老犬が負担にならないシャンプーの頻度や方法をトリマーが紹介!寝たきりの場合の対策も

愛犬が老犬になってきたらサロン店が健康リスクの理由からシャンプーができないこともあります。しかし老犬も体を清潔に保つことは大切です。老犬のシャンプーの頻度や注意点、嫌がる場合、寝たきりの場合などの負担をかけない方法について、国内海外で15年以上の経験を持つ現役トリマーの大森先生が解説します。

老犬(シニア犬)にシャンプーは必要?

老犬にシャンプーは必要?

老犬(シニア犬)とは、一般的に小型犬・中型犬で7〜8歳、大型犬だと6歳〜といわれています。

シニア犬と言えど、人間と同じで犬も体を洗わずにいると体臭や皮脂、汚れなどが目立ってきます。そのため、定期的にシャンプーをしてあげる必要があります。また、清潔を保つだけでなく、皮膚炎やフケ予防などにもなりますので、健康管理としても大切です。

ただし、シニア犬にとってシャンプーは体への負担が大きくストレスになってしまうこともあります。頻度・時間ともに少なくしてあげることが老犬のシャンプーのポイントです。


老犬(シニア犬)のシャンプーの頻度

基本的に犬のシャンプーは月一回が目安とされていますが、シニア犬の場合は2カ月に一回を目安に、体調を見ながら行いましょう。

頻度はあくまで目安です。心臓が悪い、持病があるなどの場合は、もっと頻度を減らしてあげて、そのときの体調、気候の良い時を選んでシャンプーをしてあげるのが良いでしょう。

また、一般的にはシャンプーと併せて爪切り耳掃除、カットを行うことが多いですが、体の負担を少なくし、より短時間ですませるために、日を分けて行うのも一つの方法です。

「持病がある」「寝たきり」の場合

心臓病などの病気や寝たきりの場合、無理にシャンプーする必要はありません。ブラッシング後、お湯でタオルを濡らし固く絞って体全体を拭いてあげるだけでも全然違います。体臭が気になる場合はシャンプータオルで拭いてあげることによって、臭いの軽減にもなります。

トリミングサロン店の年齢制限

店舗によっても年齢制限は変わるため、行きつけのトリミングサロンや利用したいサロンへ事前に確認してください。健康状態によっては、年齢に限らずできる場合とできない場合がありますので、持病がある際は事前確認の際に伝えておくと良いでしょう。

高齢の場合、お出かけ自体がストレスになることがあります。てんかんなどの持病があると、ストレスが原因でシャンプー中に発作を起こすこともあり、シニア犬がサロンで断られている理由の一つでもあります。

シニア犬(老犬)のサロン店選び

年齢や体調を理解して対応してくれるサロンを選びましょう。

動物病院併設または系列のサロン

動物病院と連携をしているトリミングサロンは、体調が急変したときに直ぐに対応してもらえるところが多いです。また、かかりつけの動物病院に近いサロンでは正式な連携体制をとっていなくても対応してくれることもあるので、サロンへ相談すると良いでしょう。いづれにしても、病院の診察時間内にシャンプー予約をするのがポイントです。

出張トリミング

出張トリミングならトリマーが自宅へ来てシャンプーをしてくれるため、愛犬にとっても普段の生活の中でできるのでサロンよりはリラックスできるでしょう。出張トリミングでも何回かに分けて行いたい場合、優先してケアしてもらいたい部分を事前に伝えておきましょう。

負担をかけない老犬シャンプーの方法

高齢でサロンへ連れて行くのが難しい場合、ポイントさえ押さえれば自宅でシャンプーをすることも可能です。シニア犬ならではの注意点を把握した上で基本のやり方に沿ってシャンプーしてあげましょう。

Point1. 短時間でシャンプー・ブローする

老犬のシャンプー

  • バスタブに入っている間はお湯の湿度で苦しくなり、咳や呼吸困難になる場合もあります。心臓にも負担がかかるため、短時間で洗ってあげることが大切です。シャンプーをする前に、どこが汚れているのか確認しておくと、効率よく洗えます。

  • 耳、目頭(目やに)、肛門周り、足先、指の間など汚れやすいところを把握し、ポイントでしっかり洗うことによって時間短縮になります。また、こまめに舌や歯茎の色が白くなっていないかなどを確認して、早くシャンプーを終わらせてあげましょう。

  • リンスは指通りを良くするためのものなので、しなくても良いです。

  • 毛を乾かすときは、吸水性の高いタオルで根本からしっかりと乾かしましょう。内蔵を冷やさないために、お腹から乾かすと良いでしょう。

Point2. お湯の温度は低めに設定する

老犬のシャンプー

  • 皮膚疾患がある場合、熱いお湯が刺激となり皮膚が痒くなることがあります。
  • 心臓病など持病がある場合、熱いお湯だと湿度で苦しくなり、咳や呼吸困難になることがあります。

そのため、お湯の温度は36度前後が良いでしょう。(気候や愛犬の体温、体調に合わせて調節してください。)

Point3. 低刺激のシャンプーを選ぶ

シニア期は肌が弱くなったり皮膚疾患を抱えることが多いため、低刺激のシャンプーや薬用シャンプーが良いでしょう。また、短時間でシャンプーを終わらせるにはリンスインシャンプーもオススメです。
※薬用シャンプーに関しては獣医師に相談の上、使用してください。

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Point4. 基本のやり方をしっかり頭に入れて

短時間でシャンプーを終わらせるために、シャンプーの流れをしっかりと頭に入れておくことが大切です。

【基本の流れを動画で確認】



以下の関連記事から詳細を確認いただけます。


犬種別の老犬シャンプーの注意点

犬種別シャンプーの注意点

柴犬秋田犬コーギーなど毛が密なダブルコートの子は、シャンプー剤が皮膚に浸透するよう、しっかり地肌まで濡らしてからを付けて洗うようにしましょう。


短毛種

チワワダックスフンドなど短毛種の場合は、乾かしづらい指の間、鼻周りなどをしっかり拭いておくことにより、乾燥が早くなります。

長毛種

トイプードルマルチーズヨークシャーテリアミニチュアシュナウザーなどの長毛種は子犬の場合、特に毛が細く柔らかいためしっかり乾かさないと毛もつれや毛玉になってしまいます。

スリッカーブラシを使ってドライヤーで当てながら乾かしたあと、コームで毛が絡まっていないか確認するようにしてください。そのまま自然乾燥させてしまったり、手で乾かしたりすると毛玉の原因になります。

短頭種

パグフレブルボストンテリアなど短頭種の場合、他の犬種よりも鼻が低いため水を嫌がりやすい傾向にあります。シャワーを嫌がる場合は、スポンジを使って優しく濡らしてあげるようにしてください。

まとめ

老犬のシャンプー
シニア犬(老犬)のシャンプーは短時間で終わらせましょう
2カ月に一回を目安に、体調を優先して
お湯の温度は36度前後を目安に体調を見て調節を
もしもに備えて病院の診察時間内にシャンプーしましょう
愛犬がいつまでも快適に清潔に過ごせるよう、体調を第一優先にしつつ愛犬に合ったケアをしてあげましょう。