【トレーナー解説】ターゲットトレーニングで犬のしつけを行う方法を解説
「ターゲットトレーニング」という方法をご存知ですか?これはイルカのトレーニングに用いられるトレーニング法で、ターゲットスティックというツールを使った方法です。今回は、ターゲットトレーニングとはどんなものか、犬のしつけにおける活用法をドッグトレーナーの西岡が紹介します。
ターゲットトレーニングとは
「ターゲット」である長いスティックの先に、イルカが口先でタッチすることでイルカは報酬がもらえます。
ターゲットを少しずつ水面から上げていくことで、迫力あるジャンプができるようになります。
イルカの場合の報酬は「ホイッスルの音とエサの魚」です。犬に置き換えるなら、「GOOD!」など褒め言葉や「クリッカーの音」+「おやつ」にあたります。
ターゲットトレーニングは、距離が離れていて誘導できないような場面でとても役立つため、犬のトレーニングにも活用できます。
犬に教えるターゲットトレーニング
「回れ」を教える場合
今回は、犬に「回れ」を教えるときを想定します。通常は、おやつを持った手を鼻先に近づけて、ゆっくり弧を描くように犬を誘導します。これをターゲットトレーニングに置き換えていきます。
「手」を指示棒などのターゲットに変えることで、少し離れた位置でも誘導することができます。
その他のトレーニング
その他、ターゲットトレーニングで教えやすいのは、犬に横へついて歩いてもらう「ヒール」や「ついて」です。大型犬なら顔の位置が高いので、おやつでも誘導しやすいですが、中型犬や小型犬は、どうしても飼い主が前かがみになるため歩きにくく、トレーニングをしづらい姿勢になりがちです。
ここで指示棒を使うと、トレーニングがしやすくなります。事前に「ターゲットを鼻で触る」ということを教えておけば、前かがみにならずに犬に「正しい位置」を教えて歩くことができます。
ターゲットトレーニングの教え方
Step1. ターゲットを用意する
ターゲットは、犬にとって目印になるものであればなんでも構いません。できれば指示棒など、距離を調節できるものだとより幅広い場面で使うことができます。
その場合、先端が大きく丸みのあるもののほうが犬も触れやすく、ケガのリスクも抑えられます。
Step2. ターゲットに慣れさせる
まずはターゲットを犬に見せ、怖がらないことを確認しましょう。ゆっくりとターゲットで軽く犬の体や犬の鼻先に触れてみます。
犬も、初めて見るもので急に触られたら驚くため「いい子だね」「えらいね」など優しく声をかけてあげながら触るようにしましょう。
Step3. コマンドとセットにする
コマンドは「タッチ」や「ターゲット」など、犬も飼い主も聞き取りやすいものにしましょう。ターゲットで犬の鼻先に触れ、コマンドを言い、できたらおやつをあげます。
何回か繰り返して「慣れてきたかな」と思ったら少しずつターゲットの位置を離していきます。
\One Point!/
クリッカーをすでに知っていれば、クリッカーと合わせて練習することでより早く教えることができます。少しずつ練習することで、「ターゲットを見たら追う」「コマンドを言ったら触りに行く」という行動ができるようになっていきます。
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まとめ
ターゲットトレーニングとは、主にイルカのトレーニングに使われている方法
先端が大きく丸みのある棒のようなものを使用すると良い
犬が怖がらないよう、少しずつ慣らしていくことが大切
愛犬とのコミュニケーションツールの一つとして、ぜひ試してみてください。
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