犬の誤飲・誤食 | 食べてはいけないもの、症状や応急処置など

犬の誤飲は、犬と過ごしていて最も注意したいことの一つです。異物は飲み込んでしまったものにより、症状と対処が変わるため注意が必要です。飲み込んだ直後は元気でも、自宅で様子を見ているだけでは手遅れになる可能性も否定できません。今回は、誤飲による症状や、応急処置などを説明します。

年末年始は犬の誤飲事故が多発! アニコム発表の誤飲事故調査

犬に不慣れな来客が危険な食べ物を与えてしまった――アニコム損害保険が発表した犬の誤飲事故に関する調査で、12月から3月まで年末年始の発生件数が多く、年齢別では0歳から1歳の幼年期、犬種別では、ボストン・テリアバーニーズ・マウンテン・ドッグが特に注意が必要だということが分かりました。

アニコム損保発表の犬の誤飲事故調査

年末年始はクリスマスやお正月、バレンタイン、ホワイトデーなど1年を通してイベントが最も多い時期。来客も多く、犬に不慣れな人が危険な食べ物を放置してしまったり、与えてしまったりする事故が少なくありません。特に12月のクリスマスシーズンはポインセチア、プレゼントのリボンなど、犬にとって危険なものが増える時期。ポインセチアの葉や茎の誤飲は胃腸炎を、リボンの誤飲は腸閉塞を引き起こす危険があります。

アニコム損保発表の犬の誤飲事故調査

年齢別の発生件数では好奇心が強く警戒心が弱い0歳から1歳が多く、年齢が上昇するとともに低下していきます。犬種別で多いのは、ボストン・テリアバーニーズ・マウンテン・ドッグキャバリア・キングチャールズ・スパニエルジャック・ラッセル・テリアラブラドール・レトリーバーフレンチ・ブルドッグと続きます。

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誤飲は飼い主の注意で防げる事故の一つです。年末年始は忙しく注意が散漫になりがちな時期ではありますが、片付けや来客・愛犬の行動に注意をして誤飲事故を防ぎましょう。

今回の調査は、2014年4月1日から2015年3月31日にアニコム生命保険のペット保険「どうぶつ健保」の契約を開始した犬45万6822匹の異物誤飲による請求を対象に行われました。

犬が食べてはいけないもの

異物

チョコレート玉ねぎなどのネギ類は最も有名です。チョコレートは下痢嘔吐、神経症状を引き起こす可能性があり、ダークチョコのようなカカオの成分が多く含まれるものでは更に注意が必要です。ネギ類は赤血球を破壊して貧血を起こす可能性があります。加熱しても、煮汁を飲んだりしても発症する可能性があります。また、近年ぶどうの摂取により急性腎不全を起こすケースが報告されています。全ての犬がなるわけではありませんが、与えない方がベターです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

液状の異物

農薬や殺虫剤、自動車の不凍液、ガソリンなどの燃料、油、アルコール、エタノール、漂白剤などの強い酸やアルカリの液体などさまざまな液体異物が犬にとっての毒物になり得ます。摂取した種類と量によって症状が異なりますが、液状であるため、吸収が早く重篤化することも多いため注意が必要です。また、コーヒーや紅茶といった飲料もNGです。

固形の異物

人間の薬、散歩中の小石や家の中のおもちゃや乾燥剤などさまざまなものが原因になります。大き目のジャーキーも時には食道に詰まることがあります。胃内にある小さい異物であれば、お薬を使った催吐処置によって吐かせたり、胃洗浄することができますが、固形異物は胃に残ったり、腸に詰まると腸閉塞を引き起こし、処置が遅れると腸が壊死して命に関わることもあるため、注意が必要です。

その他に身の回りで考えられるもの

  • キッチン周り:アルミホイル、ウエットティッシュ、キャップ、サランラップ、スポンジ、石鹸
  • 文房具:プラスチック、鉛筆、クリップ、消しゴム、革製品、金属、カミソリ
  • 衣服:ボタン、靴下、コットン、タオル、ぬいぐるみ、ひも、ファスナー、ゴム
  • その他、アイスの棒、イヤホン、木(枝)、カイロ、首輪、硬貨、トイレシート、ナプキン、ゴキブリ駆除剤

植物

一般的に売られている観葉植物(ポインセチア、ポトス、ヒアシンス、チューリップ、シクラメンなど)にも犬に対して毒性を示すものがあります。下痢嘔吐などの消化器症状や、水疱などの皮膚症状、重症になると神経症状や死亡例もあるため注意が必要です。

誤飲した場合の応急処置

異物を誤飲した場合、食してからの時間経過によって対処が変わってきます。具体的には次の通りです。

時間でみる

1時間未満

1時間未満であれば早急に動物病院へ行きましょう。この場合は食べてしまった詳細や成分など、知りうる限りの正確な情報を病院へ伝えてください。来院前には電話連絡を必ずしてください。

1時間以上が経過

この場合は、徐々に消化吸収が始まり、胃内のものを吐き出させることができないため経過を観察してください。ただ、個体差もあるため食してしまった異物を動物病院へ連絡し、指示を仰いでください。

6時間以上経過

この状態で発見した場合は、どうすることもできません。もちろん吐き気や体調不良を訴えている場合は早急に病院ですが、状態が変わらない場合は食事を与えず次の日に病院でレントゲン・エコー検査を受けてください。費用は病院によって異なります。

異物によって変わる対処

農薬や殺虫剤

液状異物は吐かせた方が良いものと、悪いものがあります。農薬や殺虫剤であればできるだけ早期に吐かせることをオススメします。逆に強酸性やアルカリ、塩素系の液体などは吐かせると食堂を傷め、肺炎を起こす可能性があるため、まずは動物病院へ連絡しましょう。また、ヒトでよく解毒剤として用いられる卵白は犬にとっては害になるため与えてはいけません。

簡単に取れそうな固形の異物は除去

まずは口の中をよく観察してください。飲み込んだと思っても口の中に引っかかっていることがあります。その際には簡単に取れそうであれば注意深く除去していただくと良いでしょう。ただし、無理に除去しようとすると口の中を傷つけることがあるので注意が必要です。固形の異物は形状と大きさにより、お薬を使って吐かせることができますが、あまりに大きかったり、尖った形状のものであれば危険なため、全身麻酔下での内視鏡による異物除去や胃切開、腸切開の手術が必要なこともあります。何にしても早めの受診をオススメします。

予防は部屋の整理から

綺麗に整理された部屋に見えても、危険な植物やおもちゃなど、犬にとって危険なものはよく部屋に存在しています。改めて部屋を見渡してみましょう。日頃から気を付けて、楽しい愛犬との生活を過ごしてくださいね!

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