【獣医師執筆】犬にグミはNG!理由と危険性や食べてしまった場合の対処法を解説

【獣医師執筆】犬にグミはNG!理由と危険性や食べてしまった場合の対処法を解説

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小腹を満たすにもぴったりなグミですが、食べたあとの残りをついついテーブルの上に置きっぱなしにしてしまう、なんてことはありませんか?飼い主の食べ物に興味津々の愛犬が、そのグミを間違って食べてしまうトラブルもあるようです。グミは犬にとって危険な食べ物なので、誤飲してしまうことのないよう注意しましょう。

犬にとってグミが危険な理由

グミ

キシリトール

実は、グミにはキシリトールが使われているものが多くあります。人間にとっては虫歯予防のガムや歯磨き粉として親しまれていますが、犬がキシリトールを摂取してしまうと重い中毒症状を引き起こす可能性があります。

インスリンが大量に放出され低血糖に陥ったり、肝機能が低下したりすることが分かっているので、グミに限らずキシリトール入りの食べ物は犬に与えてはいけません。


窒息・腸閉塞の原因に

グミといえば、弾力ある歯ごたえが特徴です。そのため、グミを食べるときはしっかり咀嚼してから飲み込む必要がありますが、犬の場合噛まずに飲みこんでしまうことが珍しくありません。

そもそもグミはあの食感ゆえに噛みづらく、飲み込んだときに喉につまりやすい食べ物です。最悪の場合、窒息してしまう危険があります。

また運よく飲みこめたとしても体内でつまってしまい、腸閉塞を引き起こすことも考えられます。特に小型犬はリスクが高いため、誤飲しないよう注意しましょう。

犬がグミを誤飲してしまったときの対処法

グミ

犬がキシリトール入りのグミを食べた場合は、すぐに動物病院に連絡しましょう。キシリトールの摂取による中毒症状は、1時間以内に重篤化してしまう恐れがあるため、まずは電話で病院に連絡し、獣医師から指示を受けてください。

獣医師の判断によっては、病院に向かう前に嘔吐を促すよう指示がある可能性があります。その場合は、獣医師の指示通りに動いてください。

またキシリトールが入っていないグミの場合でも、食べた後はしばらく様子を見るようにしてください。もし愛犬が普段とは違う様子を見せるようなら、獣医師に相談するようにしましょう。


犬はグミの実を食べても大丈夫?

グミの実

梅雨のころになると赤い実を付けるグミの木。スーパーなどで販売されることはほとんどありませんが、庭や公園などで見かける機会があるかもしれません。

お菓子のグミは犬が食べると危険ですが、グミの実は犬が食べても問題はありませんが、積極的に自ら食べさせる必要は全くありません。グミの実の渋みの原因であるタンニンはポリフェノールの一種で、コレステロールの酸化を防ぐことによって動脈硬化のリスクを下げる効果が期待できます。

参照:ASPCA

まとめ

ベッドの上にいる犬
グミには犬にとって危険なキシリトールが含まれることが多いのでNG
窒息・腸閉塞のリスクもある
誤飲したしまったらすぐに動物病院に連絡する
犬がグミを食べるのは危険です。おいしいお菓子を愛犬と楽しみたい気持ちも分かりますが、グミは飼い主だけが楽しむようにしましょう。また、誤飲しないよう日頃から注意してください。

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