犬が後ろ足で蹴る意味とは?理由や注意点などを解説

排泄後や、お散歩中などに犬が後ろ足で蹴る行動を見たことがあると思います。地面を激しく蹴りあげる他にも、寝ている時に足をバタバタさせるなど、足を動かすシーンはさまざまです。基本的に犬が後ろ足で蹴るのは決して問題のある行動ではありません。その行動の理由としては縄張り意識や感情など本能行動の一種であることが多いです。今回は犬が後ろ足で蹴る意味について解説します。

犬が後ろ足で蹴る行動の意味

目覚めた犬

マーキング

犬が排泄したあとに、自分の排泄物に向けて後ろ足で蹴る様子は、排泄物を隠したり、匂いを消したりしようとしているように見えますが、実は逆の意味であり、この行動は犬にとってマーキングの一種です。

排泄物に向かって勢いよく土を蹴り上げることによって匂いを広げようとしているのです。また、犬は肉球から分泌物を出すため、後ろ足で蹴り上げることで自分の匂いを地面こすりつけながら広げることができます。

この行動は特に去勢前のオスに多く、犬にとって縄張りの主張を意味するのです。

愛情表現

犬が寝ているときやくつろいでいるときに後ろ足で蹴ってくることは愛情表現を意味する場合が多いです。飼い主に対して蹴ってくるような行動も「遊びたい」「構ってほしい」という気持ちを伝えようとしているのです。

犬がこのような行動をとってくる時はたっぷり愛情を伝えてあげましょう。犬との信頼関係や愛情を確認する大切な時間になります。

怯えや威嚇

他の犬や見慣れない人に対して犬が吠えながら後ろ足で蹴る行動をとるときは「怯え」や「威嚇」を意味することがあります。この場合は、マーキングの時の姿とは少し違い、表情や姿勢も引いているようなところがあります。

犬がこういった行動をとったときは、まず気分を落ち着かせて興奮を抑えてあげること。飼い主が優しくなだめることで、安心させてあげましょう。

病気の可能性

犬が後ろ足で蹴る行動に違和感がある場合、考えられる原因の一つとして膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)の可能性が考えられます。

膝蓋骨脱臼は膝の骨がずれる疾患でポメラニアンボストンテリアプードルヨークシャーテリアアなどの小型犬に多く見られます。

先天性・外傷性の両方がありますが、一般的には先天的なものが多いとされています。

その他、犬が寝ているときに後ろ足が痙攣しているように動く場合はてんかんや中毒、腎機能不全などが疑われます。犬の後ろ足を蹴り上げる動作に違和感を感じた時はかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。



犬が後ろ足で蹴る時の注意点

犬の後ろ足

周囲に配慮を

お散歩中に草や土を飛ばしすぎて周囲に迷惑をかけるような時は飼い主がストップをかけてあげる必要があります。排泄後の行動であれば早めに排泄物を片付けたり、場所を移動してあげたりしましょう。

ケガを負う可能性

何度も同じ場所を蹴っていると犬の肉球や爪が傷つく可能性があります。硬い地面や真夏の暑いアスファルトなどにもご注意を。

特に肉球や爪が柔らかい仔犬や乾燥しやすい老犬はケガをしやすいので頻繁に見かけるようであれば、違うことに興味を持つよう遊んであげる・声をかけるなどで対策しましょう。

犬が後ろ足を蹴る場合は理由を考えてみて

寝転ぶ子犬

本能行動の一種である場合が多いです
後ろ足を蹴るタイミングによって意味はさまざま
マナーや安全に配慮しましょう
病気の可能性が考えられるときは病院へ

犬が後ろ足を蹴ることは犬にとって本能による行動であるため、止める必要はありません。犬の本能を尊重してあげつつ、マナーや安全に配慮してあげることが大切です。