【獣医師執筆】猫は干し芋を食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説
さつまいもを使った自然派おやつといえば、干し芋です。さつまいも本来の栄養がぎゅっと詰まっている上に、ほんのりした甘さと程よい歯ごたえで食べ応えもあり、特に女性からの支持を集める干し芋を「せっかくなら愛猫と一緒に楽しみたい」という人もいるのではないでしょうか。猫は干し芋を食べても大丈夫ですが、気をつけたいこともあります。その理由を干し芋に含まれる栄養や成分とともに、詳しく紹介します。
前提として、猫は総合栄養食のキャットフードを食べていれば、それ以外は与える必要がありません。 さつまいもを蒸して干し乾燥させたものが干し芋です。美容に良いといわれる成分が多く含まれるため、おやつとして好んで食べている人も多くいます。そんな干し芋を猫に与えるときには注意したい点は次の通りです。
干し芋を総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
猫は少量であれば、干し芋を食べても大丈夫ですが与えるときに注意したいことがあります。干し芋は、純粋にさつまいもだけを使って作られているものもありますが、なかには砂糖や添加物が加えられたものもあります。猫に干し芋を与えるときは、砂糖や添加物を使っていないものを選び、消化しやすいように細かく刻んで与えるようにしましょう。
日本で長く愛されている自然派スイーツの干し芋は、猫が食べても大丈夫な食材です。とはいえ、肉食動物である猫にとって、干し芋は必ずしも必要な食べ物ではありません。与え過ぎには注意して、特別な日のごほうびやしつけのときのトリーツとして、うまく愛猫との暮らしに取り入れるようにしましょう。また食べるのを嫌がった場合は、無理に与えなくても大丈夫です。
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
猫は干し芋を食べても大丈夫
- 糖質に注意
- 消化不良に注意
- アレルギーに注意
1.糖質に注意
甘さがおいしい干し芋ですが、多くの糖質が含まれています。そのため、少量なら問題ないですが、頻繁に与え続けると肥満の状態になってしまう恐れがあります。干し芋を総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
2.消化不良に注意
猫は炭水化物を消化するのが苦手です。そのため、キャットフードであっても炭水化物含有量が40%を超えると、下痢や鼓腸など消化不良の兆候が表れ、高グルコース血症や本能性フルクトース尿症などが生じることがあります。炭水化物が多く含まれる干し芋をおやつとして少量与える分には問題ありませんが、注意点はしっかりと確認してから与えるようにしましょう。3.アレルギーに注意
まれではありますが、アレルギーを持っている子もいるので最初は少量を食べさせることからスタートさせてあげましょう。干し芋を与えたあとに皮膚をかゆがったり、目の充血がみられたりした場合は、獣医師に相談してください。猫が食べて大丈夫な干し芋の栄養成分
干し芋の成分(蒸し切干、100gあたり) | |
---|---|
エネルギー(kcal) | 303 |
水分(g) | 22.2 |
たんぱく質(g) | 3.1 |
脂質(g) | 0.6 |
炭水化物(g) | 71.9 |
カリウム(mg) | 980 |
食物繊維(水溶性、g) | 2.4 |
食物繊維(不溶性、g) | 3.5 |
カリウム
カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。食物繊維
食物繊維は胃腸環境を整え便秘解消などに役立ってくれます。一方で、もともと肉食動物であった猫にとって食物繊維は消化しにくい成分でもあります。ビタミン類
干し芋には、ビタミンB1やビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類が含まれています。そのため抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できます。猫に干し芋を与える際の注意点
猫は少量であれば、干し芋を食べても大丈夫ですが与えるときに注意したいことがあります。干し芋は、純粋にさつまいもだけを使って作られているものもありますが、なかには砂糖や添加物が加えられたものもあります。猫に干し芋を与えるときは、砂糖や添加物を使っていないものを選び、消化しやすいように細かく刻んで与えるようにしましょう。
猫に干し芋を与えるのは最低限でOK
日本で長く愛されている自然派スイーツの干し芋は、猫が食べても大丈夫な食材です。とはいえ、肉食動物である猫にとって、干し芋は必ずしも必要な食べ物ではありません。与え過ぎには注意して、特別な日のごほうびやしつけのときのトリーツとして、うまく愛猫との暮らしに取り入れるようにしましょう。また食べるのを嫌がった場合は、無理に与えなくても大丈夫です。
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