猫はピスタチオを食べても大丈夫? 殻付きは内臓を傷つける危険も

ナッツの健康効果に注目が集まる昨今、スーパーなどでさまざまな種類が並び、手軽に手に入るようになりました。なかでも「ナッツの女王」とも呼ばれるのが、ピスタチオです。栄養価が高いことでも知られるピスタチオを「猫にも食べさせてあげたい」と思う飼い主さんもいるかもしれません。でも、猫はピスタチオを食べても大丈夫なのでしょうか。ピスタチオが猫に与える影響をまとめました。

猫にピスタチオはNG!

凛とした猫""

ピスタチオは、猫が食べたからといって中毒が出るような成分は含まれていないように見えます。しかし、本来肉食動物である猫にとって、硬いピスタチオは消化がしにくい食べ物の一つです。

そのため消化不良の原因にもなりかねません。またピスタチオのようなナッツ類は、アレルギーの原因になることもあるのです。猫にピスタチオは与えないほうが良いでしょう。


殻付きピスタチオは危険

ピスタチオは殻付きのまま売られていることも多くあります。お酒のおつまみなどで、殻付きピスタチオを食べる人もいると思いますが、飼い猫がいる場合は気を付けてください。

硬い殻を猫が飲みこんでしまうと、喉に詰まったり、内臓を傷つけたりしてしまうことがあります。殻付きピスタチオを食べるときは、猫が誤飲しないように十分注意してください。


ピスタチオアイスやクッキーも食べさせないで

ピスタチオはアイスやクッキーなど、スイーツにもよく使われています。ついつい「少しだけなら」と猫におすそ分けしたくなる気持ちも分かりますが、猫に与えるのはやめておきましょう。

人間が食べているアイスやクッキーは糖分のほか、バターや牛乳なども多く使われています。猫の肥満にもつながるので、ピスタチオを使ったお菓子を猫にあげてはいけません。


ピスタチオの成分

ピスタチオ

そのままおつまみとして食べるのはもちろん、ケーキやアイスなど製菓の材料に使われることもあるピスタチオ。栄養豊富な食材として知られていますが、どのような成分が含まれているのか、詳しくみていきましょう。

ピスタチオの成分(いり・味付け、100gあたり)
エネルギー(kcal) 615
たんぱく質(g) 17.4
脂質(g) 56.1
炭水化物(g) 20.9
カリウム(mg) 970
ナトリウム(mg) 270
リン(mg) 440
脂肪酸(飽和、g) 6.15
脂肪酸(一般不飽和、g) 30.92
脂肪酸(多価不飽和、g) 16.42
食物繊維(不溶性、g) 8.3


脂質・脂肪酸

ヘルシーなイメージがあるピスタチオですが、実は脂質が多く含まれています。また同じく多く含まれる脂肪酸は、脂質の中でもエネルギー源として使われる脂質の主成分のこと。

脂質には体の中で作ることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜やホルモンを作る上では欠かせない栄養分です。ただし、脂質を過度に吸収してしまうと肥満などの原因になってしまいます。


カリウム

カリウムは、利尿作用があるほか、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、子猫の中には、情緒不安や筋麻痺などの症状がみられたという報告もされています。

とても大事な成分であることに間違いはないのですが、過剰に摂取することで今度は「高カリウム血症」の原因になってしまうため、注意が必要です。

タンパク質

タンパク質は、アミノ酸が鎖状になってできたものです。たんぱく質は、消化されることで、アミノ酸に分解され、小腸から体内に吸収されます。そのため、肉食動物の猫や、肉食動物に近い雑食性動物の猫にとって、たんぱく質はエネルギー源とされています。

リン

リンは歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。不足することで発育不良などの症状がみられるようになります。

また過剰摂取にも注意が必要です。特に、腎臓病を患う猫は、腎機能の低下でリンを体外へ排出しにくくなるので気を付けましょう。

猫が食べてもいいナッツはあるの?

ミックスナッツ

ピスタチオは猫に与えるのはおすすめしませんが、数あるナッツの中で猫が食べても良いものはあるのでしょうか。実は私たちの身近にあるアーモンドやクルミ、ピーナッツ、マカダミアナッツは中毒症状を起こしたり、アレルギーや消化不良の原因になったりしてしまうので、これらは猫に与えてはいけません。

またナッツ類は多くが脂質をふんだんに含んでいるので、いずれにせよ猫に与えないようにしましょう。


猫にピスタチオをあげないで

飼い主さんに抱かれる黒猫

ピスタチオは人気のナッツですが、猫には与えないほうがよいでしょう。もちろん故意ではなく、誤って床に転がったものを猫が食べてしまうこともあるかもしれません。そんなときは慌てずに様子を見て、誤飲後に気になる症状が出た場合は、速やかに獣医師に相談してください。

そのときには、食べたものの残りやパッケージを持っていき、いつ、どれくらい食べたのかをきちんと獣医師に説明できるようにしましょう。

※猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。


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