相場
ブリーダーやペットショップから迎える場合、平均価格は20万円前後です。バーミラがかかりやすい病気
バーミラは先天的な理由により病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。バーミラの育て方
バーミラを家に迎えたら、定期的なトリミングを行うように心掛けましょう。バーミラのトリミング
トリミングとは「シャンプー」「ブラッシング」「耳掃除」「爪切り」などの、猫の体に関するお世話の総称です。猫の毛は「カットをしないと伸び続ける」ということはないので、長毛種だからといってトリミングサロンに行かなくても大丈夫です。むしろ、猫は室内飼いが基本ですので、動物病院に行くこと以外に外出をしたことがない子がほとんどだと思います。普段慣れていないトリミングサロンへ行って、見知らぬ犬や猫ばかりがいる場所にいるとストレスがたまってしまう子もいます。そのため、猫のトリミングは基本的に飼い主さんが行うことをおすすめします。長毛種の場合は毛に汚れがたまりやすいので、1〜2カ月に1回ほどシャンプーを行うことをおすすめします。また、毛が絡まりやすいため、毎日ブラッシングを行ってください。ブラッシングを飼い主さんが怠ってしまうと、毛球症や皮膚病などの病気になってしまう恐れがあります。
肉球の間に生えてくる毛の様子も豆にチェックして、伸びていたらカットしてあげてください。毛が生えたまま放置しておくと、フローリングの上で猫が走った際に滑って怪我をしてしまう恐れがあります。
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バーミラの迎え方
バーミラの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫の里親になる
保護され新しいおうちを探しているバーミラもいます。血統書を持っている猫は犬以上に少ないですが、雑種の中にはバーミラの特徴を持った子もいます。保護猫と飼いたい人のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてください。ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ブリーダーとキャッテリーの違いって?
「ブリーダー」は猫の飼育と繁殖を行っている人たちの総称です。ブリーダーの中でも、主要な猫の血統書登録団体であるTICAもしくはCFAに認められているブリーダーのみがキャッテリーと名乗ることが出来ます。