猫はきな粉を食べても大丈夫
猫は、きな粉を食べても大丈夫です。大豆からできているきな粉は植物性タンパク質に富んでおり、猫にとっても栄養がある食べ物です。きな粉は大豆を細かくしたものであるため、大豆よりも吸収しやすいのが特徴です。
猫が食べて大丈夫なきな粉の栄養成分
きな粉には、タンパク質のほかに、食物繊維やミネラル、多価不飽和脂肪酸などが含まれています。いずれも、適量を摂取すれば猫の体によい効果をもたらしてくれます。反対に過剰な摂取はかえって健康を損ねることになる可能性があるので、避けましょう。
きな粉の成分(100gあたり) | |
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エネルギー(kcal) | 451 |
たんぱく質(g) | 37.5 |
食物繊維(g) | 15.3 |
マグネシウム(mg) | 250 |
カルシウム(mg) | 180 |
リン(mg) | 680 |
鉄(mg) | 6.2 |
多価不飽和脂肪酸(g) | 13.61 |
たんぱく質
きな粉には多くのタンパク質が含まれています。たんぱく質は、人間だけでなく猫にとっても、丈夫な体づくりのために必要な栄養です。しかし、たんぱく質は体内では生成されません。そのため、食品などから摂取する必要があります。
食物繊維
きな粉は食物繊維も豊富に含みます。胃腸の調子を整える効果がある食物繊維は、便秘防止などに効果があります。食物繊維もたんぱく質と同じく体内では生成されないので、食品などから摂取する必要があります。
ミネラル
きな粉はミネラルの中でも、代謝に関わるマグネシウム、骨を強化する効果があるカルシウムやリン、酸素の体内運搬に関わる鉄などを含みます。多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸も、きな粉に含まれる成分の一つです。多価不飽和脂肪酸は「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」に分けられ、オメガ3脂肪酸は酸素の体内運搬に、オメガ6脂肪酸は血中コレステロールの低減やアレルギーの改善、皮膚・被毛の状態改善などに効果があります。
猫はきな粉を使った加工食品も食べて大丈夫?
きな粉には猫の健康に役立つさまざまな成分が含まれています。ここでは、猫にきな粉を与える際の注意点などを紹介します。
きな粉ミルク
きな粉とヤギミルクを混ぜた「きな粉ミルク」は、粉であるきな粉を液体の状態で摂取できるので、猫ちゃんも食べやすくなります。ヤギミルクに少量のきな粉を溶かしてあげましょう。猫は牛乳を飲むとお腹を壊すことがありますので、牛乳は与えないよう注意しましょう。きな粉クッキー
きな粉を練り込んで焼き上げたクッキーは、栄養も摂取できるおやつとして活躍してくれるかもしれません。飼い主さんの中には、きな粉・薄力粉・油・水などを使ってご自身でクッキーを焼く方もいらっしゃるようです。最近は無添加・無着色など、こだわりが詰まったものも発売されています。一方で喉が詰まることに注意しましょう。きな粉もち
「きな粉といえば、きな粉もち!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、弾力と粘り気のあるもちに粉であるきな粉を載せたきな粉もちは、猫が上手に食べられない可能性があります。のどを詰まらせたりむせてしまったりする危険性があるので、与えるのはおすすめできません。
猫にきな粉を与える際の注意点
アレルギー・砂糖には注意
猫の中には、きな粉にアレルギーを持っている子もいます。猫にきな粉を初めてあげる時は、少量のみあげるようにして、まずは様子を見るようにしましょう。アレルギーではなさそう、という場合も、きな粉を大量に与えることはしないようにしましょう。きな粉をあげすぎてしまうと、消化不良や嘔吐など、猫の身体に不調をきたしてしまう可能性があります。
なお、そのまますぐ食べられる(味の調整が済んでいる)人間用のきな粉には、猫には多すぎる量の砂糖が含まれています。そのようなきな粉は絶対与えずに、砂糖が入れられていないきな粉を購入して与えるようにしましょう。
猫にきな粉を与えるときは適量を
きな粉は、あげ方さえ注意すれば、猫も食べることができ、健康にも良い効果をもたらしてくれます。適量を適切な方法であげるようにして、きな粉の味を一緒に楽しみましょう。
総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
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