
愛猫がティッシュを散らかすとお悩みの飼い主さんもいると思います。ティッシュボックスに入るのが好きな猫ちゃんもいますよね。猫はなぜティッシュが好きなのでしょうか? 猫のおもちゃと考えれば飼い主さんの片付けが大変なだけで済みますが、猫がティッシュを食べる場合には注意しなければいけません。今回は猫がティッシュに夢中になる理由から、いたずらされないための対策まで紹介します。
この記事のまとめ
- 猫がティッシュを好きなのは、穴への興味や狩猟本能が刺激されるため
- ティッシュを食べると腸に詰まることもあり、吐けない・食欲がない・便が出ないときはすぐ受診
- 怒っても効果はないので、ひっくり返す、ふた付きケースを使うなど触れない工夫をする
- 1日2〜3回、10分程度遊んであげると、いたずらが減ることが多い
猫がティッシュを好きな理由

猫ちゃんはティッシュボックスが大好き。夢中になって中身を取り出したり、穴に手を突っ込んでみたりと、楽しく遊ぶ子は多いですね。なぜティッシュは猫をそんなに魅了してしまうのでしょうか。
猫は知らない場所は苦手ですが、自分がよく知っているテリトリー内であれば、珍しいものや目新しいものにとても興味を抱きます。猫の祖先は狩りをして生活していたので、その遺伝子を受け継いだ現在のイエネコも狩猟本能は旺盛です。そのため、動くものや狩りの獲物に似ているものには、狩猟本能が激しく刺激されてしまうのです。ティッシュは猫の興味や本能をかきたてるものなのです。
1. 穴に手を突っ込みたくなる
ティッシュが猫を魅了するポイントの一つとして、小さくて狭い穴が開いているという点があります。猫は穴に前足を突っ込んでみるのが好きですね。ティッシュボックスに限らず、穴に前足を突っ込んでみる姿を、猫を飼っている人であれば見たことがあるでしょう。これは「穴の中に何が入っているのか」という興味と、狩猟本能によるものです。
猫の祖先であるリビアヤマネコの獲物は、虫や小型の爬虫類、ネズミやモグラといったものが多く、穴に住んでいるものもたくさんいます。そのため、それらが潜んでいそうな穴に手を突っ込んでみたくなってしまうのです。
ティッシュボックスには、穴が開いているので前足を突っ込みたくなるというポイントと、前足を突っ込んでみたらティッシュという獲物が取れるという、二重の魅力があるのです。
2. ティッシュを引き出すのが楽しい
猫はおもちゃで遊ぶときも、動きがあるものが大好き。ティッシュは自分では動きませんが、穴に手を突っ込むたびに取れてきて、ひらひらと動いたり、くしゃくしゃになったりと形が変化するなど、猫が楽しくなるポイントがたくさんあるのです。
そのため、ティッシュボックスからティッシュを引き出して部屋中にティッシュの雪を降らせてしまったり、ティッシュボックスからすべてのティッシュを取り出してしまったりと、遊び倒してしまうのです。
3. 狩りの本能を刺激する
猫がティッシュを好きなのは、ティッシュボックスからティッシュを取り出すという行動が、狩りのときの行動に似ているからという意見もあります。野生の猫は小型の鳥も狩りの獲物とするのですが、捕まえた鳥の羽をむしって食べます。その羽をむしる行為とティッシュを取り出す行為が似ているので、狩猟本能が刺激されるというものです。
確かに、前足で取り出したティッシュを口でもビリビリにしてしまうことがありますし、ティッシュのひらひらしている様子は羽に似ているかもしれませんね。
4. 箱に入りたくなる
ティッシュボックスの取り出し口の小さい穴に、体重が3~4kgほどもある成猫は入ることはできませんが、小さい子猫であれば入り込むことも可能です。猫はかなり小さい箱でも、箱を見ると入りたくなってしまうので、ティッシュボックスに潜り込んでしまう猫もいるでしょう。
筆者は保護活動をしていますが、ティッシュボックスの空き箱を、子猫を保護したときの簡易トイレなどに使うことがあり、上の部分を切って使っています。そうすると、大人の猫たちでもすかさずティッシュボックスに入ってきますよ。
5. 箱の上に乗りたくなる
ティッシュボックスを見ると、上に乗りたくなってしまう猫ちゃんもいます。猫は少しでも高いところがあるとそこに上がりたくなりますし、また囲われた場所が好きなので、少しでも囲われた感じがあるとそこにいたくなります。
箱でなくても、畳まれた洗濯物の上や雑誌の上など、ほかとちょっと違う、仕切られた感じがある場所を猫は好むので、ティッシュボックスにも乗りたくなってしまうのです。もっとも、子猫ならともかく、大人の猫の体重ではティッシュボックスがつぶれてしまうこともあるのですが。
6. 守りたくなる
猫はお気に入りのおもちゃや自分の獲物と見立てたものを、ほかの猫や飼い主さんに取られないように守ったり、隠したりする習性もあります。猫ちゃんがティッシュを守るのでティッシュペーパーを取ることができない、という話もときどき聞きますが、猫ちゃんはお気に入りのティッシュペーパーを守って、自分のものであると主張しているのかもしれませんね。
猫がティッシュを誤飲するリスク

筆者も猫に何度かティッシュの吹雪を降らされたことはありますが、食べられたという経験はありません。しかし、なかにはティッシュペーパーを食べてしまう猫ちゃんもいるようです。猫の異物の誤飲は珍しいことではないので、ティッシュペーパーを食べてしまう可能性がないとはいえないでしょう。
食べてしまった異物を自分で吐き出せればよいのですが、吐き出せなかった場合は消化管などに詰まって、最悪の場合、死に至ることもあります。手術などリスクの高い治療をせざるを得ないこともありますので、注意が必要です。
特に、布をかじったり食べたりしてしまう子はティッシュペーパーも食べる可能性が高いので、飼い主さんがしっかり管理をしてあげる必要があるでしょう。
ティッシュを食べてしまったときの対処法
猫がティッシュを食べてしまったら、まずはいつ、どのくらいの量を食べたかを確認しましょう。
ひとかけら程度であれば、便と一緒に出てくることもあります。食べたあとは数日間、元気や食欲があるか、便が出ているかをよく観察してください。
次のような様子が見られる場合は、腸などに詰まっている可能性があります。すぐに動物病院に連絡しましょう。
- 何度も吐く、吐こうとしても吐けない
- 食欲がない、元気がない
- 便が出ない
- おなかを触られるのを嫌がる
大量に食べてしまったときは、症状がなくても早めに受診しましょう。塩水を飲ませるなど、家庭で無理に吐かせようとするのは危険なのでやめてください。受診するときは、食べた量や時間、食べたもの(同じティッシュなど)を伝えると、診察がスムーズです。
猫のティッシュへのいたずら防止対策

ティッシュの吹雪を見たときは「ずいぶん楽しんだんだなあ」と思いますが、やはりティッシュの雪は作ってほしくありませんし、誤飲する危険もありますので、ティッシュへのいたずらはやめさせたほうがよいでしょう。
怒っても効果なし
ティッシュのいたずらはやめさせたほうがいいですが、怒ってもやめさせることはほぼできません。叱られたらその場ではやめるかもしれませんが、いたずらしたくなったらまたやってしまうのが猫です。
怒ってもいたずらをしないようにさせることはできませんので、「いたずらをできないようにすること」が基本です。猫を怒ることで、猫との信頼関係が崩れかねません。猫がいたずらしたあとは無言で速やかに片付け、ティッシュの管理をしっかりすることを心がけたほうがいいですね。
猫がティッシュに触れないようにする
ティッシュにいたずらをされないようにするために一番効果的なのは、猫がティッシュに触れないようにすることです。一番簡単な方法は、ティッシュボックスをひっくり返しておくこと。ティッシュの穴が下になるように置いておくのです。こうするだけでかなり効果があります。
筆者はオープンラック(棚)の段の高さを、ティッシュを取り出せるくらいに設定し、その場所にティッシュをひっくり返して置いています。そうすると、小さい子猫以外はティッシュボックスの上に乗ることもできないので、ティッシュを守ることができます。
ティッシュボックスだけだと軽くてひっくり返される可能性もあるので、木やプラスチックなどで作られたティッシュケースを利用するとより効果的でしょう。ツルツルのプラスチックケースだと、爪を引っ掛けてひっくり返すことも難しいですね。
ひっくり返しておくのは見た目が気になる……という方は、ふた付きのティッシュケースがおすすめです。
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取り出し口をふたで閉じられるティッシュケースです。使わないときはふたを閉めておけば、猫が手を突っ込んでティッシュを引き出すのを防げます。シンプルなデザインで、部屋になじみやすいのも魅力です。
| サイズ | レギュラーサイズ(箱ティッシュ用) |
|---|---|
| メーカー | 山崎実業(tower) |
猫とたくさん遊んであげる
ティッシュボックスに限らず、猫がいたずらをしてしまうのは「暇だから」という理由もあるでしょう。完全室内飼育は猫の安全を守るためには必要なことですが、生活が単調になりがちというマイナス点もあります。暇であれば、何かしら遊べるものを見つけていたずらをしてしまうのも仕方がないことです。
いたずらに精を出さないように、猫ちゃんとたくさん遊んであげるようにしましょう。猫は長時間走り回るのが得意ではないので、遊び時間はそれほど長く取らなくても大丈夫です。10分程度の遊びを1日2〜3回してあげると、あとはおとなしく過ごしてくれることが多いですよ。
いたずら対策で猫もティッシュも守ろう!

ティッシュ遊びは、猫にとってはきっと楽しい遊びでしょう。そんなに夢中になるなら、たまには遊ばせてあげてもいいかなと思うこともありますが、誤飲の危険もあるので、いたずらされない対策をしたほうがいいですね。この記事で紹介したことを参考にしていただければ幸いです。
