猫はささみを食べても大丈夫! その栄養素や注意点などを解説

猫はささみを食べても大丈夫! その栄養素や注意点などを解説

猫にとってささみはおやつなど上手に取り入れたい食材です。レンジ調理や、焼き、茹でなどの猫用のレシピも豊富にあります。たんぱく質やナトリウム、リン、カリウムなどのささみの成分や、注意点について解説します。

猫はささみを食べても大丈夫!

猫

猫は、鶏肉アレルギーを持っていない限りささみを食べることができます。ただし、ささみにはリンが多く含まれているため、与えすぎには気をつけましょう。

リンの過剰摂取は、腎不全を患うリスクが高くなります。腎臓の役割である、血中の老廃物をろ過したり、体に必要な水分の調節をする機能を衰えさせ、尿毒症や脱水症状を引き起こします。特に慢性腎不全は不治の病気です。注意して様子を見ながら、少しずつあげるようにしましょう。

リンを過剰摂取するとカルシウムが不足して骨が弱くなりますので、カルシウムとリンのバランスを考えてあげることも必要です。リン1に対してカルシウム1.2~1.5が理想的なバランスです。


ささみ(茹で)の成分

ささみ

鶏ささみは、胸の中央あたりにある部位です。鶏が羽ばたく際に最もよく使う部位なので脂肪分が少なく良質なタンパク質が含まれています。筋肉の成長をサポートしてくれる健康食材です。ささみにはどのような成分が含まれているのか紹介します。

ささみの成分 ※可食部100g当たり
エネルギー(kcal) 125
水分(g) 70.6
たんぱく質(g) 27.3
脂質(g) 1.0
ナトリウム(g) 29
カリウム(g) 280
リン(g) 200
マグネシウム(g) 21
ナイアシン(g) 10.5

たんぱく質(アミノ酸)

タンパク質は、人間だけでなく猫にとっても丈夫な体づくりのために必要な栄養です。しかし、タンパク質は体内では生成されません。そのため、食品などから摂取する必要があります。

脂質

脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜やホルモンを作る上では欠かせない栄養分です。ただし、脂質を過度に吸収してしまうと肥満などの原因になってしまいます。

リン

リンはカルシウムとともに骨を構成する重要なミネラルです。欠乏すると骨が弱くなるなど、成長に悪影響が出てしまいますが、過剰に摂取すると腎疾患のもとになることもあります。

ナトリウムとカリウム

ナトリウムとカリウムは相互に作用しながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして恒常性を維持しています。ナトリウムは過剰摂取すると高血圧やガンの可能性が高まります。また、カリウムは過剰摂取してしまうと腎臓の機能に異常を来たす恐れがあります。

ナイアシン

ささみには、脂質や糖質を分解することができるナイアシンという成分が含まれているためコレステロールが下がり、肥満防止につながります。

猫にささみをあげる際の注意点

猫

猫にささみをあげる際の注意点について紹介します。

猫は偏食になりやすい動物

猫は餌の好き嫌いが多く、偏食になりやすい動物です。鶏のささみは猫にとっては非常に好まれやすいので、ドライフード以外の食材に慣れてしまうと、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードに戻ってくれないことがあります。与えすぎには注意しましょう。

鶏肉アレルギーに注意

鶏肉アレルギーに限った話ではありませんが、生まれつきの体質による先天性のアレルギーと、長い期間同じ食材を食べて発症してしまう後天性のアレルギーがあります。鶏肉アレルギーを持っている子もいますので最初は少量を食べさせることからスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。

  • 下痢嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血

腎不全や尿結石などの腎臓に疾患を持っている場合

ささみはたんぱく質が豊富なので、猫にとって悪影響になる場合もあります。腎不全や慢性腎臓病などの腎臓に疾患を抱えている場合にたんぱく質が豊富な食材を摂取してしまうと、病気の症状が悪化してしまう恐れがあります。腎臓病に関して詳しくは、以下の記事をご覧ください。


生肉は食べられる?

鶏肉に限らず、牛肉豚肉など肉全般を猫に生で与えることは、感染症の恐れがあります。詳しくは、福地先生による以下の記事をご覧ください。


香辛料に注意

スーパーマーケットで販売されているささみは、人間用に味付けされている場合は与えることを避けましょう。また、BBQソースなどで味付けをした肉をあげることも止めておきましょう。多くのソースは大量の塩や砂糖、猫が決して口にしてはいけない食材であるにんにく玉ねぎ、ナツメグなどが含まれています。

もし、誤ってソースがかかったささみを食べしまった場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。食べ物を摂取してから、数時間後に中毒症状が現れる場合もありますので注意が必要です。


骨付き肉は危険です

加熱された骨は、非常にもろくなっています。そのため、猫が骨付き肉を食べると、内臓を傷つけたり、消化されずに腸閉塞になったりする可能性があります。また、最悪の場合、窒息死も考えられます。

ささみのゆで汁は大丈夫?

ささみのゆで汁は、使うことができるので、有効活用させましょう。愛猫が風邪を引いて、食欲が低下した時は、ゆで汁をかけてドライフードをふやかして与えると、食欲がそそられて食べてくれます。ゆで汁は水分補給にも役立つので、あまり水を飲んでくれないネコちゃんに与えても効果的です。

猫用のささみを使ったおやつなら安心

料理をするのが少し面倒……という方はささみのおやつを購入してみてもいいかもしれません。鶏肉特有の歯ごたえに猫も喜んでくれるはずです。

シーバ 成猫用 贅沢ささみ
Amazonで見る

猫にささみをあげるときは適量を

猫

猫にとって鶏ささみは健康的な食材です。ただし、与え方やアレルギーには気を付けてください。基本的にささみだけですと、栄養に偏りが出てしまうので、キャットフードのトッピングやおやつとして適量をあげることをオススメします。

また、人間にとって美味しい食材でも、猫にとっては危険な食べ物もたくさんあります。それらをきちんと理解した上で、楽しいペットとの食ライフを過ごしてくださいね!

※本記事は猫にささみを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

Share!