【獣医師執筆】猫はそうめんを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

【獣医師執筆】猫はそうめんを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

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暑い夏に欠かせないのが、そうめんです。つるりとしたのど越しは、夏バテで元気がない時でも食べやすく、調理も簡単なのがうれしいですよね。そんなそうめんは、猫が食べても大丈夫な食べ物です。そこで、そうめんに含まれる成分や猫に与えるときの注意点を解説します。

前提として、猫は総合栄養食のキャットフードを食べていれば、それ以外は与える必要がありません。

猫が食べて大丈夫なそうめんの栄養成分

そうめん

そうめんに含まれる成分は、それぞれの商品によって異なりますが、今回は茹でたそうめんに含まれる一般的な成分について紹介します。

そうめんの成分(茹で、100gあたり)
エネルギー(kcal) 127
水分(g) 70.0
たんぱく質(g) 3.5
脂質(g) 0.4
炭水化物(g) 25.8
リン(mg) 24
食物繊維(g) 0.9

表を見ても分かる通り、そうめんには特筆すべき成分が多く含まれているわけではありません。これは、そうめんの原材料が小麦、塩、水であることがほとんどのためです。

手延べそうめんであれば、ここに植物性油を使用します。そのため、特別な成分が含まれているわけではありませんが、水分は多く摂取できるので夏の暑い時期に、水分補給を兼ねて食べるのには良いといえるでしょう。



猫はそうめんを食べても大丈夫

そうめん

猫はそうめんを食べても大丈夫ですが、消化がしやすいように短く切ったものを与えてください。短く切ることで、猫がそうめんをのどに詰まらせる危険も少なくなります。

また、いくらそうめんがつるつると食べやすいからといっても、与え過ぎには注意が必要です。いつものごはんのトッピングやおやつ程度に、少量のみ与えるようにしましょう。

そうめんつゆは使っても大丈夫?

そうめんといえば、欠かせないのがめんつゆ。私たちにとっては、めんつゆがないそうめんは味気ないものです。でも、猫にとってめんつゆは不要です。

めんつゆには塩分が多く含まれていますが、過剰摂取による血漿(けっしょう)高カリウム濃度が続くと猫の場合は心疾患、心不全につながる恐れがあります。


薬味は使っても大丈夫?

そうめんを食べるときに、薬味としてワサビやネギを用意することは多いですよね。「せっかくなら猫も一緒に」と思う人がいるかもしれませんが、絶対に与えないでください。

ネギは猫にとって、危険な食べ物の一つで、もし誤って猫が食べてしまった場合は、すぐに獣医師に相談しなければいけません。また、ワサビは胃炎や下痢の原因にもなるので、猫に薬味を与えないようにしましょう。


与えていい量

そうめんを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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アレルギーに注意して

人間にもある小麦アレルギーは、猫も同様に注意しなければなりません。アレルギー症状は湿疹とかゆみが主ですが、嘔吐や下痢、喘息、口周りの腫れなどを引き起こすこともあります。


猫にそうめんを与える際は少量を

ねこ

夏を代表するそうめんは、猫が食べても大丈夫です。とはいえ、多くを与え過ぎるのは禁物です。猫にそうめんを与えるときは、少量ずつ与えて、アレルギーなどの症状が出ないかどうか、食べたあとはしばらく様子を見るようにしましょう。また、食べたあとに気になる症状が出た場合は、早めに獣医師に相談してくださいね。

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