犬にシシャモをあげないで! 特に干物は塩分の過剰摂取の原因に
食卓に登場することも多いシシャモを愛犬が食べてしまったら……。シシャモはまるごと食べることがほとんどで、犬にとっては骨など危険な場合があります。また塩分過多になることも。愛犬の欲しがる姿についつい与えたくなってしまいますが、シシャモは犬に与えないほうがいい理由があります。
犬にシシャモを与えないで

犬にシシャモを与えてはいけない理由は、塩分量にあります。シシャモに多く含まれるナトリウムは、塩分に含まれる成分の一つです。
確かに、塩分は犬にとっても必要なものですが、人間用に味付けされた料理を与えると塩分過多の原因となります。シシャモの干物は特に塩分量が多く、犬に与えるのは避けたほうが良いといえます。
塩分を取り過ぎると起こりやすい病気は?
塩分を過剰摂取し、血漿(けっしょう)高カリウム濃度が続くと、犬の場合は心疾患や心不全につながる恐れがあります。シシャモの種類

シシャモは本来、北海道の太平洋沿岸だけで穫れる魚のことを指しますが、漁獲量の減少によって代用魚として輸入されていた「カペリン」と呼ばれる魚のことをシシャモとして指すのが一般的になってしまいました。
「カペリン」は「カラフトシシャモ(樺太柳葉魚)」とも呼ばれ、もともとのシシャモは「本シシャモ」と呼ばれて区別されることもあります。
「本シシャモ」は高級魚になっており、一般的に食卓に並ぶのは「カペリン(カラフトシシャモ)」となります。
犬がシシャモを食べてしまったら

シシャモを犬が誤って食べてしまっても、急激に変化があるとは限りませんが、気になる様子があればすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
その際に、「いつ」「どのくらいの量」を食べたかを正確に伝えることで獣医師の診断がしやすくなります。
誤飲したことがわかった時点ですぐに動物病院に行くことが好ましいですが、時間帯や愛犬の様子によってはまず電話で獣医師の指示に従うことも良いでしょう。
決して素人判断で「大丈夫そうだから」と放置してはいけません。数日後に症状が現れる可能性もありますので、異変が無いか目を離さないようにしてください。
まとめ

犬にシシャモは与えないで
理由は製造過程で大量の塩を使用していること
塩分の過剰摂取は心疾患や心不全につながる恐れがある
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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